香港仔の魚市場で贅沢ローカル海鮮ランチ+枕崎の鰹節!?

この不思議なタイトルは一体なんでしょうか(笑)

今年の3月、鹿児島に5人のシェフを連れて食材発見の旅にいったことを前にお伝えしました。→香港トップシェフの鹿児島食材紀行(前・後編)をヒトサラマガジンに執筆しました♪




その時に鰹節の名産地・枕崎でお世話になった「ミスター出汁」こと中原水産の中原さんが香港にいらっしゃる、ということで、急遽ちょっとした同窓会ランチを開くことになったのです。

音頭を取ってくれたのが名シェフのデビッド・レイさん。今年は彼のレストランで私の大好きな「Neighborhood」がアジアのベストレストラン50にもランクインしてノリノリです(笑)。

前々からシェフがよく行く市場として噂には聞いていたアバディーンの街市。

中に入ってみたら、思っていたよりも小さい。ここの何がそんなに特別なのでしょうか。

「とにかく香港の中で、地元の海鮮が一番集まっている市場なんだ」とデビッドさん。他の市場には輸入ものの魚がかなりおいてあるのだそうです。

こちらには色々な種類の海老が並んでいました。

小ぶりなフレッシュ鮑やシャコや。シャコも大きめのものはフィリピン産なのだそう。

アサリっぽい貝類の種類も豊富。

今は手を引いてしまいましたが、かつては西営盤の「フィッシュスクール」を率いていたデビッドさん。地産の魚には本当に詳しいのです。彼が海鮮を選んで、それをレストランで料理してもらうというのが、本日のコース。

くくー!もしやこれは贅沢の極み!?

「フィッシュスープにこれは入れるんだ」と、いそいそと魚を選んでます。

元気のいい蟹はこちらで。

蒸し魚にする魚はこちらから!

さー買い物が終わったら、レストランに持っていって、一つ一つ調理方法などをデビッドさんが指示しています。

ずらっと並ぶ店はみな同じように見える中、「ここがベスト!」というデビッドさんの行きつけはこちら。

さー早速やって来ました!プリプリで少し甘味もある海老!!うわーこれはたまりません。

次にやって来たのは、ミニミニサイズの粒貝風の貝。海鮮ソースをつけて。

一つ一つほじっていただくのです♪

嬉しい驚きだったのが、ローカル鮑! モチモチで力強い食感とフレーバー。正直、超高級の乾物を戻したものより、こちらの方が好みです。貝類の王様的迫力!

食べ終わった貝殻もお美しい♪

新鮮な魚を使った蒸し魚を食べ慣れると、切り身を買って焼いて食べるのが辛くなるというジレンマ。ふわっふわ!

じっくり煮込んでもう滋養と風味の洪水とも言える、海鮮スープ!!美味しい!

この日のランチのスペシャルゲスト、ミスター出汁は当然のごとく、マイ削り器とマイ木枯れ節(熟成させた最高級鰹節)を取り出し、まるで白トリュフのようにその場で削っていろいろな料理に載せていただきました。旨みたっぷりに決まっています!

角度や力のいれ具合や削る場所など変えるだけで、どんどん削れ具合が変わっていくというマジック!





シャコと卵黄をまぶした魚のフライもたっぷり!魚は頭からガブガブいけました。

いったい何人で食べてるんだ?と思われるでしょう、正解は5人です(笑)お腹いっぱい!

しかし蟹も味噌がたっぷり!

なんてゴージャスなお姿 <3

急な集まりだったので、来られたのは右から、鹿児島にご一緒したルカさん(湾仔のオステリア・マルツィア)、デビッドさん、私、中原さん、ルカと最近一緒に働いている稲塚さん。食べきれないーお腹いっぱいーでも幸せですねー♪

もうずーっと地元の人で満席です。これじゃあ来たくなりますね!

目利きのデビッドさんのおかげで、完全にツボをついた海鮮三昧が楽しめました。一人400香港ドルくらいでした! ビールがたまらなく美味しく感じる食事でした!

ランチには参加できなかった鹿児島メンバーのオクラのマックスのところへ、この後中原さんと一緒にお邪魔しました。できるだけうす~く削るためのコツを伝授中。

ほんの30分のセッションでもとても実りがあったよう!

その後、木枯れ節で出汁をとった、鱈肝のスープをいただきました。あん肝ラバーな私ですが、これは・・・・・・さらに美味しいではありませんか。



その後、中原さんは他のシェフのもとで指導したり、食事をしたりして香港を後にしました。プロの手を借りて美味しいものを食べつつ、プロとプロの出会いを取り持つことができて、さらに美味しいものが生まれる種を蒔くことができた気がして、とても幸せなる午後のひとときでした。

 

 

 

Hanako12月号「香港-すべてが叶う街」10/26発売です!!

8月から動き始めていたハナコの香港特集!!!ついに10/26に発売になります♪




題して「香港 すべてが叶う街」!!! こちらが表紙です。

すでにアマゾンで予約受け付け中!!

私は今回は、コーディネーター&ライターとして参加しています。

香港といえば古今東西ハイ&ローと色々なことを一気に楽しめる街としてよくご紹介している通り、「すべてが叶う」のです!! 特集も「定番と最先端」という軸になっています。むふふふふ。また出版されたら詳しく中身をご紹介しますが、いろいろ最新のお店も出せたかな~と満足しています。

ご一緒したカメラマンの長野陽一さんの写真が美しくて!!!見応えありますのでお楽しみに~。

ちなみに何を隠そう、ちょっとした母娘共演??(私は文字で)しているページもあるのですよ!!

そしてHanakoは今年30周年記念!実はこの号から月刊誌に変わるという特別な一冊のテーマが香港ということで嬉しいですね。創刊時からHanako片手によくあちこち歩いた記憶がある元Hanako族としては光栄の極みです(年ばれる!)

早く皆さんにお見せしたいです。どうぞお楽しみに!




2018年の月餅をフィガロブログにご紹介しました

またしても久しぶりになってしまいました、大変遅ればせながら今年いただいた月餅をフィガロブログにご紹介しています。




2018年も華やかでした♪ 月餅コレクション

なるべく作りたてのものを時間をおかずに届けようとしてくださるせいか、この時期になるとデリバリーの人からガンガン電話がかかってきます。不在票で、なんてやってると古くなってしまいますよね。

こちらはやっぱり毎年感動するペニンシュラのスプリングムーンのミニカスタード月餅。

ぜひフィガロブログ、見てください!

いろいろ嬉しいお知らせもあるので、どんどんアップできるように頑張ります♪




 

ぐっと広く入りやすく! Little Bao Dinerが銅鑼湾にオープン

最近ではエスティ・ローダー香港のCMにも登場するなど、大活躍の女性シェフ、メイ・チョウさん。

彼女と言えばSOHOのリトル・バオから始まり、セカンド・ドラフト、ハッピー・パラダイスでどんどん新世代の広東料理を開拓している代表選手。




中でもそのルーツであるリトル・バオは、アメリカからの帰国子女的センスでバオをバーガー風に変身させ、アメリカンダイナーっぽさを前面に出した画期的なレストラン。

元々人気でしたが、BBCなど海外のマスコミにも大きく取り上げられ、アジアベスト女性シェフにも選ばれてからは、SOHOの小さな店は常に行列で、なかなか入れないというイメージになっていました。

第二号店作ってるよ~とはちらちら聞いていたところ、先日ついに!!銅鑼湾に大幅にスケールアップしたLittle Bao Dinerがオープン! 実はメイさんが初めて催したというメディア試食会に行ってきました♪

ひ、ひ、ひ、広い!!! SOHO店の10倍ぐらいあるでしょうか!? いや、もっとあるかも!

場所は、ビクトリア公園の向かい側、前は巨大なパシフィックコーヒーがあったところです。外のスペースも広い! メイさんがメディアのインタビューを受けていました。ここはペット連れの方に人気が出そう。

そして店内! ワオ!ワオ! 本当に広いです。2014年に初めてフィガロのミニ特集でリトル・バオを取材して以来、何度も取材させてもらっているメイさん。なんかすごいな、このスケール! 本当に頑張って来たんだな、と思わず目頭が熱くなりました(笑)。

子連れのファミリーにも気軽に入ってもらえることを意識したそうで、お子様向けメニューもあるのです。

さあ早速、試食タイムです。リトル・バオおなじみのメニューに、新作メニューも加えたラインナップです。



メイさんの料理、アイデアに溢れていて斬新なだけでなく、とにかくキッチリ美味しいのが大好きな理由です。味付けのバランスや組み合わせがスコーン!と小気味よく決まっている感覚がいつもあります。

そんな彼女らしい一品で、これは大ヒットになるのでは?と思ったのが、この海老タコス! プリプリの海老が入ったカリカリのワンタンに、パイナップルのサルサの甘酸っぱさと、アボガドのワカモーレの組み合わせがツボでした。

美味しいおつまみ系が充実しています。これはふわふわと丁寧に作られたイカボール。外の黒い部分は海藻、ソースは黒ニンニクソース。そして、ソースの小皿は?おお! リトル・バオのオリジナルではないですか。可愛い!

こちらはさっぱりした帆立のセビーチェを、餃子の皮を揚げたチップスでいただきます。

リトル・バオの名物メニューも健在です。フライドポテトに椎茸のテンペ、黒トリュフマヨネーズにタクワンという、一見不思議な組み合わせながら、マヨネーズで少ししなったポテトと、タクワンのコリコリ感、漂う茸類の芳香が癖になるのです。今でこそトリュフが巷に溢れているけれども、2013年のリトル・バオ創業時には衝撃的でしたっけ。

そしてこちらもリトル・バオからの名物料理! 麻辣が効いている四川風フライドチキンです。ここのフライドチキン、何が違うかというと、広東料理で使われる香港産の三黄鶏を使っているので、鶏肉の美味しさがしっかりしていて、カジュアルでも贅沢!

キュウリの酢の物的付け合わせがぴったりです。

ちなみにカクテルにも気合いが入っているのがメイさんらしさ。

フライドチキンは3種類。こちらは標準タイプ。辛いのは苦手な方に。外はカリカリ、中はジューシー!

こちらは新作の担々麺のソースをイメージした、ピーナッツバターとチリオイルを絡めたフライドチキン。かなり辛い!

もちろんバオも健在! じっくり煮込んだ豚バラと紫タマネギ、そして北京ダックにもついてくるホイシンソース(海鮮醤)で作ったケチャップがばっちりのコンビネーション。

 

リトル・バオで食べて感動した一品は酔っ払い貝。ハマグリ風のおおぶりな貝が紹興酒に漬けられて、大変美味なワケですが、面白いのが下に敷かれたマッシュポテト。意外な組み合わせながら、貝のうま味が混ざった紹興酒のソースが染みこんだポテト、いけるんです。

そして会えました、永遠の恋人、アイスクリームバオ。抹茶アイスにコンデンスミルクが絡まっていて、滑らかな舌触りとこの揚げたバオの軽いカリカリ感との溶け合い方が!! ちなみに写真だと大きく見えますが、程よいミニサイズなのです。

本家リトル・バオと同じく、予約不可。これだけ広いから入りやすそうですけど、場所柄、ますます大人気を博しそう。

リトル・バオに行って見たかったけれども、敷居が高く感じていた方、迷わずGOですよ!

この日お土産にいただいたのが、リトル・バオのキャラクターグッズ! なかなかパンチが効いています。人気が出そう。Tシャツはリトル・バオ開店4周年記念のもの。

そして店内で使われていた小皿。四季常春って、4人の童子がいる昔ながらのお皿デザインを、リトル・バオちゃんのキャラにしてあります。これは嬉しい。

*****本ブログの電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」が出ました!*****
お勧めの広東料理店、クリエイティブ点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。ぜひ次の香港の参考にしてください。詳しくはこの記事を参照ください→次の香港旅の参考に!電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」(サンプル記事入り)

 

JTB女子旅「マイトリ」に「ノスタルジック香港で美女気分に浸る旅」を執筆しました♪

大変好評をいただいた、前回の「最先端のお洒落女子が集まる最新スポットへ! 甲斐美也子さんの香港レポート」に続き、JTBの女子旅情報サイト、マイトリに新記事を撮影・執筆しました。

ノスタルジック香港で美女気分に浸る旅。甲斐美也子さんの香港レポート

こちらには、レトロな香港を感じさせる場所、新旧が入り混じった素敵な店など、このブログでもおなじみの私のお気に入りスポットを紹介しています。




掲載したのは、Ping Pong 129、Halfway Coffee、蓮香居、Hotel Jenと粵東磁廠です。

掲載していないけれども、このHotel Jenの窓際のお風呂に入りたいです(笑)。スイートルームのお風呂だったかな。

ぜひぜひ記事をご覧下さい♪

 

HIS “Trip it Easy”にHotel Iconの記事を執筆しました

またまたご無沙汰してしまいました! 東京で怒濤のような日々を過ごして、香港に戻って来ました。

3週間もいると最後の方は、腸粉食べたいとか、叉焼豚を噛みしめるあの食感が懐かしいとか、しっかり香港シックになっておりました(食べものばっかりか!)。




たくさんミッションがあったので、まあだいたい終わらせることができて一安心。そして自宅に戻ると、やっぱり自分のベッドはよく眠られますねー。

これから秋の忙しいシーズンが始まります!

そんなところで、先月初め頃に書いた記事が、アップされていました。以前にも執筆したHISのウェブサイト”Trip it Easy”です。

香港のホテルアイコンに泊まりたい! スタイリッシュなデザイナーズホテルを存分に味わう旅【香港】

大好きなホテルアイコンの記事、ということで、過去の取材での知識も総動員して、かなり詳しく書きました。写真も半分ぐらいは私の撮影したものを使っていただいています♪

ホテルの顔が見えてきて、ここに泊まりたい!と思っていただけたら嬉しいです。

(ちなみに、大人の事情でたくさん「香港のホテルアイコン」という文言が入っております、汗)

絵になる高品質ホテル、お勧めです! ぜひ記事をご覧下さい。

 

 

JTBの女子旅サイト「マイトリ」に香港最先端スポットを紹介しました

インスタグラムやツイッターをフォローいただいている方はお気づきかと思いますが、3週間の予定で東京に里帰り中です♪




完全に野暮用モードで、日本に1年間滞在する娘の新居や、引っ越しをした母の荷物の整理など、そんなことで忙殺されつつ、新しい仕事の打ち合わせや取材も入って、やっぱりバタバタ・・・・・・

「体調はどう?」と聞かれて、あれ、何だっけと自分が最近手術したことも忘れつつある今日この頃です。

さてさて、そんな中、新しい記事が公開されました。

JTBが新しく始めた女子旅のサイト「マイトリ」で、情報を提供するサポーターというのに就任いたしました♪ そして第一弾の記事がこちらです。

最先端のお洒落女子が集まる最新スポットへ! 甲斐美也子さんの香港レポート

取材はよくしているのに、まだブログに書いていないDear Lillyも含めて、こちらでも紹介したOld BaileyFlamingo Bloom、そしてセントラルのストリートアートと、リッツカールトン香港の5軒紹介しています! 今月後半にはもう一本公開になります♪ ちなみにストリートアートのところにいるのは、うちの娘です。ぜひご覧くださいませ~




こちらはDear Lilly <3

Flaming Bloomは最新ドリンクも紹介しています。

 



 

マンダリン オリエンタル×ティモシー・オルトンの英国体験アフタヌーンティー第二弾!

今年の1月に2週間だけの開催で大好評だったマンダリン オリエンタル×ティモシー・オルトンのアフタヌーンティーが、パワーアップして再登場! 席数が少ないため、前回は予約瞬殺でしたが、8/21までの開催ですから、まだまだ間に合います。




詳しくは、フィガロブログにご紹介していますので、まずはそちらをご覧下さい♪

MO香港で英国体験アフタヌーンティー with Timothy Oulton

全体像はこれ!さらに別皿でスコーンやフィッシュケーキもやって来ました。

このロビーの窓辺って、ちょうどタクシー乗り場が見えるので、車体とベルボーイの赤が映えて、香港らしさが感じられる場所なのです。

こんな方もいますので、ぜひ皆さんもお約束ショットを(笑)!




お早めの予約をお勧めしまーす♪ ぜひフィガロブログをご覧下さい。

 

 

Steakhouse@Grand Hyattでゆったり極上肉&自家製アイスクリーム

ブログネタを慢性的に溜めています。秋からは忙しくなるので、今のうちに執筆強化月間を始めます!

5月の手術直前のディナー試食でうかがったのが、グランドハイアット香港のステーキハウス。ホテルにはよくお邪魔しているし、いろいろ書いていたのに、ふと思えばステーキハウスは今回初めてでした(ここの中にある知る人ぞ知るシガールームは取材したことがあるのに→ かなり大人なThe Cigar Room@Grand Hyattへ )。




この日は、アルゼンチン出身の新シェフ、フェルナンドさんの就任を祝ってのメディアディナーでした。

さて、ステーキハウスですから、素晴らしいお肉がいろいろ出てくるわけですが、シーフードや付け合わせも間違いのない美味しさ揃い。

こちらはフォアグラのグランマニエ。なんとストロベリーソース添え。これがとっても合うんです♪ ストリベリーとブリオッシュトーストに甘味が、うまーくフォアグラの風味と絡み合います。

できあがりはこんな風に!

グランドハイアットと言えば、グランカフェの海南鶏飯が有名。ステーキハウスのこちらも長年の人気メニューです。メリーランド産蟹肉たっぷりのクラブケーキ! さり気なく見えながら、確かに絶品でした。

後半は肉尽くしですから、前半はシーフードたっぷり。スペイン・ガリシア産ムール貝のエスカベッシュ、つまり南蛮漬け。日本人の口に合う美味しさ。

ゴージャスに盛られた牡蠣二種。実は兵庫県室津産と福岡県糸島産。本来、牡蠣がそれほど好きでは無かった私が(昔あたって大変だったトラウマが)、最近とても楽しめるようになりました。つるりん、ちゅるちゅる、ごくり。潮の香りに包まれるような気分になりますね。

さあ、いよいよお肉達の登場です! シェフがこだわって選んだ世界各国からのお肉三昧。

手前は超本格派ベーコン! メープルシロップとバーボンを表面に塗って炙っているそう。イギリスにいた頃、こういうしっかりしたベーコンをよく食べていたので懐かしい。

奥にあるのは、アイルランド産放牧牛のトマホーク。John Stoneという業者からの牛です。

シェフのフェルナンドさんが挨拶に来て、ビーフを切り分けてくれました。

お肉の美味しさが詰まっていました!




カナダ産のロブスターと、スペインのガリシアの業者Gutrei Galicianの、12歳放牧牛のテンダーロイン。いろいろなお肉がこの日出てきた中、味わい的にいちばん好みでした。

ボーンマロウこと牛の骨髄は、香港に来てからよく食べています。とろりとした味と食感が、パセリとパルメザンで引き締められていて美味。手前のステーキはRHUG FARMというイギリスの農場で、有機栽培の餌だけで育てられた、いわゆるオーガニックビーフ。

10人位いた席だったと思うのですが、すごい量ですね(笑)。

付け合わせも充実していました。

ニンジンとほうれん草のクリーム煮。ステーキハウスらしいメニューです。

トリュフを加えたフレンチフライ、最近は定番になっていますね。

小さめのジャガイモを使ったベイクドポテト。

5月はシーズンだった白アスパラガス。

お腹がいっぱいになったところで、グランドハイアットの新名物、自家製アイスクリームサンデーが、どっさりやって来ました!

これはブラックフォレストだったはず。アイスクリームはミルキーで、言うこと無い幸せな味。

フルーツ味もいろいろ。




オープンキッチンになっていて、素晴らしい設備を生かしてガンガンお肉が焼かれています。

うっかりお店の雰囲気を撮影するのをきちんと撮影するのを忘れていました。シックで落ち着いていた大人のムード。ステーキハウスになる前、90年代には人気のクラブだったという話をしていて、そう言えば返還前に香港に来たとき、そのクラブに行ったような気がするなと記憶が蘇りました。

手術直前だったので、皆に励まされて壮行会のようなディナーになりました。ゆったり会話を楽しみながらのディナーにぴったりな、大人のステーキハウスです。

 

最新お気に入り決定!Old Bailey @大館で江南料理を満喫

最近、新しい中国料理店がたくさんオープンして、チェックしきれず嬉しい悲鳴状態です。




しかし近年まれに見るヒットで、長くお勧め店としての地位を確立してくれる予感に満ちているのが、話題のスポット大館の中にオープンしたオールドベイリー(奥卑利)。ダドルズと同じJIAグループならではの、完成度の高さです。

大館に行ったのはこの日が2回目。とは言え、とても広くて複雑なので、まだまだ把握できていません=迷子になります。でも、どこもかしこも絵になって、面白い風景が続くので、歩き甲斐がありますし、もっと長時間滞在して土地勘を身につけなければ・・・・・・という新たなミッションができました。

さて、オールドベイリーがあるのは、一棟だけウルトラモダンな外観のJCコンテンポラリー。まさにオールドベイリーストリート沿いにあるので、一番近い入り口を使うのが迷わないコツかもしれません。

オールドヘイリーがある2/Fに行くには、エレベーターもありますが、早速人気インスタスポットになっている「Mind the Step」というアート作品でもある階段を昇って行くのがお勧めです。

上から見下ろしたこの風景がいいですねー <3

前置きが長くなりました!こうやって辿り着くまでも楽しみながら、いよいよオールドベイリーに。

この日はメディアを集めた試食会で、お勧めメニューをたっぷり堪能しました。

こちらの料理は「江南料理」と謳われています。杭州や蘇州などの料理が含まれる江蘇料理や浙江料理など、大まかに言えば上海を経済の中心にした、揚子江もある美味しいものに溢れているエリアです。厳密に言い出すとキリがないので、日本人的には上海料理、杭州料理っぽい・・・・・・と言うのがピンと来るでしょうか。黒酢をたっぷり使って滋養に溢れて、私はもともと大好きな味で、香港に来た頃は、広東料理よりも上海料理ばかり食べていましたっけ。

お通しの酢漬けだけですでに感動。いくらでも食べられてしまうし、食欲が湧いてきます。

大好物のクラゲの黒酢漬けです。コリンコリンの食感がたまりません。ちなみに黒酢は8年ものの東湖の手作り黒酢と恒順の酢をブレンドして、甘さと繊細さを醸し出しているそう。

よく食べる一品ながら、今回は作り方まで詳しく説明してもらいました。

クラゲを、途中水を入れ替えながら一晩塩水に浸して、料理を出す直前に、柔らかくなるまでお湯に浸す。クラゲを黒酢、砂糖、醤油、ごま油、キュウリと和えて出来上がり、ということで、黒酢は最後の最後に加えるんですね-!

ビールに合いそうな次の前菜は、上海蟹で有名な太湖のほとりにある無錫市に、何百年も伝わるという鰻の揚げ物です。完全に骨を抜いた鰻を揚げてから、有名なお酢の鎮江香醋で作った餡でくるんでいます。シャキシャキの食感とともに、おなじみの鰻のしっかりした風味と濃厚な黒酢の味わいがじんわり長く口の中で楽しめます。

最近、香港で流行っている個性派小籠包! これには四川料理でおなじみの麻辣が入っています。麻辣の辛さというよりも、香しいアロマが味わえます。ビーツでほんのり赤みをつけたソースが、うすーい皮から透き通って、見事な出来映え。

いよいよメインディッシュの時間です。ぷりぷりの海老を、ピリ辛+黒酢の甘酸っぱさの効いた衣で包んで炒めた宮保大蝦球! そしてこのお皿を見て、このブログをいつも読んでくださっている方は「おおっ!」と気づかれたのではないでしょうか?

このお皿を見たらもう、確信ですね。ペニンシュラと同じコーラルクレスト! 香港に唯一残った陶磁器工房の粵東磁廠の食器をいろいろ使っているんです。そんなところに大館という歴史ある立地にあっての香港愛がにじみ出ていて嬉しくなります。

ちなみにこれは「ハンカチーフヌードル」と英語名が付けられた麺料理。実はオールドベイリーの黄総料理長が子どもの頃に大好きだった、家族に伝わっている秘伝の味なのだそう。有機野菜と合わせたシンプルで癖になる優しい一品です。

この絶品料理を入れた素敵な器も間違いなく粵東磁廠ですね。こちらは滑らかで優しい有機豆腐を上海蟹の蟹味噌で和えた、うっとりさせられる一品。

10人以上いたので、色々食べました! この辺でそろそろスープが欲しいな、という方、来ましたよ! 杭州風の自家製フィッシュボールを入れた、ダックスープです。このフィッシュボールがもう驚くほどフワッフワ。毎朝こちらのキッチンで、伝統的な手作業で、一つ一つ作っているのだそう。スープも鴨や金華ハムなどのうま味がたっぷりにじみ出て、お腹に優しく、幸せ一杯に。

スープに使われたダックも、まだまだ美味しい。

とても感心した一品がこの「獅子頭」という料理。豚肉を使ったびっくりするほど、ふわっふわの肉団子が、紹興酒を効かせた極上ソースに絡められています。モダンに感じたこの美味しさ、実は随の時代に生まれて1400年も歴史があるレシピなのだそう。フランス産のオーガニックポークを、シェフが包丁を使って挽肉にしています。

ウェイターさんが鋏を使って切り分けてくれました。脂ののった首の辺りの肉を使っていて、口のなかで溶けるような柔らかさなのです。




まだまだご馳走が続きます! こちらは十宝鴨。つまり名物料理で、鴨に金華ハム、貝柱、椎茸、蓮の実、糯米など8種類の食材を詰め込んだ「八宝鴨」に、鮑とナマコを加えて10種類にした豪華版なのです。90分煮込んで、味が麗しく染みこんで、有り難さを感じてしまいます。

こちらが中身! たまりませんね♪

何もかも、手間を惜しまず丁寧に作られていることが伝わってくる料理ばかりなのです。これもとても感動した一品。金木犀と蜂蜜を合わせて作った自家製シロップと一緒に蒸した36ヶ月ものの金華ハム、間に蝦醤ことシュリンプペーストを塗り込んで重ねた5枚の湯葉、キュウリを、ふわふわの包に挟んでいただきます。

こんな風に挟んでいただきます。味と食感のバラエティも考え抜かれて、手作業で丁寧に一つ一つ作られたものばかりで、もう美味しくないワケがないのです。

お腹いっぱい、幸せいっぱい。ついにデザートの時間に。

香港でおなじみの鶏の器に萌えます、有機豆乳プリン! 瑞々しい美味しさと見栄えの良さのダブルハッピネス(笑)。

コーラルクレストの器が嬉しい麗しいデザートは、上海料理におなじみの八宝飯にひねりを加えた一品。これまたナツメや蓮の実などの8種類の食材を使った餅米のデザートで、私の大好物なのです。オールドベイリーでは、フルーツを使って、透き通った衣を付けて、ちょっと水ようかんのような麗しさ。金木犀のソースが優雅です。

そして右奥にあるのも、上海料理で必ずオーダーする、白玉の入った酒粕と金木犀のスイートスープ。ちなみに白玉のこと、広東語で小丸子と呼ぶのですが、それって「ちびまる子ちゃん」という意味にも使われています♪

私はこの後、取材があって次に来たデザートが食べられませんでした。それは実は!!!

こちらも私が大好きなTeakhaのケーキなのです。抹茶チーズケーキや黒糖シフォンケーキが有名です。ちなみに下の写真は、入り口付近にある広いラウンジにあるカウンター。




この超スタイリッシュなラウンジは、なんと一般開放されています。大館で歩き疲れたら、ここで一休み。そしてここでTeakhaのオーナー、ナナさんの新プロジェクトであるティーブランドPlantationのお茶もここでオーダーできるのです。太平山街のTeakhaまで行かなくても、この環境でゆったりいただけるということで、穴場ですよ、これは!!

実はちょうど一年前にやった仕事で(Mezzanineという雑誌―新雑誌『Mezzanine』に太平山街とDuddell’sの長編記事2本を執筆しました!)、オールドベイリーのオーナーであるYenn Wongさんと、Teakhaのナナさん、両方にロングインタビューをしていました。その当時はまだ、こんなコラボの話は出ていなかったはずなので、私の記事の登場人物2人がコラボしているのが嬉しくなりました。

そして惜しまれながら閉店したTeakha2号店の同じ立地に、Plantationのティーハウスがオープンして、昨日訪ねてきたばかりです。世の中がなんとなーくゆるーくつながっていることを感じます。

私自身も5月の手術以来、食が細くなっていたのを、この試食で払拭した感があり、珍しいもの、美味しいものを食べる楽しさを久しぶりに体感できたのも、とても嬉しかったです。

大館という歴史ある立地にふさわしいこだわりの新名店。早速人気なので、予約はお早めに!!



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