Figaro「アートを愛でる香港旅」第5回ギャラリー巡りの楽しさ&アート購入のススメ

香港で楽しむアートについて書いてきた連載の第五回目は、香港に多数ある美術館以外のギャラリーや展示空間を楽しもうというお話。



アートを愛でる香港旅
多彩なギャラリー巡りでアートの楽しみを広げよう。

以前にフィガロ本誌の記事のためにインタビューしたアート業界重鎮で香港在住の寺瀬由紀さんにお話をうかがい、アート好きで美術館は昔から良く行っていたけど、ギャラリーの楽しみ方がよく分からない気がしていた自分の疑問をばっちり解消した回になりました!

↑記事内で紹介したリヒターの作品、アップで見ると大胆なる筆遣いが見えて来ます。でもやっぱり実物を見るのが一番ですね。

そして黄竹坑も、6年位前にいくつかの女性誌での香港特集で取り上げることになって、工業ビル内にギャラリーは多数あったものの、飲食店の紹介に困ったものの、今回うかがってやはり以前と比べてかなり店も増えて(相変わらずビルの中とか、外から分かりづらい店が多いのですが)選択肢が増えた、活気が出てきたんだなーと感じました。



↓今まで存在を知らなかったホテルThe Arca。とても整っていて穴場感がありました。

今は地下鉄もあるから便利ですね!

中環のHQueen’s、実は自分の本「週末香港大人手帖」でアートに関するコラムページのために取材をして以来の取材でした。取材として訪れて感じたのは、やっぱりぱっと入ってぱっと見ただけだと分からないことがたくさんあるので、取材じゃなくてもとにかくスタッフに説明してもらうのが一番だなーということ。何となく見て「ふーん」で終わらせないで、説明聞いて初めて分かることがたくさんあるし、どこのギャラリーもどんどん質問して欲しい、大歓迎ということでしたので、本当にそれはお勧めします。

※アイキャッチ画像で使っているのは、H Queen’sのHauser & Wirthで展示中のラシード・ジョンソンです。

↓有名ギャラリーは美術書の出版もしている場合が多いですね。紙の印刷物が今も重宝される貴重な分野かも。

ちらりと取り上げたアート購入のススメも、自分が興味津々です。アートの楽しみ方の幅が広がると、生活の楽しさも広がりそうですね!

さて、次回はいよいよ連載の最終回。これはまだ少し先の公開なので、また追ってご紹介します。

どうぞ記事をご覧下さい。



 

 

 

Figaro「アートを愛でる香港旅」第4回 華やかなアートバーゼル&アート月間

「香港xアート」を主軸にしての短期連載第4回は、毎年3月に開催されるアートバーゼルと、その前後にひたすら香港中がアートに包まれるアート月間の紹介でした。



アートを愛でる香港旅
アートバーゼル香港が主役の華やかアート月間。

取材しながらも、今年のアートバーゼルは香港にとって大きな意味があったなーと感じていました。やっぱり過去3年間に香港へのネガティブな印象というのが根深く世界中に広がっていて、現状のアップデートができていないなーというのはずっと感じていましたが、往来が楽になってから初のアートバーゼルに世界中からビジターが訪れて、久しぶりの再会を喜んだり、はじめてくる香港にワクワクしたり、「あれ、香港、楽しい!?」と改めて気付いてくれた人がとても多く。とても明るいムードを久しぶりに感じさせてもらえた貴重なイベントでした。



こちらは香港の有名アーティスト、Another Mountain Manことスタンリー・ウォンさんのブース。知ってる人には香港の象徴的存在であるトリコロールのファブリックや、九龍皇帝の落書きアート。

コロナ禍に培われた、人がたくさんいることへのネガティブな印象というのが久しぶりに払拭されて「たくさんの人が楽しそうにしている、良かった、良かった」と単純に思えたことが幸せに感じられました。


香港で地元の人もあちこちから来ている人とも話をしていて、やっぱりこのアートバーゼルとその前後の多数のイベントで、香港復活の兆しを感じることができたということをお互い確認できました。ここ数年に香港から外に移住した人も多かったですから、ちょっと置いてかれた気分だったり、自分はそれでも残るという決断をしていたり、いろいろな気持ちがあったから、余計に明るい兆しが嬉しく感じられた気がします。

アート月間で香港のあちこちに新しいインスタレーションが置かれたり、飲食店で面白いイベントが開催されたりしますので、3月の香港、来年もし来られる方は早めに予約してくださいね♪




Figaro「アートを愛でる香港旅」第3回 MOA(香港芸術館)&CHAT美術館

フィガロジャポンのウェブサイトに連載しています「アートを愛でる香港旅」、第3回では、より地元志向の2つの美術館を紹介しました。




リンクはこちら↓↓↓↓

アートを愛でる香港旅
香港愛、文化、アートに触れるふたつの地元美術館。

1つ目は、ビクトリアハーバーの尖沙咀側のプロムナードにあるMOAこと香港芸術館。
もうずいぶん前に立ち寄った時はほとんど印象に残らない場所だったのですが、大幅にリニューアルされて、本当に楽しめる素敵な美術館に大変身していました。

取材のときにちょうど大好きなミロ展が始まって、あーこういう海外巡廻する展示とか、以前は香港であまり見られなかったな~と嬉しくなると同時に、香港に来るからには香港らしさを取り入れたキュレーションをしようという意欲が感じられるのも良かったです。

先日、20代前半の息子と彼女がロンドンから香港に来て、ここに行ってみたら香港や中国の文化をより深くしることができて楽しかったと喜んでいました!

やっぱりこのテーブルの展示は華があります。



↑MOAもデジタル展示には工夫がたっぷり。この展示では、道教文字を手で拾うと漢字に変わっていくようになっています。

2つ目はThe MillsにあるCHAT美術館! 元紡績工場という土地柄と歴史に沿いつつ、レベルの高い国際的な展示もされていて、行くたびに刺激をもらえる場所です。館長が素敵な日本人女性というのもすごくいいですよね! 超大企業の創業の地ですが、いくらでも商業ビルなどにしてお金にすることができるけれども、敢えて香港の文化を讃えるこんな場所を作ったというのが、また素敵なストーリーだし、それが空間にも溢れているなーと感じます。

↓記事でも紹介しているウズベキスタンでかつて流行した結婚準備品だった刺繍。

両美術館とも、とても愛に溢れていてお勧めですよ! 記事をぜひご覧下さい♪




 

 

 

Figaro「アートを愛でる香港旅」第2回「香港故宮文化博物館」

日本はGWもそろそろ後半でしょうか?




2023年に入ってから一気に物事が動き出して、怒濤の忙しさになっておりまして、2回日本への出張をするなどバタバタでした! 香港だから日本の祝日は関係ない~はずなのに、やっぱり日本とのやり取りが多い仕事のためか、私も何となくお休み気分になって、すこしリラックスできています。

ということで、フィガロジャポンのウェブサイトで、香港政府観光局のご協力も得まして、せっかくすでに5回までアップしているのに告知していなかったこのシリーズ! ぜひご覧頂きたいので、一本ずつ紹介しますね。

前回のM+に続き、第二回はやはりもう一つの国際レベルの美術館であるこれです!

アートを愛でる香港旅
好奇心を刺激する「香港故宮文化博物館」の魅力。

香港の故宮は貴重なお宝があることに加えて、デジタルを駆使したエンタメ性がたっぷりあるのが大きな魅力になっていて、中国の歴史や芸術に興味がある人はもちろん、興味がなかった人でも楽しめるようにという意図によってデザインされているので、館内では本当に幅広い年齢層が楽しんでいる姿が見られます。

↑これは清朝の乾隆帝、朝のお着替え風景再現ビデオです!

それから故宮には、実はちょっと思い入れが元々ありました。

コロナで会えないうちに認知症になってしまった母ですが、元々は仕事の兼ね合いもあって、中国の古典美術にとても造詣の深い人で。家業がハンコ屋だったこともあって、古代中国のハンコをコレクションしていたんです。中には紀元前に遡る秦の始皇帝のハンコまで含まれていたとかで、それを15年ほど前に売りに出したところ、なんと買い手として登場したのが!!!北京の故宮博物院だったのです。

正直「これは本当に故宮なの?ダマされているんじゃないの?」とさんざん心配したものの、最終的には本物の故宮で(笑)、300点ほどあったコレクションの真贋チェックに担当者が3人ほど訪れて、三日くらいかけて細かく鑑定したところ、3点ほど偽物があったけれども、残りはすべて本物だったとかで! 母のコレクションが北京の故宮に収まったのでした。


↑館内の風景。

そのときの縁で、2009年に母が北京を訪ねて故宮のキュレーターの方に案内してもらえるという機会があって、そのときちゃっかり私も便乗して一緒に訪れたんです。今思えばとても懐かしい・・・・・・。そのとき撮った写真が今度出てきたら、またご紹介しますね。もうそのときのコレクションがどうなったかは不明ですが、もしかしたら香港にやってきたりしているかもしれないですよね。

今となっては母もボケてしまったので(涙)香港の故宮を案内できなかったのが本当に残念です。

話は飛びましたが、じっくりたっぷり書かせてもらえるこの連載、とても楽しんで書いています。この後も続きますので、ぜひ一つずつ読んでくださいね♪

 



 

Figaroウェブで「アートを愛でる香港旅」連載開始-1回目は「M+」

アジアのアートハブとしての地位を確立してきた香港の新しい魅力として推したいのがアート!



私も昨年から美術館などの紹介記事をいろいろ書く機会が出来ました。もともと美術館大好きなアートファンなので、
とても楽しくインタビューや執筆をしています。

そしてこれからの香港のことを考えると、香港大好きな方はもちろん、今まで香港に縁がなかったけれどもアートに興味のある方が、香港行ってみるか!と思ってくれたら嬉しいなーと思って始めたのが、この短期連載(全6回)です。

新しい香港の顔! アジアの現代美術館「M+」へ

今まで何回か書いているデザイン&建築のイーストギャラリーに続き、今回はサウスギャラリーを紹介しています。

そして毎回、近くに出来ている新しいレストランやバーなども紹介していく予定です。主に紹介する機会が減ってしまった2019年以降にオープンのお店を出したいですね!

M+のミュージアムショップもとても充実していて好きです♪

ぜひぜひ記事をご覧下さい&次回をお楽しみに♪



 

著書「週末香港大人手帖」の情報アップデート

ついに様々な規制が緩和されて、日本から香港にいらっしゃる方が増えているようです!
ほとんど3年ぶりですよね、久しぶりの香港、お楽しみいただいていますでしょうか。

私が2019年4月に講談社から出版した「週末香港大人手帖」、今も読んで下さっている方がたくさんいてとてもありがたいのですが、とにかく世界がその後一変してしまって、店や人がめまぐるしく変わるのは避けられないにしても、そのスピードがすさまじく加速してしまったのは確かです。

購入いただいた方のために、情報の更新をしなきゃと思いつつ、実際に香港に来ていただけない状況だったので、まだ早い、と待ち続けていましたが、この度改めて見直してみました。すると確かに結構変わっているけれども、思ったよりそのままのものも多いな、ということにも気付きました。

 



改めて、まだまだ香港にいらっしゃる方の参考にしていただける情報がたっぷり入っているなと気がつきました! Kindle版もありますよ! Kindle版はセールになることが多いようなので、ぜひあちこちの電子書籍ショップを検索してみてください。

まだの方、良かったらぜひ手にとってくださいね。

それではいよいよ、本題へ。以下が先日確認した現状です!

第一章
P24 Happy Paradise 閉店(同シェフオーナーのLittle Baoは継続。こちらもお勧めです https://www.little-bao.com)
P26 大班楼 移転
P28 Old Bailey 閉店
P38 口利福 シェフ交替でコンセプトがより落ち着いたものに。
P40 John Anthony 閉店。
シェフはその後、一時Forum Restaurantにいたあと、IFC内のChineselogy  https://www.chinesology.com/ をオープン。

第二章
P57 The Old Man 創業者チームが抜けて、別のチームが運営。創業者のAgung Prabowoはその後、中環のサステナブルなバーPenicillinを創業。

Menu

第三章
P62 Frantzen’s Kitchen 総料理長のJim Löfdahlが独立し、同じ場所でEmblaを開店。https://www.embla-hk.com/

P64 Gough’s on Gough 閉店。総料理長Cary Dochertyは、The Upper HouseのSalisterraの総料理長に。

P66 Belon 移転。当時のシェフ、Daniel Calvertは、フォーシーズンズ東京のSezanneを率いて大成功。

第四章
P74 Yum Cha 総料理長はP38口利福の点心シェフに。

第五章
P102 Kapok 移転(4軒ほど隣の8 sun street)
P104 Inbetween 移転(https://www.facebook.com/inbetweenshop/)

第八章
P129 227 Dessert Tavern 閉店
P134 Flamingo Bloom 閉店

新しい情報を満載した次の本が出せるように、これからも頑張りますので応援よろしくお願いします 🙂



朝日新聞デジタルにM+と故宮の深堀り記事を執筆しました

新年明けましておめでとうございます!
なんとクリスマスの後にコロナ陽性になってしまい、そのまま年明けという波乱のスタートとなった2023年です。まあ低いところから始まれば上る一方と考えることにしました♪




体調は、最初の数日はさすがに良くなかったものの、その後はほぼ通常運転で、ひたすら陰性になって外に出られるのを待っております~。

ということで、昨年末にシェアしておきたかった仕事もいろいろとありますので、ご紹介していきます。

そう、ついに香港への入国規制がほとんどなくなりました! ぜひぜひ皆さんに香港で楽しんでいただきたい新しい施設の代表格ということで、二大新美術館「M+」と「香港故宮博物館」をこちらの記事でじっくり紹介しています。

香港に世界クラスの美術館が相次ぎオープン 移築した日本のすし店、北京の故宮博物院900品のコレクション

M+はデザイン&建築部門のリードキュレーター、我らが横山いくこさん、故宮は副館長のデイジ-・ウォンさんにじっくり案内していただきました。

記事には載せきれなかった素晴らしい展示がまだまだ沢山あるんです!!

M+での展示で大ファンになりました、大橋晃朗さんデザインの家具。

記事は長めなのですが、記者として自分が案内していただいた時の驚きや感動などを疑似体験していただきつつ、自分の目で見たい!という気持ちを持っていただきたいと思って書いております。

こちらは香港故宮の素晴らしきお宝!

特に古くさいという先入観をもたれがちな故宮は改めて、思った以上にデジタルな工夫を凝らしているという個性をぜひ伝えたいなーとこの取材で強く思いました。

ぜひぜひ記事をご覧下さい♪




VLOG#3 「Little BaoでXmas メニュー」をアップしました♪

12月になって香港でもクリスマスの雰囲気がどんどん高まって来ました!




先日は久しぶりに大好きなLittle Baoで、クリスマスメニューの試食をして来まして、再開したYoutube Vlog #3としてアップしました♪

ぜひぜひご覧下さい&気に入られたら高評価&ぜひチャンネル登録していただけたら嬉しいです。

動画撮影も編集も全然慣れないので、1本作るのにも苦労しますが、それでもちょっとずつ分かってくると楽しいですね。修業のつもりで頑張ります!

ぜひこういうネタを、今の香港のこういう場所やものがみたい!などリクエストがあったら、できるだけお応えしますので、コメント欄に書いてくださいね。

そしてこの動画で食べたものや、メイさんが最近行ったもう一つのコラボが素晴らしかったので、その話を「世界のお宅から」でもお話しています(これも何かの修業の一環です、笑。将来の呆け防止かも~)。そちらもよろしければぜひ聞いて下さいませ。




 

 

 

 

M+リードキュレーター横山いくこさんBWA受賞記事執筆しました♪

世界的に話題の、香港の新現代美術館M+「建築&デザイン」部門で、日本人の横山いくこさんがリードキュレーターを務めていらっしゃることはご存じでしょうか。




横山さんは元々凄腕キュレーターであると同時に、スウェーデン時代は、私と同じくフィガロジャポンのライターでもあったということで、香港にたまたまいる私は何度もインタビューを担当させていただいています。

そして今回、フィガロジャポンが主催するBWA(ビジネス・ウィズ・アティテュード)賞を彼女が受賞されたということで、それを記念するインタビュー記事を担当しました!

欧州での多彩なアート活動から一転、アジア最大級の美術館キュレーターに。

いつもなら美術館の紹介になるところが、今度は横山さんの生き方そのものということで、話を伺いながら、いやもう凄いな~という部分と、生活や仕事のシーンは違っても、生き方に励まされたり参考にさせてもらったりできそうな部分を、なるべく両方書くようにしたつもり・・・ではあります!

こちらは本誌とウェブ、両方に掲載されていますので、ぜひぜひご覧下さい!



Vlog2「超絶夜景とスターフェリー」をアップしました♪

本日、Vlogの第二弾でこちらの動画をアップしました!




 

通りがかりにあまりにきれいで撮影してました。やっぱりすごいです、香港の夜景って。

2回目なので、前回よりは少し作業になれました。でもゆったりし過ぎで眠くなっちゃう系でしょうかw 寝付けない夜になどぜひ(じゃないか)

次回は元気よく、自分もしゃべるようにしようかと思います(少しずつ進歩するということでw)

この巨大グミベアも登場しています!

ご覧いただいてコメントいただけたらとっても嬉しいです♪

今日更新になった Artistspoken でもこちらの動画の話をしています。よろしければ合わせてお聞き下さい~。




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