英米文学のワイルドな文豪を称える新メニュー「マインズ・アンダーン」@Stockton




賑やかな通りに看板のない入り口がぽっかりと開き、キャンドルが煌めくほの暗い廊下や階段を、ドキドキしながら歩いていくとたどり着く、美しき隠れ家バー、ストックトン。

1890年代ロンドンの紳士淑女が集う秘密の社交場をイメージした、ヴィンテージ風革張りソファや家具。そんな中にナポレオンの衣装をまとったデビッド・ボウイの肖像画がさらりと飾られています。

クラシックな中のほどよい遊び心が、ストックトンの粋。浮き世を忘れるムードの中で、極上のカクテルとレストランレベルの美味なスナックをじっくり楽しめる大人のバーなのです。

アジアトップ50バーの常連になり、2017年は8位という快挙! オープン3年目にして、香港バーシーンの重鎮になっているストックトンは、香港バー業界の人たちが仕事の後に立ち寄る、同業者に人気が高い「インダストリーバー」としても密かに有名です。

そう言えば私とストックトンとの出会いも、2014年のHanakoの香港特集で、香港女子のお勧めの店として、バーテンダー女子の紹介で取材したときでした。

「楽しい時間が過ごせて、上質なカクテルが飲めて、居心地のいいサービスが約束されているからね。同業者のみんなは、店閉めるっていっても帰ってくれないから、困るんだけど(笑)。掃除手伝わせる? 無理無理!」と楽しそうに話してくれたのが、ストックトンと共に、モット 32などの人気レストランを手がけるレストラン・グループ、マキシマル・コンセプトのビバレージ・ディレクター、サンディープ・ハシラマニさん。




そんなストックトンが2017年5月に新メニュー「Minds Undone(マインズ・アンダーン)」を発表。トルーマン・カポーティ、ウィリアム・フォークナー、オスカー・ワイルド、P・スコット・フィッツジェラルド、アーネスト・ヘミングウェイ、エドガー・アラン・ポー、レイモンド・チャンドラーなど、日本でもお馴染みの英米文学の巨人たちの名前とともに、ビート・ジェネレーションの破滅的カリスマライター、ジャック・ケルアック、70年代米国の型破りな「ゴンゾー・ジャーナリズム」の生みの親、ハンター・S・トンプソンなど、ジャーナリストや詩人13人を選び、彼らのライフストーリーにインスピレーションを受けたオリジナルカクテルを揃えています。

このマインズ・アンダーンが、よくあるメニューと一線を画すことは、メニュー自体を見てもらえば、すぐに分かります。徹底してコンセプトを貫いたスタイリッシュなデザインの、まるで1冊のイラスト本。ページを開けば、左ページに、カリカチュアスタイルの作家の肖像と、その作家の有名な引用が描かれ、右ページには作家の名前と紹介文、カクテル名、レシピ、価格が掲載されています。あまりのカッコいい仕上がりに、メニューを持ち帰ってしまう人がいるのが悩みとか。

「実はストックトンという名前の由来は、ハンター・S・トンプソンの『S』から来ているのです。そう、彼のミドルネームはストックトン。常にSと書かれているので、ほとんどの人が知らないけれど、いつもそこにある。そんな秘密が、この新メニューを考え始めるきっかけになりました」

カクテルを作ることは、とても簡単、とにかくベースになるストーリーを見つけるのが大変、とサンディープさん。チーフミクソロジストのスラージ・グルングさんと二人三脚で、仕事の行き帰りには常に本を読み、図書館にもずいぶん通ったとか。メニューの考案から完成までに9ヶ月を費やしました。

「各カクテルのインスピレーションのベースは、人生の一幕だったり、抱えている問題だったり、時代背景だったり。さらに13人の生きた時代もバラバラ。社会に大きな影響をたこと。それから、アルコールとの関わりが深いこと。だからアメリカのライターが多くなったのかな(笑)」

たとえばマティーニ好きで有名だからマティーニ、というようなありがちな発想は排除し、フォーマットもありません。ストックトンに来て、作家たちのエピソードを学んだり、読んで楽しんだり。メニューとカクテルで心を動かされるきっかけになること。それがマインズ・アンダーンなのです。

さあ、それではさっそく、文豪との邂逅の時間です。英米文学科出身の私としては、お馴染みの先生方が集まっていて、なんとも言えないワクワク感があります。

この日最初にいただいたカクテルは、レイモンド・チャンドラーにちなんだ「フォーティ・フォー(Forty Four)」。プランテーション・バルバドス・ラムと、ココ・カヌ・ラムという2種類のラムとシェリーをベースにした、ピニャコラーダ風をアップグレードしたカクテルです。

「なんでチャンドラーのカクテルが44? 何でピニャコラーダ? って不思議に思うでしょ。そこから店のスタッフに質問をすることで、コミュニケーションが始まるきっかけになる。今日は誰とも話したくない気分なら、メニューに書かれたストーリーを読めばいい」

チャンドラーが作家になったのは、44歳のとき。簿記係の仕事をクビになって失業したことがきっかけだったそう。あらゆる質問にスタッフが答えられるように、週に1度は、サンディープさんやスラージさんが教授になって、各作家について、スタッフへのレクチャーを行い、定期的にテストまでしているのだとか!

「もう何歳だからって諦めない、楽天的に生きようという発想で、ピニャコラーダを選んだんだ。なぜグラスが魚? 面白いかなと思って(笑)。全部理詰めで決めているわけじゃなくて、遊びの部分をたくさん残しているんだよ」

破天荒なGonzo ジャーナリズムで名を成したトンプソンと言えば、あらゆるアルコールとカフェインをがぶ飲みすることで知られていました。そんな彼からはワイルドなカクテルを想像するかもしれませんが、あえてアイリッシュコーヒーを思わせるシンプルでエレガントなスタイルで、拍子抜けさせるのも狙いの一つ。

しかしその中には、アイリッシュ・ウィスキー、ラム、コーヒー、ギネス、ブラックカラント、ピスタチオ、カルダモンが絶妙なるバランスで共存していて、味もシンプルなようでいて、とてつもなく深く、ほっとリラックスさせられる魅力があります。載せているクリームはインドネシアのジャコウネコの糞から採取するコーヒー、コピ・ルアクを使って、コーヒーの芳香を忍ばせています。

淑女なワタクシには説明しづらいこのカクテル・・・・・・Big Dickのインスピレーションは、言わずと知れた世紀の文豪で酒豪のヘミングウェイ。何とも言えない奥行きと、濃厚さ、豊かな風味は、自家製ラムブレンドにアイリッシュ・ウィスキー、シェリー、そしてバナナやライム、サトウキビシロップや香辛料という、摩訶不思議な組み合わせから生まれています。名前からは想像できないシックなたたずまいと、落ち着いたフレーバー。確かにこれは美味しい! もう一杯!

どのカクテルも、一見シンプルに見えて、口に含むと驚くほどの深みと複雑性、意外性があって、しかも飲みやすく楽しいのです。破天荒な天才たちのストーリーに思いを馳せながら味わうと、アルコールを愛し過ぎた彼らとチャネリングするような、知的カクテル体験。

世界でも希というコンセプトメニュー、マインズ・アンダーンは高く評価され、世界的に有名なカクテル大会のテールズ・オブ・カクテルのトップカクテルメニュー部門に、香港のバーでは初めてノミネートされたそう。

こだわるところはこだわり、抜くところは抜く。秘密を少しずつ紐解きながら、遊び心を忘れない。そんな楽しさが、カクテルの味バランスからメニューのデザイン、一つ一つの調度品からインテリアまで、すみずみに行き渡った粋な大人の空間で、今宵はどの文豪と杯を交わしましょうか。





 

 

上野秀嗣さんプロデュース!Bar de Luxe@香港の紹介記事&サマーカクテル




最近本当に、香港と日本のバー業界の距離が縮んでいることを実感しています。
というのも、ポップアップバーやゲストバーテンダーとして、日本の有名バーやバーテンダーの方が香港を続々訪れては、大人気を博しているのです。

中でもこのBar de Luxe(バルデリュクス)は! 先日発表のあったアジアトップ50バーでも3位につけている世界的な人気バー、Ginza High Fiveを率いる伝説のバーテンダー上野秀嗣さんが初めて海外でプロデュースをしているバーということで大変話題になっています。

先日、このバルデリュクスについての上野さんへのインタビューを含む記事を、バー業界とカクテルラバーのウェブサイト、Drink Planetに紹介しました。(このサイトは会員制なので、会員でない方が見られるのは、記事の最初の方のみです)

上野秀嗣さん海外初プロデュース 香港の「バルデリュクス」へ!

場所はこのビル!と言えば、見覚えのある方が多いのではないでしょうか。最上階のアタイアハウスというとても素敵なメンズセレクトショップのさらに上にある、隠れ家的立地。

4ヶ月に一度、上野さんが香港を訪れるとき、上野さん目当てのお客さまが押し寄せるので、なかなかじっくり上野さんの目の前に座って、伝説のバーテンディングを眺めてお話するだなんて、大変な贅沢なわけですが! そこはラッキーな職業柄の役得で!!

この日は上野さんの腰の入った、パワフルなシェイクを目の前で堪能。日本のカクテルは材料同士が完全に融合した味わいが特徴、ということで、本当にしっかり溶け合うんだな、と納得の行く迫力のシェイクなのですー!

日本のバーテンディングは所作が美しい! と香港で学んだニワカな私ですが(日本では、大人なバーにほとんど行ってませんでした、お恥ずかしい)、本当に絵になります!!

フルーツのフレッシュな味わいを生かしたカクテルも上野さんならではだとか。

これはニッカウィスキー、巨峰リキュール、バイオレットリキュールなどを使ったFruitful Eraを作っている上野さん。

この氷の美しさも、日本のバーならでは!とみんなが憧れる技術なのです。美味しかった~このカクテル。

バルデリュクスのヘッドバーテンダー、長沼由利子さん。上野さんが来ているときは、いろいろな確認や技のさらなる習得でますます大忙し。

アールヌーボーっぽいインテリアって、日本でヨーロッパ趣味という風に思っていたけれども、とても日本で愛されてきた(私もこういうのに憧れて育ちましたっけ)ので、何だかむしろ香港では、日本的なものととらえられたりもしていることを感じています。中環のど真ん中ですから景色も最高。

記事の中にも書いていますが、この夜景が見える側にはカウンターを置かなかったところが上野さんのこだわりの1つ。カウンターはバーテンダー、景色は景色と、主役をはっきりさせているのです。



写真がぼけちゃったので小さく・・・・・・落ち着いて素敵な空間です。

この夏のカクテルも記事で紹介しています。とても感動したのが、このピニャコラーダ。スラッシャーというのでしょうか、かき氷マシーンみたいなもので作るものなのですが、こちらでは材料を氷にして、少しずつ手で削って作るという愛がこもった作り方をしているそうで、そんな優しさと深みが感じられつつ、洗練された大人の味になっています。

そうです、やはりレジェンドをインタビューしたら、記念撮影をお願いせねば <3

このギラギラ感のない、落ち着いているけれども重厚すぎない、いい感じのバランス。

これがいろいろな文化を取り入れつつ行き着いた日本らしさなんだなーと改めて実感しました。

こんな素敵な笑顔の長沼さんが、しっかりとカクテルを作ってくれますので、ぜひおたずねください。

 



BLT Steak@ハーバーシティで、のんびりランチ


評判はいいし、よく前は通るけれどもなかなか入る機会がなかったハーバーシティのBLTステーキ。先日PRさんたちとランチをすることになりました。

右側にあるのが、このBLTステーキ。ああここ!と思う方も多いでしょう。

お店の中から見ると、この景色。ずばり、ど真ん中の夜景がここで楽しめます。夜にも来てみたい!

ランチは前菜やデザートのブッフェが中心。バラエティ豊かです。

たぶんこのブッフェだけでも、十分お腹いっぱいになるし、満足感あるはず。

この日はせっかくだから試食していって、とアラカルトメニューもいろいろ出していただきました。

これ!クラブケーキってあちこちで試しましたが、今まで食べた中でナンバーワンの美味しさかもしれません! 蟹肉と揚げたフィロペストリー、アリオリソースやパプリカ、サラダの組み合わせが絶妙で、シャキッ! サクッ! フワッ! しっとり! と食感も味わいもいい感じに混じり合うのです。

そしてアンガスビーフのリブアイステーキ! ステーキが自慢の店ですからもう、文句のない味わい。脂もほどよく載って、肉は軟らかくて。サイドの焼きニンニクやハーブバターはもちろん、好みにあわせて、7種類のソースが付いてきました。何もつけなくても十分美味しいです。

こちらはみんな大好き、ブラッターチーズ! 焼き具合ばっちりのパンと一緒に。

そしてこの後、思わぬ名物が。BLTとは、シェフ、ローラン・トゥーロンドルのビストロという意味なのですが、全店に必ず置かれているというパッションフルーツのスフレ!(東京にもありますか?)




ふわっふわで美味しいですね。パッションフルーツの甘酸っぱさが大好きな私にはツボでした。

ブッフェのデザートも盛りだくさん。

香港に来て1年という香港のBLT総シェフのA.J Guidoさん♪ とてもフレンドリーです。

カジュアルで明るくて小粋。

友達とのランチにも使いたいお店です!!

 



 

H.I.S Trip it Easyに香港とマカオの女子旅お勧めコースを紹介しました♪




「香港ときどきマカオ」な私ならではの? 執筆記事2本が本日公開されました!

こちらが香港編です!

香港在住ライター推奨!2泊3日大満喫【香港】モデルコース

そしてマカオ編!!

【世界遺産】女子的マカオの楽しみ方~おすすめ&人気スポット!




どきどきのフロート体験@FLOAX尖沙咀




「フローティングってしたことある?」と友達に誘われて、興味津々行ってきました、尖沙咀のGranville Road奥の小径であるGranville Circuitにある、Floax。

そう、このあたりって、安くて可愛い洋服屋さんがたくさんあって、若者向きではありますが、掘り出し物が見つかったりする楽しい通りです。そういえば大昔に派手な靴をこの辺でかった覚えが→ これですね Granville Roadでお買い物♪

こんな古いビルの中にあるFloax。

外の喧噪をいきなり忘れます。

ミニマリストだけれども、インテリアには天然素材がたっぷり使われて、優しい雰囲気。

どきどきの体験の前に、Floaxを経営する素敵なカップル、フランシスさんとダフニーさんにお話をうかがいました。

元デザイナーのダフニーさんと、元広告代理店勤務のフランシスさん。典型的な忙しく働くキャリアカップルだった二人。バケーションで行ったバンコクで、フロートのSPAを体験して、その心と体に与える効果に惚れ込み、自分たちでフロートのSPAを香港にオープンすることを決意。

「自分たちと同じように多忙な仕事でのプレッシャーやストレスを抱えている人たちに、ぜひこのリラックス感を知って欲しくて」とフランシスさん。

FLOAXにあるカプセル(英語でポッドと呼びます)に入っているのは、一見普通の水に見えますが、実は550kgものEpsom Saltこと硝酸マグネシウムが入っている、まさに死海の水。

心と体、と言うとおり、瞑想と同じように脳内のエンドルフィンの生成が促進されたり、痛んだ筋肉や関節の修復も進ませるなど、心身に多彩な効果があるとか。筋肉を酷使する運動選手、創造性を高めたいクリエイター、長時間PCに向かうデスクワーカーなどに効果が発揮されるほか、なるほどと思ったのが、「妊婦の方も、この中では体に負担をかけず、ゆっくり安らげるのでおすすめです」。なにしろどんな方向を向いて寝ても、お腹が重くて疲れるし、お腹で赤ちゃんは暴れるしで、睡眠不足になりがちな妊婦さん。私が妊婦のときに、使ってみたかった!

さて。いよいよ私の体験タイムの始まりです。

こんな謎めいた(笑)ドアの向こうに私のポッドが待っています。

これです!なんだかSFの宇宙船で、船員が冬眠するためのカプセルみたいです。




トリートメント室では、まずシャワーを浴びて、髪や体をきれいにしてから、そのまま裸でこのポッドに入ります。

「耳には耳栓を入れて、中に入ったら、自分で蓋を閉めてください。塩が非常に強いので、万が一目に水が入ったときのために、水のスプレーやタオルが手に届くところにあります」

そしてなるほどと思ったのが、ちゃんと浮くとわかっていても、顔を沈めないように無意識に力が入って、後で首が痛くなることがある、ということ。そのための枕がわりのものも、ポッドの中にあり、必要に応じて使ってください、とのこと。

ちなみにポッドは、髪の毛の10分の1のサイズの異物まで除去するという強力フィルターで自動洗浄されています。私が体験前に見せてもらったこのポッドは、ちょうど清掃中でした。

この日試したのは1時間のコース。ポッドの中にいるときは、時間がわかりませんから、10分経つと中の音楽が止まります。真っ暗にしてもいいし、照明をつけたままにしてもいいし、お好みで調整できるようになっています。

蓋の取手のところにあるタオルが目を拭くためのもの。

さあ、心の準備もできて、いよいよポッドの中へ!

いざ、蓋を閉めて、外界と完全に遮断されると、やっぱりどきどき、ああ携帯のメールチェックしたいとか、どうでもいいことで頭が乱れて、最初はまったく落ち着きませんでした。

おっかなびっくり足を伸ばして徐々に頭を水に向けて下ろしていくと・・・・・・本当に浮きました!(笑)おおー浮いてる、浮いてる! 子供の頃、死海で浮いてみたーい、ってあこがれたなーなどと思い出します。

しかしフランシスさんが言っていた通り、確かに頭につい力が入ってしまうのが分かりました。枕を使ってみたり、外したり、何度か試しているうちに、目に水が入ったりしてスプレーをかけたり、タオルで拭いたり。水栓をしていても、耳に水は少し入って来るし。腕はどこに置くのがいいんだろう、とあーでもない、こーでもないと動かしてみたり。何だかちょっと外に出たい気分、でもせっかく来たんだしー!などと煩悩の塊になっていたのですが。

音楽が鳴り止んで少し経った頃に、何となくいいポジションが見つかったのか、落ち着いてきたと思ったら、記憶がふっとなくなっていました。

次に気がついたのは、あまりに寝込みすぎて、寝返りを打とうとしたのか、顔を傾けたので目か口に水が入って、ハッとして目が覚めたとき。

あー寝てたんだ!とびっくりしました。ふむ。とてもいい気分。

そして再び寝ていたようで、気づいたときには、1時間のコース終了の合図(音楽だったかな)が始まったときでした。

見た目には分かりませんが、水に触れると確かにたっぷり塩が入っていることがよく分かります。シャワーで体を流すと、本当に塩まみれな感じ。

しかしすっかり洗い流した後は、塩のデトックス効果で、肌がスベスベの艶々。

耳栓を外した後も、耳掃除をすると塩がひたすら出てきました(笑)

ずっと悩まされていた首と肩の痛みが確かに消えている。ふわふわ~といい気分。

ポッドの中での1時間睡眠は、普通の睡眠の4時間分に相当するんだとか。少なくとも30分は寝ているはずですから2時間分は寝てるんですね。

ちなみに最初の回は寝るところまで行かないことも多いとか。すっかり慣れているフランシスさんは、いつも中で2時間は寝ているそうです。

体験終了後、写真を撮っていただいて、こんな投稿をダフニーさんがお店のFBページやインスタグラムにしてくれました♪

自分でも見て分かるくらい・・・・・・デトックスされた顔つきになっていますよね!!

次回はポッドに入ったらすぐポジションにつけて落ち着ける気がします。

そして家に帰って寝るときも、なるべく体の一部に負担がかからないようなポジションを考えるようになりました。

ちなみに気になるお値段は、45分488香港ドル、60分588香港ドル、90分688香港ドル、と思ったよりもお得。お得なパッケージもいろいろあります。

詳しくはお店のホームページへ→ FLOAX Floatation Therapy Spa

ぜひ定期的に行ったらとても良さそう!と思える、フロート体験。

次回が楽しみです~。




 

 

 

夏が来たから期間限定ソフトシェルクラブバーガー&サラダ@Beef & Liberty





元マンダリン オリエンタル総料理長のウーヴェさんが率いるビーフ&リバティ、バランス良く、がっつり、ひとひねりがある美味しさを楽しみつつ、質の高いカジュアルフードを食べたいときに、ぴったりです。

香港スタイルにも以前紹介しています→香港スタイル「粋」にBeef & Libertyを紹介しました♪

夏のメニューができたよ、とお誘いを受けて行ってきました。

今夜の主役はこれ。ソフトシェルクラブバーガー(7月10日まで)!

以前はソフトシェルクラブって、食べるといつも堅すぎて口の中が切れそうになったりして、「どこがソフトシェルなんだ」となる経験が多くて、全然良さがわからなかったのですが、調理の仕方次第なのでしょうか。これはほどよく堅くてほどよくしなった衣と殻がとてもいいバランス。

脂っぽくない衣の揚げ方、実は天ぷらを参考にしたのだそう。自家製ブリオッシュバンに、フェンエルとディルのコールスロー風サラダ、シラッチャマヨネーズ、スプリングオニオン、そして衣にはブルックリンビールを使っているとか。グリルしたライムが載せられて、見事な仕上がりです。1つ116香港ドル!

ぼけてしまいましたが、切るとこんな風に。

夏のサラダもしっかりしたものばかり。ビーツとザクロ、ケールのサラダ!

ほかにもいろいろ食べました。スペインのペドロンペパーはみずみずしい苦みがあってとても好きです。辛くはありません。

ウーヴェさん得意のオーガニック野菜たっぷりの鉢植えw ガーリックアイオリソースで食べる、野菜スティック的な美味しさ。

左は、最近とっても好きな、さつまいものフレンチフライ!





デザートもしっかり濃厚で凶悪!美味しいんですよ。そしてこれ、砕いたオレオクッキー、バニラアイスクリーム、チョコクリームを使ったオレオショットは、ここだけの話(笑)マンダリンに似たメニューがあって、ここではかなりお得感があるとか。

気分が上がるティキ風カクテルは、ジンとダークラムベースでフルーティ。名前がLondon Fogcutter、って都会を抜け出してリゾートへということなのでしょうか?

ドリンク類が豊富なビーフ&リバティでは、ワイン好きの方のためにお得な仕組みを取り入れています。それはワインの購入価格に180ドルを載せるという明朗会計な価格設定。通常よりも相当なマージンの低さだそう。

元気に一日過ごした後、ゆっくり、がっつり、食べて、飲んで、夏の夜を過ごしましょう。

 



 

フレッシュなアルチザンカクテルを封じ込めた缶、かん、カン、Kwoon by the Woods




香港では常に面白いことが起きています。

その証拠の一つがこのお店、Kwoon。

PMQの山側にあるStauton Roadにあって、Little Baoのすぐ横という、都心ながら、少しゆったりした雰囲気のあるエリア。

この日はオープニングパーティでした。

さて、何がどう面白いかというと。ここではきちんと作られたアルチザンなカクテルを、缶詰にするという技術を使っています。

仕掛け人は、ハリウッドロードにある人気バー、The Woodsのビクトリアさん。

そう、The Woodsと言えば、最近、この不肖甲斐美也子が、ディプロマティコのトーナメントで審査員の大役を果たした現場です! まだ最近ですから、お店の人も覚えていてくれて、「あ!ジャッジだ!」と呼ばれる私(笑)。後にも先にも私をこう呼ぶ人はあまりいないのではないでしょうか。

本格バーのThe Woodsですから、もちろんKwoonのカクテルも本格的。カクテルに合わせたデザインの缶も素敵です。

私はジンと菊を合わせた、ハイティーというのを試してみました。お、缶のデザインは、有名デザイナーのメリッサ・ブイさん。この方もまたいろいろつながる方なんですよー。詳しくはこのフィガロのブログに→チャリティイベントで、3月号「流行予報」で紹介したジョーダンのアナイスさんに遭遇♪

これはどうなってるの、どうやってやるの、と興味津々にしていたら、「作るところ見せてあげる」ということに。

とにかく、ここで缶にするってことはよーく分かりました(笑)。主張してます!

おお、ここでThe Woodsの看板バーテンダーのアレックスさんに遭遇。ディプロマティコでも大活躍だった彼、今はWorld Classの香港マカオでTop 6に残っていて、もうすぐ決勝のはず。頑張れー!!

この特殊な機械に、カクテルを入れた缶(蓋部分が空いている)を載せます。

分かりますか? 超高速でグルグルと回っている!

蓋部分が取り付けられると、ポトリ、と落ちるところが手作り感満載で可愛いのです♪




おつまみももらって、さっそくできあがったハイティーカクテルをいただきました。うーむ、優雅な味です。

缶ごとのデザインがまた素敵♪

一缶が88香港ドルで、普通の香港のバーだとカクテル一杯130ぐらいしますから、きちんと自家製シロップなどいい材料で作られたカクテルがこの値段だと、お得です。そして一番の売りは、2ヶ月品質と味が保たれること。パーティやピクニックなどにもいいし、香港ではジャンクボート(船の貸し切り)でのパーティが盛んですから、そういう時に、バーテンダーを連れて行かなくても(笑)、ちゃんとしたカクテルが飲めますよ、というところ。ウェブサイトで通販をしたり、他のお店で販売したりなどもする模様。

斬新なアイデア、いいですね! 近くを通ったらぜひ覗いてみてください。

KWOON Concept Bar
64 Staunton Street, SoHo
Tel: 2522 0281
Website: kwoonbythewoods.com




 

Bread & Beastでゆるりとした土曜日の午後




よく近くを通るのに、まったくノーチェックだった通りって、香港にまだまだたくさんあります。

湾仔の汕頭街(Swatow Street)もそんな一つ。ジョンストンロードとクイーンズロードに挟まれつつ、片側が階段なので、車が通り抜けられないけれども、人間はOK、開放感もあるといういい感じの立地なのです。

その一番奥にあるのがBread & Beast!

とってもオープンな造りで、外にも座れるので、犬の散歩途中にいいですね♪

信じられないほど爽やかな、気持ちのいい土曜日の午後でした。

Bread & Beastでミュージシャンが生演奏しているから、ぜひおいで、と誘われて、顔を出してみました。

この日演奏していたのは、地元のバンド、The Soul Proprietors。オリジナルも交えて、とてもリラックスした雰囲気にぴったり。ビール飲みながら何だかんだーと声をかけていた人が、次の曲では一緒に演奏していたりする。オーガニック!

実はグルメなサンドイッチが美味しくて有名なお店なのですが、この日はすでにランチを食べていたので、ちょこっとおつまみをということに。

香港のクラフトビールがいろいろ置いてあるこのお店、香港に蒸留所ができている常陸野ネストビールと提携していて、Bread & Beast限定ビールもあるのです。

酔鶏。Drunken Rooster。ダークですっきり、好みの味です。

そして、密かに、気軽ながら、ちゃんとした料理。実は某有名ミシュラン星付きレストランにいたシェフが、キッチンを仕切っているのだそう。芽キャベツ、というのかブラッセルスプラウト、最近よく遭遇します。ほろ苦さと焼き味が混ざって、ピリ辛も加わると、なかなかの風味なんですよね。ダークビールとよく合いました。

そしてこちらのフライドチキンが!美味しい! 3種類のソースが並んだところは、海南鶏飯をイメージしたんだとか。パンチが効いて、ビールが進む系。

生演奏と、優しい風と、すっきりビール・・・・・・何てことのない土曜日の午後が、きらきらと輝いて幸せな気分。

このシンプル&スタイリッシュなインテリアもいい感じ。



ここのオーナーの一人のクリスさんには、何年か前に一度会ったことがありました。

実は彼、以前に香港スタイルで紹介したJoeurLala Curio、それぞれのオーナーの美人姉妹、アンさんとローラさんの弟さんなんですよ。確かララキュリオのイベントでお会いして、今度レストランを始めるんだって話を聞いたのを覚えていたので、久し振りだねーと話が弾みました。

お姉様たちのクラシカル&ゴージャスな感じとはまた違う、のびのび末っ子らしいモダンなセンスが生きています。

常連犬と戯れる、お友達のダニエル君♪

ジョンストンロードに向かって歩くと、バリバリローカルなショップの間に、ちょこちょこと面白そうなレストランやワインバー、ラーメン屋さんがあって、緩い感じがいいんです。このキャッツアイというお店は、オムライスが美味しいと聞いた気がします。

サードウェーブなコーヒーの人気店Cupping Roomの湾仔店はここにあったのか!
これくらいのバランスのままでいて欲しいけれども、通りが流行ると、家賃が高騰して、気づいたら大手のチェーン店ばかりになる・・・・・・という、あるある香港な運命を避けて行って欲しいものです。

まだ暑くなりすぎない季節だからたまにある、誰もが幸せそうに見える気持ちのいい土曜日の午後。また訪れてくれるかな。

湾仔・汕頭街がいま熱い!! というより、ゆるくて、ぬるくていい感じ♪




 

蘋果日報から、美味しい海鮮丼について取材を受けました




先日、蘋果日報のこんな記事に出演しました♪ 

【尖嘴食好西】七層海鮮丼飯 富豪也捧場

記事のなかにもビデオが入っていますが、Youtube版もありました♪ 日本語なまり英語を炸裂させています(恥)。普段からなまっているけれども、緊張すると激しくなるようで(–;)。そしてこれ、全部ワンテイクなので、え、今の使うの?状態でどんどん進むわけです。本当に動画で話すプロの人はすごいなーとしみじみ・・・・・・。ということで、かなりお恥ずかしいものの、せっかくだからご紹介します(もじもじ)。

蘋果日報には何回か出してもらっていたけれども、いつも紙版をもらい損なったり(人気が高いので、店頭からは一瞬で消えます)、今回初めて紙版もいただきました!

そう、真正日本人なんです(笑)

過去に出たのはこちらです。穴子にパンケーキ、今回は丼! こういう機会があったおかげで、仕事では関わりがなかった、香港の日本食にも縁ができてありがたいです(過去に受けた取材など、にもいろいろあります)

【飲食籽】我已經充滿力量喇! 河鰻穴子大不同
蘋果日報から取材を受けました、テーマは鰻と穴子! @尖沙咀の三笠屋

【最愛疏乎厘】日本美食記者帶路 食最地道日式班戟
蘋果日報の取材を受け、香港で食べられる日本のパンケーキ2種を紹介しました♪

気づいたらもう掲載から2ヶ月も経っていますね。

今年の初めに、蘋果日報の記者のナタリーさんから「みやこさーーーーん、ヘルプ」の連絡が来ました。何でも、日本人が紹介する、香港のお勧め丼店というテーマで記事をやるので、ぜひ出て欲しい&友達を紹介して欲しいとのこと。

困ったときはお互い様~ということで、また出演して参りました、蘋果日報。

私が紹介したのは、尖東にある銀座大倉のばらちらし丼。正直なところ、私が元々知っていたのではなくて、インターコンチネンタル香港に「銀座」という店があった頃からの大倉さんを知る、インターコンチネンタル香港の山口さんに教えてもらいました。

じゃあせっかくだから、試食を兼ねて一緒にランチしよう、と訪ねて、これはすごい!と感動。

そのときの、バラちらし丼との出会いがこれです。目がハートになりますね。

記事やビデオを見ていただくと分かりますが、この下に、これでもか、これでもかと刺身が隠されているのです。着物の裏地に凝るような、そんな奥ゆかしくも豪華なところが、粋じゃーないですか!

もう、これは自信を持ってお勧めできる!ということで、ここの紹介が決定。

ちなみに、ランチだとセットで、いろいろ付いてきてお得感満載。何でも丁寧にきっちり作られていて、香港にいるからどうだとか、そういうことを忘れて純粋に美味しいです。

お新香にまず幸せを味わう。




小皿のサラダに茶碗蒸し。

蕎麦ラバーなので、これが感激でした。ウズラの卵まで♪

お店の雰囲気もすっきり清潔感たっぷり、意外にも緑豊かで日差しが優しい立地だったのです。店のあるビル自体は外から見ると、あらら?な感じなので、中の上品さが嬉しい驚き。隠れ家感あり。

そんなわけで、ドキドキの撮影当日です。

大倉さんは、香港在住39年で広東語ぺらぺら! 大倉さんの長いキャリアと、さまざまな大富豪たちに信頼されてきた味、という面にフォーカスがされていて、とてもいい感じの記事になっていますよね。
少し頬を染めて嬉しそうに参加して下さる姿に萌えます♪
ばらちらし丼を作り終わったところを撮影中。スチールとビデオ両方一気に撮るから、カメラマンさん大忙し。

左が蘋果日報のナタリーさん。和やかにテキパキと取材が進みます。さすがベテラン。

ついに私の番が(汗)。とにかく適当なことを、じゃなくて、日頃、香港の海鮮丼は、やたら山盛りで量の多さを強調するのが、どうも惹かれないというのを偉そうに、気づいたら話していました(汗)。文章だと、内容を練ることができるけど、話しながら内容をまとめる人ってすごいんだなーとひたすら尊敬。

ガツガツといただいております(笑)。本気で美味しいので演技不要。

そんなこんなで何時間かかったのか忘れましたが、なんとか終了。無事3月末に公開されました。

実は、この記事を見て、興味を持ってくれた香港人フードライターさんと明日ランチに行く予定。今度はこちらもとても美味しいという握り寿司を食べようかと思っています。ワクワク。

ぜひ記事をご覧下さい&誠実に作られた、バラちらし丼をお試し下さい♪




 

話題のDim Sum Libraryで創作点心三昧




ここ半年にオープンした新レストランの中でも、高い評価を得ているDim Sum Library。
素敵なショッピングモール、パシフィックプレイスの中にあり、買い物客から周辺の会社員まで、常に満員です。

外から見るとそれほど広く見えないもの、実はかなり奥まであります。

インテリアは、花鳥風月をモダンにエレガントにあしらったシノワズリスタイル。バースツールの足が鳥籠風だったりして、個性もたっぷりあります。

点心といえば普通は朝ご飯からランチタイムの食べ物。でも特に滞在時間が限られている観光客であれば、夕方や夜でも美味しい点心が食べられるレストランはとても重宝しますよね。お酒のつまみ的に注文できるのも助かります。

ミラホテルのキュイジーヌ・キュイジーヌ、マンダリンオリエンタルの文華などの名店で点心シェフを務めていた、経験豊かなシェフの手による点心は、しっかりした技術と伝統の味を踏襲しつつ、モダンなひねりを随所に効かせていて、安心感と意外性の両方が楽しめつつ、価格は手ごろ。

地元人気が高い点心ナンバーワンと言えば、担々麺のスープが入った、少し辛めの坦々小籠包!

薄いけれどもしっかりと作られた皮の中に、ピリ辛のスープが!

お馴染みのハーガオこと海老蒸し餃子も、黒トリュフ入り。

プリプリのカラフル焼売♪

サクサクに仕上がったパフの中には、黒胡椒でしっかり味に調理された和牛が! 豪華さが増すだけでなく、皮と肉のコンビネーションもぴったり。

お馴染みの味をアイデアでグレードアップ&モダンに変身させた点心が続きます。春巻きも蟹とウニで豪華に。そして蟹の爪を思わせる盛りつけも素敵。




オープン当初からの人気メニューというこれは、揚げナスなのです。でも食べると、豆腐?と思わせられる食感。中身はふんわりと優しく、外はぴりっとパンチが効いた美味しい組み合わせ。

キンモクセイと一緒に燻製にした卵と、フォアグラ。違和感なく味わえました。

点心以外の一品料理も実は充実しています。そして斬新なメニューばかりながら、しっかりとした基礎があってのアレンジということが、このチキンを食べたら分かります。茸で有名な雲南省産の黒トリュフを組み合わせたクリスピーチキン! 皮はカリッカリ、肉はジューシーという広東料理の代表的チキンを、手間暇かけてじっくり仕上げたのだそう。

桜エビの入った炒飯は、なぜかカレーっぽい味で、これはカレーじゃなくてもいいかもね、といいながらも、しっかりと作られていて、もちろん美味しいです。

デザートは、豆腐パンナコッタ!

ほら、こうやって中にパンナコッタが隠れています。クリーミーで、豆腐ならではのソフトな味わい。

さてさて。料理の美味しさはこれでおわかりいただけたかと!

実はディムサムライブラリーにはもう一つの顔が!

店の奥のダイニングスペース。ランチタイムはお客様で一杯なわけですが。

なんと手前のテーブル3卓は、麻雀卓になっているんですよ。時間帯によっては麻雀をしながら点心というのも可能だそうです。

この日、案内をしてくれたPRのビビアンさんが詳しくて、麻雀している風にしたいと言ったら、いろいろと上手に並べてくれて、それっぽく写真まで撮ってくれました(笑)。どうみても雀士ですね♪

ビビアン、撮影監督ありがとう!

経営は安定のアクアグループですから、味もインテリアもばっちり。そう、カクテルも美味しいのです。カクテル片手に点心タイムもよいですね。

バーのみでも利用価値が高そう。

ということで、ランチタイムが遙かに過ぎても人が絶えない人気店。

時間にかかわらず点心を食べたいときに、使い勝手が非常に良い、期待の新顔です!



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