世界の最新パッケージをレポートする「パケトラ」に執筆を始めました!

観光ネタの記事は、やはり今少ないのですけど、いろいろな記事を書いているのでご紹介します!




こちらは8月から月に1~2本のペースで、パッケージやプロモーションの廣川という会社で、世界中の最新情報を集めた「パケトラ」というウェブサイトに執筆しています。

「パッケージやプロモーションに関わっている日本の方から参考になるような香港の情報」という形でご依頼いただいてから、その切り口で今まで自分が触れてきた情報を見直してみると、ああ、これもお話できるな、紹介できるな、というアイデアがどんどん浮かんできて、楽しんで書いています。

今までに以下の5本を執筆しています!

伝統×ブランディングで競い合う、香港「月餅」の華麗なるパッケージデザイン合戦(前編)

伝統×ブランディングで競い合う、香港「月餅」の華麗なるパッケージデザイン合戦(後編)

時代をリードする老舗ホテル「ペニンシュラ香港」のラグジュアリーなPRイベント体験レポート

香港「ハーバーシティ」の最強ノベルティグッズ開発(前編)――お正月は最大の宣伝チャンス

香港「ハーバーシティ」の最強ノベルティグッズ開発(後編)——担当者の決断スピードと実行力から生まれた傘

ハーバーシティの傘、本当に使いやすくて愛用しています。

元気な香港らしさをストーリーから感じていただけたら嬉しいです。

ぜひご覧下さいませ!

*****本ブログをまとめた書籍『週末香港大人手帖』(講談社)、Amazonなどのネット書店と、全国の書店で発売中です。お勧めの広東料理や点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。早速たくさんの方が、この本を抱えて香港を訪れてくださっています。ぜひ次の香港の参考にしてください。

日経Beyond Healthに香港の長寿を探る新連載を始めました♪

香港は三連休最終日。報道が日本でもあったと思いますが、荒れてしまいまして、近所の駅が未だに閉鎖中です(涙)

そんな中ですが、いろいろ原稿は書いております!




昨年、香港の長寿の記事を書いたのがきっかけで、「日経Beyond Health」という健康・医療ビジネスのウェブサイトに、こんな連載を書かせていただくことになりました!

香港、世界最長寿の秘密を探る

普段の記事とくらべて、社会制度や医療システムなど堅めの内容が多くなる予定です。




その第一回目が先日公開されました!

↓↓↓↓リンクはこちらです↓↓↓↓

長寿世界一を支える香港の医療制度とその課題

 

月1ペースでアップデートしていく予定です。

ぜひご覧下さい。

*****本ブログをまとめた書籍『週末香港大人手帖』(講談社)、Amazonなどのネット書店と、全国の書店で発売中です。お勧めの広東料理や点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。早速たくさんの方が、この本を抱えて香港を訪れてくださっています。ぜひ次の香港の参考にしてください。

JTB「マイトリ」にローズウッド香港とK11 Museaを紹介しました♪

前回のオールドタウンセントラルに続いて、今回は2019年オープンの最新施設である、ホテルのローズウッド香港とショッピングモールのK11 Museaという2カ所をじっくり紹介しています!

魅力溢れる新顔、Rosewood Hong KongとK11 Musea。甲斐美也子さんの香港レポート

実はこの2つ、ビクトリアハーバーに面したお隣同士。実は同じニューワールドグループの創業者であるチェン一族のエイドリアンさん(K11)、ソニアさん(ローズウッド香港)がそれぞれのCEOなのです。




3月オープンのローズウッドには何度もうかがって、前日は家族でステイケーションを楽しみました。そのときの写真と、そして知る人ぞ知る柴犬四姉妹の写真も登場しているという豪華版です!

これは掲載したのとは違う別カット! たまらないですよねー!!

ステイケーションの方は、もうたっぷり写真を撮ったので、また別途紹介いたしますが、いくつかここにも!

こちらはなんとウェルカムスイーツ。日本人に人気があるというマンゴー餅なのです。いやー美味しかったです!

こちらは次男と長女。「せっかく写真撮ってるんだから、何かやって」と言ってやらせた、ヤラセ写真です、笑。




この麗しいお方は、マナークラブの波羅包!

8月末にオープンしたばかりのK11 Musea。金太郎飴になりがちなショッピングモールとは一線を画す斬新なモールで、とても楽しいのです。館内アートの案内などを見ながら、ぜひじっくり歩いて見て欲しいところ。ファミリー向けの設備も充実していました。

あまりに盛りだくさんで、取材の日はショップ以外を見学しているだけで何時間もかかってしまって、まだお店自体はそれほどしっかり見ていませんが、どのショップも工夫されていて楽しそうです。

香港最大のiMaxシアターもできるんだそうで、在住者にも魅力的。

あちこちに置かれている家具は、エイドリアンさんの北欧家具コレクションなのだそう。

そしてなんと、どこかで見たことのある本があるではないですか!2階のKapokです♪



拙著『週末香港大人手帖』ではありませんか! こんなお洒落なところにおいていただけるとは光栄です♪

やっぱり一応記念写真を撮りました!

話がすっかりそれていますが(笑)、ぜひぜひ記事をご覧下さい。

 

 
*****本ブログをまとめた書籍『週末香港大人手帖』(講談社)、Amazonなどのネット書店と、全国の書店で発売中です。お勧めの広東料理や点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。早速たくさんの方が、この本を抱えて香港を訪れてくださっています。ぜひ次の香港の参考にしてください。

 

 

JTB「マイトリ」にオールドタウンセントラル厳選スポットを紹介しました♪

昨年サポーターに就任しました、JTBの旅好き女子のための女子旅情報サイト「マイトリ」で今年もレポートを執筆しています。その第1回目が先日アップされました。

 

フォトジェニックな「オールドタウンセントラル」女子旅厳選スポットー甲斐美也子さんの香港レポート

 

 

今年もカバー写真には、ヤンシャンキーで借りたチャイナドレス姿の、私の娘登場です♪




特に最新なのは、PMQに誕生した、アジアのベストレストランでトップになったOdettoのシェフ、ジュリアン・ロイヤーの店、Louiseです。とても素敵&美味しくて、街歩きの途中にお茶をするにもお勧めです。

そして今の香港を見るのに注目かもしれないのが【4】のポッティンジャー・ストリート。この写真は3週間ほど前に撮りました。やぱり例年と比べたら人が少なめですね。でも街は普通に機能しています。

早く皆さんに「安心してすぐ来て下さい」と言いたい~

とりあえず、ぜひマイトリ、ご覧下さい!




*****本ブログをまとめた書籍『週末香港大人手帖』(講談社)、Amazonなどのネット書店と、全国の書店で発売中です。お勧めの広東料理や点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。早速たくさんの方が、この本を抱えて香港を訪れてくださっています。ぜひ次の香港の参考にしてください。

 

「Hitosara Special」で「香港のTOPレストラン」5軒を紹介しました

昨日アップした「今の香港のことを一度・・・・・・」に、ものすごい反響をいただいてびっくりしています。

私自身がずっとモヤモヤしていた気持ちを文章にして伝えたことで、ちょっとすっきりして癒やされましたが、同じように感じていた方に喜んでいただけて良かったです!




好きなことが書けるのがブログの良さですものね。長くやっているとルーティン化してしまいがちなので、初心に返るのも大事だなーと考えさせられました。

異なる意見の衝突は、街頭だけではなくてサイバー空間上でも繰り広げられていて、過激な画像や映像もがんがん目に入ってきますし、ねじまがり過ぎていて、心が痛むような投稿もときにはあります。何が今起きているかを知りたいし、目をそむけてはいけない気持ちはもちろんあるけれども、ずっと晒されていると心が疲れてしまうので、うまく気分転換すること、必要ですね。

さて、そんなわけで、たくさんあって紹介しきれていない最近のお仕事をご紹介します。

グローバルな食のパラダイスへ 香港のTOPレストラン

 

こちらは最近よくお世話になっています、グルメサイトの「ヒトサラ」。世の中のクチコミサイトと違って、しっかりプロのカメラマンやライターが、きっちり取材をした記事を載せているので、とても好感が持てて信頼できて、お仕事をいただけると嬉しいメディアです!

さて、先日のマカオ編につづき、2019年3月~4月に取材したレストラン5軒の記事が公開されています。

まさに香港在住の方には今すぐ試していただきたい、日本在住の方には次回の香港の参考にしていただきたいレストラン揃いです。

広東料理三昧だったマカオ編と比べて、こちらはバラエティ豊か。いずれも香港で食にうるさい人たちが頻繁に通う人気店で、行くたびにシェフやオーナーの情熱に圧倒されています。

この5軒の中で、大班楼ICHUBelonの3軒は「週末香港大人手帖」にも掲載していて、記事やブログにも掲載しているおなじみの店(それぞれの名前にリンクを貼っています♪)




大班楼は、ついに世界のベストレストランで50位以内にランクインするという快挙を成し遂げまして、ますます評判がうなぎのぼり。予約がとても難しくなりましたので、余裕を持って連絡してください。

密かに2012年のオープン直後にフィガロで取材さえてもらったという縁があるTateでは、才能豊かな女性シェフ、ヴィッキーさんと久々の再会!

取材当日、某有名ブランドのイベントがあったので、素敵なセッティングになっていました。

こちらは今回初取材だったル・プティ・メゾン。シェフのラファエルさんはナイジェリア系イギリス人で奥様は日本人ということで、我が家とかなり近い、珍しい組み合わせ!

そしてヒトサラと言えば! 恒例の人気企画が「トップシェフがおすすめするお店」

こちらも旬なお店がずらりと揃っています!

 

ぜひヒトサラの記事をご覧下さいませ!




*****本ブログをまとめた書籍『週末香港大人手帖』(講談社)、Amazonなどのネット書店と、全国の書店で発売中です。お勧めの広東料理や点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。早速たくさんの方が、この本を抱えて香港を訪れてくださっています。ぜひ次の香港の参考にしてください。

今の香港のことを一度・・・・・・

皆さん、ご存じの通り、いま香港は大変なことになっています。

一度自分の考えや立ち位置をここに書こうと思います。




私の仕事は、主に「香港いいところですよ、遊びに来てね」とお誘いする立場ですし、発信する情報は、美味しいものや楽しいもの、きれいなものが中心ですから、今の状況のことを何も触れずに発信し続けるのはどうなんだ?とやはり感じてしまって、更新も滞りがちになっていました。

少し前までは「デモの日にわざわざ見に行かなければ大丈夫」と言えたのですが、空港やMTRの駅までが舞台になりつつあるので、そうは言えなくなってしまいましたし、やはり観光客にはリスクが確かにあるので、今は勧められません。

「甲斐さん、香港にいて大丈夫ですか」と、心配もしていただいています。

元々治安のいい場所ですから、他の国だったら便乗して暴れたり、略奪破壊が起きたりすることも想像できるかもしれませんが、まったく普通の生活を普通にしていて、日常はいつもの香港でして、住んでいて危険とは感じていなくて、むしろ世界中の多くの国よりやっぱり安全です。

デモ自体もいたって平和的なのですが、警察が介入するととたんに荒れます。

なので最近「犯罪行為がある場合以外の警察入場お断り」と掲示しているショッピングモールや高層住宅もかなりあったりします。皮肉な状況ですよね。

週末、特に夜は今、いちばんリスクがありまして、繁華街の大通り沿いやMTRの駅までも危ないというのが悲しいところです。最近は夏休みのせいか平日でもデモ活動があるようです。

対策としては、Apple DailyのLive Feedなどを見てどこが今どうなっているという状況を掴みつつ、週末の夜は家で過ごしています。繁華街近くに住んでいる人は、週末になると近くの店も休んでしまい、すぐ外で催涙弾が投げられたりするので、自宅にこもることになってストレスがたまると言っていました。

とても残念な状況で、なぜこの2019年に? 一国二制度の終盤には荒れるのかもと思っていたけれども、まさか今年、こんなことが起きるとは想像していませんでした。




そこはもう行政長官の失政としか言えないし、何てことしてくれたんだ、と思っています。

ただ去年、私は大病をして大手術して何ヶ月かお休みしたように、今年、香港は大病を見つけて今闘病中だと考えるようにしたら、こればっかりは仕方の無いことですから、祈りながら見守ることができるようになりました。

大病しても、その人はその人であるように、大好きな香港はそのままの香港ではあるのです。

拙書『週末香港大人手帖』でも、先日『ミセス』9月号に掲載いただいたBook Interviewでも、繰り返して言っているように、私が香港でいちばん素晴らしいと思うのは「香港人」なのです。

ヨーロッパやアメリカで暮らした経験からも、ここまで外国人の私が住みやすく感じる土地は世界中になさそうです。それはここに住んでいるいろいろな国出身者が同じことを言っているので、共通認識なようです(もちろん合う合わないはあって、合う人がここに住んでいるのだと思いますが)。

そんな土地柄を作っているのは、香港人の皆さんなので、彼らが守りたいもののために必死になっていることを、自分が不便だとか仕事に支障がでるとか、言っている場合ではなく、彼らにとって最善の結果が生まれるように祈るしかありません。

普段よく勉強して、放課後に友だちと豆腐花でも食べてるような、メガネ男子や女子の高校生たちが、ヘルメットとゴーグルとマスクで出陣していくところを見ると、怪我しないでね、無茶しないでね、と切なくなります。

そして私の周囲でも、普段は美味しいもののことばかり話しているジャーナリストやPRなど、バリバリ働いている知的な人たち、攻撃性なんてみじんもない優しい人たちが、今回のデモにもたくさん参加しています。決して若者だけではありません。

そして香港内でも1枚岩ではなくて、家族の中でも母親が警察支持派で息子はデモ隊、なんてこともよくあるそうで、昨日話した友人は「話すと喧嘩になるから、なるべく家で顔を合わさないようにしている」と言っていました。

SNS上でも、今まで仲の良かった友人が、政治的な見解が真逆であることがわかって、友だち解除して、縁を切ったという話をよく耳にします・・・・・・。

こんな時期に、お気楽に、美味しいものの話とかしてていいの? とは、考えてしまうことはありますが、以下のように考えて、なるべく発信を続けて行こうと思います。私のブログ読者は、日本在住の香港好きの方、香港在住の日本人の方、両方がいます。

●香港在住の日本人の方であれば、今こそ美味しいものでも食べて気晴らしをして欲しい。私も先日、家族でホテル宿泊をする機会がありまして、在住者だから外に行きたいという気持ちもなく、思い切りホテル内の設備や食を楽しんで寛げました。高級ホテルがいつもより空いていますし、ホテル内で過ごせば安心ですからお勧めですよ。行き帰りはSNSで情報収集してくれぐれもお気を付けて! 何らかの理由で香港に来ている方にも言えますね。

●日本から香港に遊びに来たい方は、今は勧めませんが、しばらく先の計画として、次回の香港で行きたいところの参考してください。レストランやホテルは、こんな中でも日々しっかり営業していますので、彼らが店を維持できるように、その頑張りや取り組みは世の中に伝え続けてあげたいです。

こんなスタンスで、今後も粛々と情報提供をしていこうと思います。

香港が香港らしくいられる形で、うまくことが運びますように・・・・・・

思わぬことで歯車が狂っていくことがあるんだったら、逆の方向に転回することだってあるかもしれませんよね。

皆さんも香港を日本から見守っていてくださいね。




VEA Loungeで香港テーマの極上美麗サマーカクテルを

Quinaryで香港のバーシーンを変えたアントニオさん、香港でコンセプトの異なるさまざまなバーをやっていて、どこも人気を博しています。




その1つ、VEA Loungeは、レストランとして評価の高いVEAとペアになっているバー。名前もシェフの”Vicky et (and) Antonio” という意味なんですよ。

VEAの料理と同じく、こちらのカクテルは香港の食文化を取り入れたものが多いのです。

先日試して来た2019年のサマーカクテル、キレッキレにクリエイティブで美味しくて麗しい! 

夏にぴったりなジントニックに金柑を合わせた、その名もKamquatは、ロンドンドライジンがベース。金柑のロリポップをあしらっていて、すっきり爽やかです。

誰もが大好きな香港デザート、楊枝甘露をカクテルにしたMango Pomelo。マンゴー、パイナップルと八角の風味だけを抽出して、ココナッツクリームのキャビア、バカルディのCarta Blanca(ラム)と合わせ、ピンクグレープフルーツのほぐした実を冷凍して添えてあります。楊枝甘露そのものではないけれども、食べた時の食感や風味をカクテルで再構築していて、デザート同様幸せになること確実♪

そしてサマーカクテルの主役はこのDusk to Dawn。サイフォンを使ってドラマチックに目の前で作られていくカクテルです。

エレガントに飾られたニンジンやキュウリ、生姜などの野菜たち。サイフォンにはロンドンドライジン、イエローシャルトリューズ、烏龍茶、ジャスミン茶などとバタフライピーを使って紫に染めたカクテルが!




上に昇って行くカクテルとドライアイスの煙で、何だか魔法使いの研究所状態です♪ ワクワク

グラスの氷は、ピンクがクコ、イエローがリンゴとエルダーフラワー、白がレモンを使っています。だから溶けても味が薄くならず、混ざり具合で微妙に風味が変わっていくのが楽しめます。

さあ、出来上がったカクテルを注ぎましょう。

これがもう文句なく美味しい! サイフォンに入った野菜たちの味がちゃんとアクセントになっていて、バランスがとてもよく、すっきり爽やかに仕上がってます!

まだまだ面白いカクテルが続きます。これはZong Zi、つまりなんと「ちまき」なんです。蓮の葉を漬け込んだウォッカをベースに、卵白フォーム、お米や塩漬け卵の黄身などを添えて、狐につままれた気持ちで飲むとなぜかちまきっぽいという、再構築系カクテル。遊び心たっぷり。





こちらのPu-erh、つまりプーアールは、見た目はまさにプーアール茶。ビーフイータージンと蒸溜したプーアール茶、レモン、陳皮、タイムを使ったプーアールベースのカクテルなのです。新しい味のバラエティを加えて、プーアールの美味しさがさらに強まっています。

チャイナテイストのカクテル、「チャイナテイストにするんだ」と言うこと自体を追求し過ぎると、カクテルとして特にどうなのよ、これは?という味になってしまうこともありますが、今回のカクテル達はもう、完全にそれを超えたセンスのいいものばかり、そして夏にぴったりの味ばかり。

こちらのバー、スナックはすべてVEAのシェフ・ヴィッキーのデザインですから、またこれが美味しいのです。

スモーク濃厚なウズラの卵・・・半熟具合がまた絶妙でした。おつまみに最高。

これはヴィッキー風お好み焼き。正直、普通のお好み焼きよりこちらの方が好きです、笑。癖になります。

VEAレストランに比べて、やや控えめなラウンジですが、こんなに美味しいものだらけで、落ち着いて過ごせる穴場的空間です。ぜひサマーカクテル、試してみて下さい。

*****本ブログをまとめた書籍『週末香港大人手帖』(講談社)、Amazonなどのネット書店と、全国の書店で発売中です。お勧めの広東料理や点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、VEAラウンジと同じアントニオ・レイさんのQuinaryを始めとする人気バーなど幅広くカバーしています。

本日発売『ミセス』9月号、香港特集担当しています。

少しご無沙汰してしまいました!

香港は皆さんご存じの通り、いろいろと騒がしい今日この頃です。政治的な考え方は人それぞれですが、大好きな香港が香港らしくいられるようにという願いは、私も含めてほとんどの人が持っているのではないでしょうか。




ティーンエージャーたちが痛めつけられたら、母親達が翌日「子どもを傷つけるな」と抗議デモ、公務員の政治参加を許さないルールがあるぞという通達が来たら、翌日、現役時に政治参加ルールを書いたご本人が登壇して「私はそんな意味で書いたのではない」とお話しての抗議デモ。

大変なときにますます強まる香港人の熱さと行動力に、感嘆しています!

そんな中ではありますが、6月に取材した「ミセス」香港特集が本日発売です。

平野レミさんと和田明日香さんの香港訪問記でして、私は主にお二人が参加していない単独取材部分のコーディネイトと執筆を担当しています(レストラン、バー、SPA、ローカルフード、スイーツ、ホテル、XIQUセンターなど)。

下はミセスのFBより。

雑誌が届いたらまた新たに投稿します!

レミさんと明日香さんとは、取材は別でしたが夕飯を一度ご一緒して、その後明日香さんを含めたスタッフ数人でバー巡りをしました♪ お二人とも気さくで素敵で! ちなみにレミさん、お会いしてほとんど第一声が「で、甲斐さんって何歳なの?」(爆笑)。あまりの直球で来られて、すぐ答えてしまいました~。

明日香さんは知的でしっかりした方で、だいぶ酔っ払ってからですけど、最後はバーで日本の将来について真面目に議論していました。自由奔放なお母様としっかり者のお嫁さん!というのがぴったりなお二人でした。




陳浩基さんのエッセイもとても楽しみ。この「13・67」、どんでん返しも見事で、とっても面白いですよ。ノンフィクションながら、登場人物の刑事たちが今の香港を知ったらどう思うんだろうと、今の状況で読むとかなり切ないです。香港を舞台にした小説って、あーあれはあそこの、あー、と思い浮かんで読むのが楽しいですね。

そ・れ・か・ら!! 香港特集とは別に、書評ページに拙著『週末香港大人手帖』をとりあげていただきました。私の写真を香港で撮影していただいたのですが、実はこれ、SPAページの体験取材の日でして、朝一度撮影してもらってから、顔鍼をやったらものすごくリフトアップしたので、カメラマンさんが「・・・・・・もう一回、撮りましょうか?」と撮り直してくださったという代物です(笑)。こちらも書影をついでに。

ちなみに取材先で雑誌の説明をするときに「これはつまり”タイタイ”(広東語のマダム的な)向けの雑誌よ」と言うと、「おおーそれはいいねー!」と皆さん大喜び♪ と言いながら、性別問わず楽しめる内容もたっぷりなんですよ。

ぜひ本日発売「ミセス」ご覧の上、感想を教えてくださいね♪




次の香港バーホッピングの参考に! The Bar Awards香港2019 TOP10 発表

シンガポールやタイ、マレーシアで毎年開催されているThe Bar Awards、香港でも今年4年目になりました。なぜかご縁があって、毎年パネルの一人に入れてもらっています。




バー業界関係者が手作りでやっているこのアワード、今年もトップ10が発表されました!

このリストがいいのは、好きなバーが入っていると嬉しいのに加えて、知らなかったバーの名前が挙がってくるので、要チェックの店が増えること。

ベストバー、ベストバーテンダー、ベストカクテルバー、ベストカクテルなどの他に、ビール専門店、レストランのバー、ホテルのバー、スペシャリストバーなどなど多彩な部門があります。私が自著『週末香港大人手帖』で取り上げていたり、このブログやいろいろな雑誌で紹介している店も多数入っていますよ。

せっかくですからいくつかのTop10を紹介しましょう!

●香港バーオブザイヤー presented by Monin

<Coa>
『週末香港大人手帖』掲載。テキーラとメスカルにフォーカスした男気&凝り性なバー。オーナーバーテンダーのジェイさん、右は紫芋とピスタチオ、ラムのカクテルでした。

<Dr. Fern’s Gin Parlour>
フィガロやHanakoでも紹介しました。ジンの専門バー。ランドマークの地下にあって、一見、診療所のように見えて中はバー!週末のアフタヌーンティーも素敵です。

<Employees Only>
Drink Planetで紹介しました。NYの有名バーの香港店。チャキチャキとした、スピーディーでかっこよくも正確なNYスタイルのバーテンディングに見ほれてしまうかも。蘭桂坊にあります。

いつもキレッキレのオーウェンさん!

<Honi Honi Tiki Cocktail Lounge>
自分の記事にはまだ紹介していませんでした!トロピカルなチキカクテルを得意とするバーです。

<PDT>
『週末香港大人手帖』掲載。こちらもNYスタイルの有名バーの香港店。本店はホットドッグ店の奥の電話ボックスから入るというスピークイージー風隠れ家なので、香港店はランドマーク マンダリン オリエンタルのMOバー奥にある電話ボックスから入るんですよ♪

NYからやってきたアダムさんと、同じホテルの総料理長であるAmberの利チャードさんがデザインしたスナックがやたらに美味しい。





<Quinary>
『週末香港大人手帖』掲載ほか、いろいろな雑誌に紹介してきました。香港カクテルバーの草分け!

ここの看板娘のアールグレイマティーニを仕上げるアントニオさんと後ろにサミュエルさん。

<Stockton>
『週末香港大人手帖』前身の電子書籍に掲載。Mott 32やJohn Anthonyと同じマキシマルコンセプトがやっているバーで、アジアベストバー50の常連です。Frauなどにも紹介しましたね。ちょっとゴシックな大人のムード。以前のカクテルメニューになりますが、このブログでも紹介しています。

こちらおなじみのスラージさん♪

<The Globe>
ここは昔からあるのにまだ行っていません!ガストロパブとして人気です。

<The Old Man>
『週末香港大人手帖』掲載。フィガロにも紹介しました。オープン後、うなぎ登りに評価が高まって、今ではアジアベストバー第一位!世界でも十位に入るという快挙。ヘミングウェイの作品をベースにした、凝りに凝ったカクテルがすごい!

<The Wise King>
先日のメンズクラブ香港特集掲載。SOHOの裏通りにあって、ベテランバーテンダーたちが一緒にオープンさせた愛すべき店。渋めのムードに食べる感覚のしっかりカクテルがいろいろ。

その他のランキングも面白いのでぜひこちらを! Drink Magazineのウェブサイトです。

The Bar Awards Hong Kong 2019 announces its Top 10s




今年の活躍が気になるバーといえば、Rosewood Hotelにオープンして大人気のDarkside(ホテルバー、ニューバー、カクテル、クリエイティブカクテルの4部門にバーが、ここを率いるアルカディウスさん(写真真ん中)が、バーテンダー、ホスピタリティーアンバサダーの2部門にノミネート)でしょうか! 九龍側であの雰囲気は初めてですね。名前もそれで「Darkside」(香港島の人が九龍を揶揄して呼ぶニックネーム)というのがまた憎い。

よく取材しているPing Pong 129とその姉妹店Dai Bingがスペシャリスト部門にランクインしているのも嬉しいです。

こちらDai Bingです! ただいま某誌に記事執筆中♪

あと投票するのも楽しかったのが「カクテルオブザイヤー」。そう、あれあれ!というのがたくさんあって。このカクテル目当てにバーへ行こうという選び方も楽しいですね。

このあとは7/22にTop 4、7/28に受賞式です♪ また結果をお知らせします!

 

*****本ブログをまとめた書籍『週末香港大人手帖』(講談社)、Amazonなどのネット書店と、全国の書店で発売中です。お勧めの広東料理や点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。

特にバー情報は、日頃たっぷり取材していますので、他のガイドブックなどにない詳しさで、しっかり紹介しています。

早速たくさんの方が、この本を抱えて香港を訪れてくださっています。ぜひ次の香港の参考にしてください。

Amber大刷新!美食の新スタイルを体験。

2019年前半、香港の食いしん坊な皆さんが待ちに待った話題です。

そう、香港を代表するレストランとして名高い「Amber」が生まれ変わって帰ってきたのです。




私は、過去には何度もシェフのリチャード・エッケバスさんのインタビューにうかがったのに加えて、こんなイベントでも仕事する機会をいただいて、とてもご縁がある店なのです。

最初はバリバリのフランス料理店として始まったAmberも、取材を重ねるうちに、日本食材との出会いや、健康志向と環境意識の高まりから野菜への比重が高まって行ったり、アジアならではの食材の味を最大限に引き出した料理へと、どんどん進化していました。ここ2年ぐらいは「もううちは特にフランス料理だとは思わなくなってきた」と呟いていたリチャードさん。

超人気店が何ヶ月も店を閉めての再オープン。そしてSNS時代ならではだなーと思ったのが、以前に使っていた食器から天井から下がっていた大量の棒まで、すべてガレージセールに出されていたんですよね。行きたかったけれども予定が合わず、一瞬で売り切れたそうです(これアンバーのセールで買ったんだと、素敵なコーヒーカップを某店で見せられました、笑)。そしてリチャードさんを含めたシェフたちは、世界各国でポップアップをするツアーに行きつつも、シェフ人生でほとんど初めて、家族とクリスマス休暇を過ごすことが出来たのだそうです。

もちろん、それと同時進行で、香港のキッチンスタジオを使って、新メニューの開発と実験に励んでいたそうです。

そんなわけで、先月になりますが、新生Amberに行ってきました~。以前AmberのバーになっていたエリアがSOMMという別レストラン(元Amberのシェフによるビストロ)になっていて、そちらがまたとても評判がいいです。

インテリアデザインは前回と同じくアダム・ティハニーさん。

テーブルクロスはなしで、ぐっと軽やかにカジュアルになりました。窓際は二人用のテーブルがずらり。スタッフの制服は、トップスとボトムス、アクセサリーにソックスなど、それぞれのアイテムが複数あり、その日の気分で組み合わせてねということになっているのだとか。天井のオブジェが、かすかに以前のオーロラ的オブジェを思い出させてくれます。




いよいよリチャードさんがやって来ました!テーブルサイドで、自家製豆腐にさまざまなフルーツトマト、塩ゆでした桜の花びら、アーモンドオイルを加えた前菜です。

瑞々しくフレッシュな味わい!

目にも鮮やかな料理は、昆布締めした鰺とキュウリ、セルタスなどをあしらった爽やかな1品。この日は青リンゴをたっぷり使っていたので、アレルギーがある私は、別料理をいただきました。

波の上に佇むようなこの1品は、日頃食べているものよりずっと濃厚な味わいの沖縄産コーンを主役にしています。コールドプレスしたコーンジュース、海水のエスプーマに、キャビア、そして酢橘が振りかけられていて、小さな皿の中に自然が持つ甘味、塩味、酸味、うま味が凝縮されていました。「これはかつてのウニやフォアグラロリポップなどのように、Amberの新名物料理として殿堂入りするかもね」と同席したジャーナリストの人たちと語り合っておりました。

そして次のコースは、今回のAmber大変身の目玉の1つ。キッチンの中に案内されて、キッチンの様子を眺めながら、そこに設置されたカウンターでいただくのです。私は仕事で結構よくレストランのキッチンにお邪魔する機会がありますが、なかなか普通に食事に来ていたら、キッチン潜入体験することがないですよね。これはとても楽しいアイデアだと思います!

キッチン内のカウンターでも、リチャードさんがこうして仕上げをしてくれます。背が高すぎてフレームに収まりきらないのが唯一の問題点、笑。

次の料理はこの麗しいキャベツを使っています。

カトラリーは茶餐廳スタイルでカウンターの中から自分で取り出します。この濃厚キャベツ料理、アップで撮った写真がなぜかなくてうまく見せられないのですが、キャベツとマッシュルームをミルフィーユ状にしたベジタリアン。今回「乳製品不使用」をうたったので、フレンチなのに!とちょっとした論争になっていましたが、実際に食べてみると、食材として乳製品を使っていなくても、調理技術とアイデアでクリーミーさを味わえるものが加わっていたり、風味がすっきりしつつ、しっかりしているので、何かが足りていないという感覚はまったくなく。「何料理だからこれじゃなきゃ」という枠が外されていることを強く感じました。

見事な焼き具合の甘鯛! カリカリの皮が最高です。紫たまねぎのピクルス、紫蘇、ズッキーニ、オリーブなどが、甘鯛を引き立ててくれます。

素晴らしい食感に仕上がったラム! ソースの赤は肉汁、緑はミントオイルで、赤と緑が分離しつつ重なったプレゼンテーションが見事で味のコンビネーションも最高。サイドには、蕪のピューレと茹でたスライスが。ふんわりとした甘味がこれで加わりました。

いよいよデザート! Amberのデザート、私は大ファンです。ラズベリーを加えた酒粕のシートの下に隠れているのは、フランスのカマルグというエリアのワイルドライスをつかったデザート。ほどよくすっきりして美味です。

ビターチョコレートにMitchersのスモーキーバーボンを振りかけたデザート。極細のチョコレートがシャキシャキしていていることで、美味しさがまた倍増していました。



最後はマドレーヌとチェリー。

あれだけ成功しているレストランを全部作り替えて、思い切ったコンセプトで、信じる道を突き進むリチャードさん。どんなベテランで成功していても、チャレンジ精神を失わない攻めの姿勢、すごい!!と感動させられました。

ファインダイニングを究めたシェフとレストランが、食材の質や調理技術はさらに高めつつ、ビストロ的アプローチで、さらりと楽しませるというAmberのスタイル、まさに新潮流です。

ホテルのモダンラグジュアリーも、どんどん肩の力を抜いた自宅風になりつつあるし、Googleのオフィス的な発想が、レストランの世界にも行き渡ってきていますねー。

日本は平成じゃなくて令和になったように、変わっていく世の中を楽しめるのは幸せなことですね。次回は新Amberについてリチャードさんにじっくりインタビューしたいです。

*****本ブログをまとめた書籍『週末香港大人手帖』(講談社)、Amazonなどのネット書店と、全国の書店で発売中です。お勧めの広東料理や点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。早速たくさんの方が、この本を抱えて香港を訪れてくださっています。ぜひ次の香港の参考にしてください。

Top