HIS “Trip it Easy”にHotel Iconの記事を執筆しました

またまたご無沙汰してしまいました! 東京で怒濤のような日々を過ごして、香港に戻って来ました。

3週間もいると最後の方は、腸粉食べたいとか、叉焼豚を噛みしめるあの食感が懐かしいとか、しっかり香港シックになっておりました(食べものばっかりか!)。




たくさんミッションがあったので、まあだいたい終わらせることができて一安心。そして自宅に戻ると、やっぱり自分のベッドはよく眠られますねー。

これから秋の忙しいシーズンが始まります!

そんなところで、先月初め頃に書いた記事が、アップされていました。以前にも執筆したHISのウェブサイト”Trip it Easy”です。

香港のホテルアイコンに泊まりたい! スタイリッシュなデザイナーズホテルを存分に味わう旅【香港】

大好きなホテルアイコンの記事、ということで、過去の取材での知識も総動員して、かなり詳しく書きました。写真も半分ぐらいは私の撮影したものを使っていただいています♪

ホテルの顔が見えてきて、ここに泊まりたい!と思っていただけたら嬉しいです。

(ちなみに、大人の事情でたくさん「香港のホテルアイコン」という文言が入っております、汗)

絵になる高品質ホテル、お勧めです! ぜひ記事をご覧下さい。

 

*****本ブログの電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」が出ました!*****
お勧めの広東料理店、クリエイティブ点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。ぜひ次の香港の参考にしてください。詳しくはこの記事を参照ください→次の香港旅の参考に!電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」(サンプル記事入り)

 

JTBの女子旅サイト「マイトリ」に香港最先端スポットを紹介しました

インスタグラムやツイッターをフォローいただいている方はお気づきかと思いますが、3週間の予定で東京に里帰り中です♪




完全に野暮用モードで、日本に1年間滞在する娘の新居や、引っ越しをした母の荷物の整理など、そんなことで忙殺されつつ、新しい仕事の打ち合わせや取材も入って、やっぱりバタバタ・・・・・・

「体調はどう?」と聞かれて、あれ、何だっけと自分が最近手術したことも忘れつつある今日この頃です。

さてさて、そんな中、新しい記事が公開されました。

JTBが新しく始めた女子旅のサイト「マイトリ」で、情報を提供するサポーターというのに就任いたしました♪ そして第一弾の記事がこちらです。

最先端のお洒落女子が集まる最新スポットへ! 甲斐美也子さんの香港レポート

取材はよくしているのに、まだブログに書いていないDear Lillyも含めて、こちらでも紹介したOld BaileyFlamingo Bloom、そしてセントラルのストリートアートと、リッツカールトン香港の5軒紹介しています! 今月後半にはもう一本公開になります♪ ちなみにストリートアートのところにいるのは、うちの娘です。ぜひご覧くださいませ~




こちらはDear Lilly <3

Flaming Bloomは最新ドリンクも紹介しています。

 



 

当ブログ「香港ときどきマカオ」の電子書籍版、Amazonで販売中です♪

2018年4月30日に発売して以来、間もなく3ヶ月になろうとしています、当ブログ「香港ときどきマカオ」の電子書籍版「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」




すでにたくさんの方が購入してくださっていますが、最近このブログを訪問された方のために、久しぶりに告知をさせて下さい♪

こちらがまとめ記事! まずはぜひぜひご覧下さい。

次の香港旅の参考に!電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」(サンプル記事入り)

 

やっぱり何度見ても素敵過ぎる、小野寺光子さんに描いていただいたこの表紙イラスト。

このイラストの構想時に、素敵なチョンサム(チャイナドレス)をデザインしているレニーKさんのアトリエにうかがったお話もあります→小野寺光子さんと一緒にRanee Kさんのアトリエ訪問記




他にもたくさんの裏話を披露しています。

なかなか気に入っているのがこれ↓↓↓
電子書籍撮影こぼれ話:久しぶりの澳洲牛奶公司でカメラ目線との終わりなき戦い(笑)

ブログのメインメニューの電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」から他にもいろいろ見られます!

しかし時が経つのはとても早くて。制作の9割ぐらいが終わったところで、なんと晴天の霹靂だった巨大腫瘍事件が発覚しまして! 何とか入院や手術前に完成させないと、と実はかなり焦っておりました。無事完成させることができて、本当に感激でした。

たぶん世の中に出ている香港本と違うのは、網羅している範囲が広いこと(最高級からローカルまで)、でも広く浅くではなくて、広く深いこと(しつこい、とも言う、笑)。とにかく全部自分で撮った写真と書いた文章で押し通したこと。やたらに私が出てくること(ご愛敬と言うことでお許しを、笑)。タイトルにあるように、私にとっては、食の取材でもあっても、実はそれを作る人たちの取材という気持ちでいつも関わっています。作っている人の顔が見える記事が理想なのです。

素晴らしい店は、その背景を知らなくても素晴らしいに違いないのですが、背景を知ることでますます楽しめたり、親しみが湧いたり。私が日々、香港(とマカオも)を取材して感じている楽しさを、皆さんにも感じて欲しい、こちらに住んで、何度も取材したり訪れたりするうちに初めて見えて来たことも、たくさん書いています。

未読の方、ぜひぜひ「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」 をご覧下さいませ♪

記事の一部の抜粋です♪ クリックしてご覧下さい。

近々、また大発表(笑)がありますので、それもお楽しみに~♪




 

マンダリン オリエンタル×ティモシー・オルトンの英国体験アフタヌーンティー第二弾!

今年の1月に2週間だけの開催で大好評だったマンダリン オリエンタル×ティモシー・オルトンのアフタヌーンティーが、パワーアップして再登場! 席数が少ないため、前回は予約瞬殺でしたが、8/21までの開催ですから、まだまだ間に合います。




詳しくは、フィガロブログにご紹介していますので、まずはそちらをご覧下さい♪

MO香港で英国体験アフタヌーンティー with Timothy Oulton

全体像はこれ!さらに別皿でスコーンやフィッシュケーキもやって来ました。

このロビーの窓辺って、ちょうどタクシー乗り場が見えるので、車体とベルボーイの赤が映えて、香港らしさが感じられる場所なのです。

こんな方もいますので、ぜひ皆さんもお約束ショットを(笑)!




お早めの予約をお勧めしまーす♪ ぜひフィガロブログをご覧下さい。

 

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Steakhouse@Grand Hyattでゆったり極上肉&自家製アイスクリーム

ブログネタを慢性的に溜めています。秋からは忙しくなるので、今のうちに執筆強化月間を始めます!

5月の手術直前のディナー試食でうかがったのが、グランドハイアット香港のステーキハウス。ホテルにはよくお邪魔しているし、いろいろ書いていたのに、ふと思えばステーキハウスは今回初めてでした(ここの中にある知る人ぞ知るシガールームは取材したことがあるのに→ かなり大人なThe Cigar Room@Grand Hyattへ )。




この日は、アルゼンチン出身の新シェフ、フェルナンドさんの就任を祝ってのメディアディナーでした。

さて、ステーキハウスですから、素晴らしいお肉がいろいろ出てくるわけですが、シーフードや付け合わせも間違いのない美味しさ揃い。

こちらはフォアグラのグランマニエ。なんとストロベリーソース添え。これがとっても合うんです♪ ストリベリーとブリオッシュトーストに甘味が、うまーくフォアグラの風味と絡み合います。

できあがりはこんな風に!

グランドハイアットと言えば、グランカフェの海南鶏飯が有名。ステーキハウスのこちらも長年の人気メニューです。メリーランド産蟹肉たっぷりのクラブケーキ! さり気なく見えながら、確かに絶品でした。

後半は肉尽くしですから、前半はシーフードたっぷり。スペイン・ガリシア産ムール貝のエスカベッシュ、つまり南蛮漬け。日本人の口に合う美味しさ。

ゴージャスに盛られた牡蠣二種。実は兵庫県室津産と福岡県糸島産。本来、牡蠣がそれほど好きでは無かった私が(昔あたって大変だったトラウマが)、最近とても楽しめるようになりました。つるりん、ちゅるちゅる、ごくり。潮の香りに包まれるような気分になりますね。

さあ、いよいよお肉達の登場です! シェフがこだわって選んだ世界各国からのお肉三昧。

手前は超本格派ベーコン! メープルシロップとバーボンを表面に塗って炙っているそう。イギリスにいた頃、こういうしっかりしたベーコンをよく食べていたので懐かしい。

奥にあるのは、アイルランド産放牧牛のトマホーク。John Stoneという業者からの牛です。

シェフのフェルナンドさんが挨拶に来て、ビーフを切り分けてくれました。

お肉の美味しさが詰まっていました!




カナダ産のロブスターと、スペインのガリシアの業者Gutrei Galicianの、12歳放牧牛のテンダーロイン。いろいろなお肉がこの日出てきた中、味わい的にいちばん好みでした。

ボーンマロウこと牛の骨髄は、香港に来てからよく食べています。とろりとした味と食感が、パセリとパルメザンで引き締められていて美味。手前のステーキはRHUG FARMというイギリスの農場で、有機栽培の餌だけで育てられた、いわゆるオーガニックビーフ。

10人位いた席だったと思うのですが、すごい量ですね(笑)。

付け合わせも充実していました。

ニンジンとほうれん草のクリーム煮。ステーキハウスらしいメニューです。

トリュフを加えたフレンチフライ、最近は定番になっていますね。

小さめのジャガイモを使ったベイクドポテト。

5月はシーズンだった白アスパラガス。

お腹がいっぱいになったところで、グランドハイアットの新名物、自家製アイスクリームサンデーが、どっさりやって来ました!

これはブラックフォレストだったはず。アイスクリームはミルキーで、言うこと無い幸せな味。

フルーツ味もいろいろ。




オープンキッチンになっていて、素晴らしい設備を生かしてガンガンお肉が焼かれています。

うっかりお店の雰囲気を撮影するのをきちんと撮影するのを忘れていました。シックで落ち着いていた大人のムード。ステーキハウスになる前、90年代には人気のクラブだったという話をしていて、そう言えば返還前に香港に来たとき、そのクラブに行ったような気がするなと記憶が蘇りました。

手術直前だったので、皆に励まされて壮行会のようなディナーになりました。ゆったり会話を楽しみながらのディナーにぴったりな、大人のステーキハウスです。

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最新お気に入り決定!Old Bailey @大館で江南料理を満喫

最近、新しい中国料理店がたくさんオープンして、チェックしきれず嬉しい悲鳴状態です。




しかし近年まれに見るヒットで、長くお勧め店としての地位を確立してくれる予感に満ちているのが、話題のスポット大館の中にオープンしたオールドベイリー(奥卑利)。ダドルズと同じJIAグループならではの、完成度の高さです。

大館に行ったのはこの日が2回目。とは言え、とても広くて複雑なので、まだまだ把握できていません=迷子になります。でも、どこもかしこも絵になって、面白い風景が続くので、歩き甲斐がありますし、もっと長時間滞在して土地勘を身につけなければ・・・・・・という新たなミッションができました。

さて、オールドベイリーがあるのは、一棟だけウルトラモダンな外観のJCコンテンポラリー。まさにオールドベイリーストリート沿いにあるので、一番近い入り口を使うのが迷わないコツかもしれません。

オールドヘイリーがある2/Fに行くには、エレベーターもありますが、早速人気インスタスポットになっている「Mind the Step」というアート作品でもある階段を昇って行くのがお勧めです。

上から見下ろしたこの風景がいいですねー <3

前置きが長くなりました!こうやって辿り着くまでも楽しみながら、いよいよオールドベイリーに。

この日はメディアを集めた試食会で、お勧めメニューをたっぷり堪能しました。

こちらの料理は「江南料理」と謳われています。杭州や蘇州などの料理が含まれる江蘇料理や浙江料理など、大まかに言えば上海を経済の中心にした、揚子江もある美味しいものに溢れているエリアです。厳密に言い出すとキリがないので、日本人的には上海料理、杭州料理っぽい・・・・・・と言うのがピンと来るでしょうか。黒酢をたっぷり使って滋養に溢れて、私はもともと大好きな味で、香港に来た頃は、広東料理よりも上海料理ばかり食べていましたっけ。

お通しの酢漬けだけですでに感動。いくらでも食べられてしまうし、食欲が湧いてきます。

大好物のクラゲの黒酢漬けです。コリンコリンの食感がたまりません。ちなみに黒酢は8年ものの東湖の手作り黒酢と恒順の酢をブレンドして、甘さと繊細さを醸し出しているそう。

よく食べる一品ながら、今回は作り方まで詳しく説明してもらいました。

クラゲを、途中水を入れ替えながら一晩塩水に浸して、料理を出す直前に、柔らかくなるまでお湯に浸す。クラゲを黒酢、砂糖、醤油、ごま油、キュウリと和えて出来上がり、ということで、黒酢は最後の最後に加えるんですね-!

ビールに合いそうな次の前菜は、上海蟹で有名な太湖のほとりにある無錫市に、何百年も伝わるという鰻の揚げ物です。完全に骨を抜いた鰻を揚げてから、有名なお酢の鎮江香醋で作った餡でくるんでいます。シャキシャキの食感とともに、おなじみの鰻のしっかりした風味と濃厚な黒酢の味わいがじんわり長く口の中で楽しめます。

最近、香港で流行っている個性派小籠包! これには四川料理でおなじみの麻辣が入っています。麻辣の辛さというよりも、香しいアロマが味わえます。ビーツでほんのり赤みをつけたソースが、うすーい皮から透き通って、見事な出来映え。

いよいよメインディッシュの時間です。ぷりぷりの海老を、ピリ辛+黒酢の甘酸っぱさの効いた衣で包んで炒めた宮保大蝦球! そしてこのお皿を見て、このブログをいつも読んでくださっている方は「おおっ!」と気づかれたのではないでしょうか?

このお皿を見たらもう、確信ですね。ペニンシュラと同じコーラルクレスト! 香港に唯一残った陶磁器工房の粵東磁廠の食器をいろいろ使っているんです。そんなところに大館という歴史ある立地にあっての香港愛がにじみ出ていて嬉しくなります。

ちなみにこれは「ハンカチーフヌードル」と英語名が付けられた麺料理。実はオールドベイリーの黄総料理長が子どもの頃に大好きだった、家族に伝わっている秘伝の味なのだそう。有機野菜と合わせたシンプルで癖になる優しい一品です。

この絶品料理を入れた素敵な器も間違いなく粵東磁廠ですね。こちらは滑らかで優しい有機豆腐を上海蟹の蟹味噌で和えた、うっとりさせられる一品。

10人以上いたので、色々食べました! この辺でそろそろスープが欲しいな、という方、来ましたよ! 杭州風の自家製フィッシュボールを入れた、ダックスープです。このフィッシュボールがもう驚くほどフワッフワ。毎朝こちらのキッチンで、伝統的な手作業で、一つ一つ作っているのだそう。スープも鴨や金華ハムなどのうま味がたっぷりにじみ出て、お腹に優しく、幸せ一杯に。

スープに使われたダックも、まだまだ美味しい。

とても感心した一品がこの「獅子頭」という料理。豚肉を使ったびっくりするほど、ふわっふわの肉団子が、紹興酒を効かせた極上ソースに絡められています。モダンに感じたこの美味しさ、実は随の時代に生まれて1400年も歴史があるレシピなのだそう。フランス産のオーガニックポークを、シェフが包丁を使って挽肉にしています。

ウェイターさんが鋏を使って切り分けてくれました。脂ののった首の辺りの肉を使っていて、口のなかで溶けるような柔らかさなのです。




まだまだご馳走が続きます! こちらは十宝鴨。つまり名物料理で、鴨に金華ハム、貝柱、椎茸、蓮の実、糯米など8種類の食材を詰め込んだ「八宝鴨」に、鮑とナマコを加えて10種類にした豪華版なのです。90分煮込んで、味が麗しく染みこんで、有り難さを感じてしまいます。

こちらが中身! たまりませんね♪

何もかも、手間を惜しまず丁寧に作られていることが伝わってくる料理ばかりなのです。これもとても感動した一品。金木犀と蜂蜜を合わせて作った自家製シロップと一緒に蒸した36ヶ月ものの金華ハム、間に蝦醤ことシュリンプペーストを塗り込んで重ねた5枚の湯葉、キュウリを、ふわふわの包に挟んでいただきます。

こんな風に挟んでいただきます。味と食感のバラエティも考え抜かれて、手作業で丁寧に一つ一つ作られたものばかりで、もう美味しくないワケがないのです。

お腹いっぱい、幸せいっぱい。ついにデザートの時間に。

香港でおなじみの鶏の器に萌えます、有機豆乳プリン! 瑞々しい美味しさと見栄えの良さのダブルハッピネス(笑)。

コーラルクレストの器が嬉しい麗しいデザートは、上海料理におなじみの八宝飯にひねりを加えた一品。これまたナツメや蓮の実などの8種類の食材を使った餅米のデザートで、私の大好物なのです。オールドベイリーでは、フルーツを使って、透き通った衣を付けて、ちょっと水ようかんのような麗しさ。金木犀のソースが優雅です。

そして右奥にあるのも、上海料理で必ずオーダーする、白玉の入った酒粕と金木犀のスイートスープ。ちなみに白玉のこと、広東語で小丸子と呼ぶのですが、それって「ちびまる子ちゃん」という意味にも使われています♪

私はこの後、取材があって次に来たデザートが食べられませんでした。それは実は!!!

こちらも私が大好きなTeakhaのケーキなのです。抹茶チーズケーキや黒糖シフォンケーキが有名です。ちなみに下の写真は、入り口付近にある広いラウンジにあるカウンター。




この超スタイリッシュなラウンジは、なんと一般開放されています。大館で歩き疲れたら、ここで一休み。そしてここでTeakhaのオーナー、ナナさんの新プロジェクトであるティーブランドPlantationのお茶もここでオーダーできるのです。太平山街のTeakhaまで行かなくても、この環境でゆったりいただけるということで、穴場ですよ、これは!!

実はちょうど一年前にやった仕事で(Mezzanineという雑誌―新雑誌『Mezzanine』に太平山街とDuddell’sの長編記事2本を執筆しました!)、オールドベイリーのオーナーであるYenn Wongさんと、Teakhaのナナさん、両方にロングインタビューをしていました。その当時はまだ、こんなコラボの話は出ていなかったはずなので、私の記事の登場人物2人がコラボしているのが嬉しくなりました。

そして惜しまれながら閉店したTeakha2号店の同じ立地に、Plantationのティーハウスがオープンして、昨日訪ねてきたばかりです。世の中がなんとなーくゆるーくつながっていることを感じます。

私自身も5月の手術以来、食が細くなっていたのを、この試食で払拭した感があり、珍しいもの、美味しいものを食べる楽しさを久しぶりに体感できたのも、とても嬉しかったです。

大館という歴史ある立地にふさわしいこだわりの新名店。早速人気なので、予約はお早めに!!

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「香港ときどき公立病院(4)」食べる?食べない?恐るべき(笑)食事事情

さあ、私の入院体験記もついに佳境に! おそらく会社で健康保険に入っていたら、入院する場合も、それを使って私立病院を利用することがほとんどかと思います。たまたま今回、病状があまりに特殊だったので、公立病院の中でも特に大規模なプリンスオブウェールズ病院を体験することになりました。




医療レベルの高さにはひたすら感心し、それを駆使して格安でしっかり治療してもらえる公立病院のメリットは数え切れないものの、いろいろと乗り越えないとならないこともあります。そして最大の難関なのではないかというのが、食べ物問題でした。

これが噂の病院粥・・・・・・

さてさて。食事です!! 入院することが決まったときから、香港の友人には、とにかく「食事が本当にマズいから、家族に差し入れしてもらうといいよ」など、アドバイスをたっぷりいただいていました。香港人も、家族やお手伝いさんに毎日広東スープや食事を持って来てもらうものなのだとか。

そして実際に体験すると、噂に違わず・・・・・強烈でした。

これがその噂の病院粥。私はお粥大好きで、薄味好みだし、日頃は白粥だって大好きなのです。でもこれは、普通のお粥から魂を抜き取ったような味(笑)というか、豚肉を使っているらしいのですが、普通に味わえる味覚も食感もなく、まるでヤマトのりをお湯で溶いたんじゃないかというような・・・・・・形容しがたい一品なのです。とにかく街中のお粥屋さんで食べるお粥とは、まったく異なるものです。

とはいえ、検査入院の日に初めて食べたときは、まだ珍しさが手伝って、何とか完食できました。これが問題になってきたのは手術の後。

大手術の後って、自分では体をまったく動かせず、とにかく30本ぐらい体にチューブをつながれていて、基本的に何から何までチューブ頼みの状態で、徐々に体力を回復していくわけです。自分が手術するまで知らなかったこととして、全身麻酔をすると肺の機能が衰えていろいろと悪影響があり、重篤な合併症になる恐れがあるそうで、肺活量をはかるチューブと、酸素補給のチューブをずっとつながれていました。

そして食事の代わりに点滴で栄養補給をして、尿もチューブから。これはこれで、余計な心配はしないで、体を休めることに集中できます。

もちろん、変にこれに慣れてしまっては寝たきりのままですから、少しずつ、体が通常に戻るように促されます。普通の食事を取れるようになると回復が一気に早まると言われたもの、「点滴はつけたままだけど、ライスウォーター(米のとぎ汁のようなもの)食べてみる?」と言われ、一口二口飲んでみていました。その後はお粥になったものの、ひたすら同じお粥が出てくるので、もうすでに匂いを嗅ぐだけで辛くなってきました。

ある朝は、家から持ってきてもらった、ノリたまのふりかけをどっさりかけて、何とか掻き込んで完食。すると明らかに体力が少し戻った実感がありました。

じゃあ、もう一回頑張ろうと夜も同じことをしようとしたけど、もうノリたまのマジックは効かず、1/3杯ぐらいがやっと。

これじゃだめだ、と横を見ると、香港人のオバチャンの患者さんが、もの凄い勢いで同じ味のないお粥を掻き込んでいる! すごい生命力。長寿ナンバーワンの底力を感じさせられた瞬間でした。

「クスクス? フムス?」でドクター目が点事件

そうこうしているうちに血糖値がやたらに下がり始めて体調が悪化。酸素補給もいらなくなって、トイレにも自分で歩いて行けるようになった今、ドクターから「とにかく後は食事。そろそろ食事をちゃんと取り始めないと、回復が遅れるわよ。食欲がないの?」と諭されました。




「いえ、食欲はあるんです。でも・・・・・・」(不味くて食べられないとはちょっと言いづらいな、と思っていたら)

「もしかして、ここの食事が不味すぎて食べられないの?」

(うんうん)と激しく頷く私。

「そうよね、分かるわー(ってドクター、あっさり認める、笑、なら何とかして!というのは置いといて)。家族に家から食べ物を持ってきてもらってもいいのよ」

希望の光が灯って来て、一応聞きました。

「あの、家から持ってきてもらうのに、何かメニューに制約はありますか?」

「ないわよ」

「え、ほんとに? 何でもいいんですか」

「何でも好きなもの、あなたが食べられるものを持ってきてもらいなさい」とドクターとの対話を終了。

やったー!!何でもいいんだー!お粥攻撃で日頃は大好物のお米の匂いが辛くなってしまったから、米じゃない穀物が食べたい! そうだ、家でよく食べるクスクスはどうだろう?

我が家で定番のメニューに、クスクスに、串焼きのチキンと野菜、チェリートマトにフムスとオリーブオイルというのがありまして。これなら夫が得意だから用意して持ってきてもらえる♪ とウキウキ、メッセージを送りました。

そしてその日の夜! 夫と息子達と一緒に、久しぶりに食べる美味しい食べ物! 思いっきり、がっついてしまったのです。

そうしたら、夜、寝る頃にちょっと気持ち悪くなるではないですか(笑)。今思えば、手術からまだ3日後ぐらいで、手術日からずっと断食していたのに、突然そんなもの食べたら良くないに決まっていますが、その時は全然頭が回らず「食べさえすれば元気が出ると思ったのに、気分が悪くなってしまった」とションボリしてました。

翌朝、ドクターが来て「気分はどう? 昨日はちゃんと食べた?」

私「食べたんですけど・・・・・・なんだか気分が悪くなってしまって(しゅーん)」

ドクター「あら? 昨日は何を食べたの?」

私「クスクスでしょ(ドクター「ええ?」)、フムスでしょ(ドクター「はあ??」、オリーブオイルにトマトに(ドクター、完全に目が点)・・・・・・」

ドクター「な、な、なに???」

私「だって何でも好きなものでいいって言うから」

ドクター「それ、お粥じゃなくて普通のご飯でいい、ぐらいの意味だったんだけど」

「えええー? そうだったんだ!」と心底びっくり。我ながら、我が家で普通のメニューがいかに一般的ではないかに、やっと気が付いたのです。

そしてドクターも、どうも私の胃袋は尋常でなく、ひと味違う食生活を送っていて、実は食欲が旺盛であることに気が付いてくれました。

「お粥じゃなくて普通食にする? 卵サンドと牛乳とか食べる?」

うんうんうんうんうん、と激しく頷く私。

しかし翌日、あんなに何もかも情報の伝達が素晴らしいのに、食事だけは例外なんです。なぜか卵サンドじゃなくてお粥が届いて、絶望のあまり涙目に(笑)。それでも最初はお粥を食べようとしたものの、すでに限界に達していて、もう匂いだけでうっと来る。これはやっぱり主張しなくっちゃ、と看護婦さんに、「昨日、先生が卵サンド、くれるって言ってたんですけどー!!」と訴えました。

ええー?変ねえ、お粥って書いてあるわよ、でもまあ、見てくるわー、と探しに行ってくれて、10分後くらいに

「卵サンドあったわー!!!」

どこかに忘れ去られていた、小さなサンドイッチを持ってきてくれました。

たぶん今食べたら何てことも無い、そっけない卵サンドなのですが、こんな美味しいサンドイッチ食べたことがない、号泣状態でした。どれだけハードルが低くなっていたんでしょうか? 長いこと水しか飲んでいなかったら、生まれて初めて水の味に飽きて、脱脂粉乳みたいな牛乳がまた素晴らしく美味しく感じました!

だんだん看護婦さんたちも、私は結構胃が強いらしいと分かってくれて、「お粥じゃなくてマカロニにする?」

「するするするする!!!」

それでやって来たのがこれ! 退院した日の朝ご飯だったかな。

正直、今まで香港の朝ご飯で、お粥は好きだけどマカロニって~???って思っていたのに、私の中で、お粥よりマカロニの地位が一気に爆上げした瞬間でした(笑)。ガツガツ、食べる、食べる・・・・・・。

そしておやつについていたマリービスケット・・・・・・。こんなに美味しいものだったっけ?(笑)とにかくお粥以外の味に飢えていたので、たまらなく美味しく感じるんですよー。

その後、すっかりマリービスケット中毒になってしまい、家に帰ってから、ココアとマリービスケットというコンビがお気に入りに♪




居心地を良くし過ぎない英国流の病院食?

今回の入院体験で、特にこの、美味しくしようという気が全くない病院食の感じに既視感がありました。そう、私は3人の子どもを英国で出産していまして、その時には安産だったこともあり、毎回出産当日1泊しては翌日に退院していました。

もちろん産後の肥立ちが良いというのに加えて、英国ではとにかく早く退院させて、家に帰ったら自宅に助産婦さんが毎日来ていろいろとケアしたり、アドバイスしてくれるという仕組みがあるのも前提ではあります。

その際に、「さあ、早く帰りなさい」と促されることはあまりなく、どちらかというと「こんななら、早く家に帰りたい」と強烈に思わされるんです。

産後からひとときたりとも赤ちゃんが手元から離れない=誰も見ていてくれないので、シャワーを浴びるのでさえ、「浴びている間に赤ちゃんを誰かに連れ去られでもしたらどうしよう」と気が気でなかったり、というのもありました。

しかし一番のモチベーションは、何だか訳の分からないほど不味くて栄養のかけらもなさそうな食事でした。これがまた、同じ病院の普通の食堂では、そこそこ美味しいものがあるんです。だから、美味しく作る能力がないわけじゃない。わざと不味くしているんです。

お金をたっぷり払う私立病院の患者ならまだしも、英国では出産に関して完全無料(日頃の検診まですべて無料でした)、香港の公立病院も、これだけのケアをしてもらって、手術から薬から全部ひっくるめて、私が払った金額は2万円未満!!!

「最低限必要な入院期間はきっちり診るけど、そこそこ良くなったら家に帰ってベッドを空けてね、もっと治療が必要な人を入れたいから」

そういうメッセージをわざわざ口にしなくても、患者が自然にそうしたいと思わせる最大の手段が、不味い食事なのではないでしょうか!! ちなみに今回入院した病院の食堂は普通ですから、そこで出す程度の食事を作ることはやっぱり本来可能なわけです。ドクターも病院食の不味さは分かっているけど、特に問題視していませんし。

確かに私自身も「あー家に帰りたい!」という強烈な気持ちがあったからこそ、リハビリも頑張れたわけですし。

そんな公立病院の医療の仕組みは、英国領時代に確立されたためか、英国ととても共通していると感じました(ついでに言えば、香港の方が、技術が高くてしっかりしています)。

食事がやたら美味しい日本の病院の写真など見ると、目眩がしてきます。あれなら産後1週間とか入院していられるだろうなあ。

なぜか英国での出産にまで思いを馳せつつ(笑)、そろそろ「香港ときどき公立病院」も最終回でしょうか。気が向いたらもっと書きますね♪

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小野寺光子さんと一緒にRanee Kさんのアトリエ訪問記

美貌の香港人デザイナー、レニーKさん、ご存じですか? かつてよく日本の雑誌の香港特集に登場していました。

私が香港に来た頃、ゴフストリート、その後はアバディーンストリートに彼女のショップがあって、何度か取材をして、その時お買い上げした服は今でも気に入っていまして、着る度にすごく褒められます。




お子さん二人のママになってからライフスタイルがすごく変わって、ショップはクローズしたけれども、デザイナーとしての活躍は続けているとの噂だけをちらほらと聞いてはいまして、彼女の服、また見たいな~とときとき考えていました。

そんなレニーさんに偶然再会したのが、昨年秋に香港のPMQで開かれたARTNEXTというグループ展に、お友達のイラストレーター、小野寺光子さんが出展したとき。

レニーさんは、チョンサム・コネクトという、チョンサム本来の素晴らしさを伝えていこうという女性達のグループに属していて、ご自分でもモダンなチョンサムのデザインが得意。このグループが小野寺さんを見出して、香港での展覧会開催のサポートなどをして下さっていたそうです。

実は右の絵のモデル、レニーさんらしいですよ!

そのオープニングパーティに行った時、あーレニーさんだ、と恐る恐る「すごーく前にときどき取材させてもらいました」と話しかけたら覚えていて下さいました♪

その時のセルフィーがありました(笑)。

そんなわけで、小野寺さんが次回香港に来たら彼女のアトリエに行きたいね、などと話をしていて、それが実現したのが今年の1月。

小野寺さんは、レニーさんにチョンサムを作ってもらう約束をしていたし、私は私で、電子書籍の表紙に、私がチョンサムを着ているところを描いてもらうお願いをしていたので、一緒に行って、チョンサムのイメージを膨らませようということに。

彼女のアトリエがあるのが、黄竹坑。とても広くて素敵なのです!

置いてある服はほとんどが彼女のオリジナル。もうひたすら目移りしちゃいます。

こんなエッジィなデザインのチョンサムもいいですね! ちょっと琵琶法師っぽいかしら、というのは以下自粛w

まさかのユニオンジャック柄もかっこいい!

カジュアルで可愛いチョンサムの奥には、立体的でエレガントなドレスも!

 

昔のショップにもどっさり置いてあった、彼女が集めたビンテージなどの素敵な布地が、今はこんなに広いスペースに置いてありました! ものづくりに最適ですね。

素敵な布地の山にときめきます!!

こんなマンダリンカラーを生かしたドレスも素敵ですねー! レニーさんセレクトの帽子も密かに人気アイテムです。

こんな陰陽風デザインもシンプルでかっこいい。

 




最近のデザインもいろいろ見せてくれました。

最新デザイン「Zai Zai」コレクションのこんなドレス、「これあなたに似合いそうよ」と見せてくれました。着てみたい!

さてさて、この日の主目的は小野寺さんのオーダーです。

「ドレスもいいけど、こういうジャケット、似合うんじゃないかしら」とレニーさんからのアドバイス。確かに普段着やすくて出番がとても多そう!

布地はどうする?気に入ったの探してみて!と言われて、小野寺さんも私も最初に飛びついたのがこれでした。

艶やかな鳥の刺繍柄!

この日の第二目的が、電子書籍の表紙のイメージを考えようということで、レニーさんのチョンサム着た絵でもいいかもしれないということになり、私も試着させてもらいました。ちょっとわざとらしく上目遣い♪

恥ずかしながらレニーさんと一緒の全身写真も♪

小野寺さんのスタイルが決まり、さっそく採寸が始まりました。

二人が採寸に忙しい間、私は、また目移りして写真を撮りまくり。こんなドレスも素敵ですね!

ちょろちょろ、ちょろちょろ、していた私(笑)。

お宝だらけで楽しい空間です!

才能豊かなレニーさん、なんと彼女が描いたイラストもあちこちに飾られています。す、すごい!

彼女のイラストを前にして3人で記念写真!

しかし私が抜けて小野寺さんとレニーさんが二人になると、どこかアーティストのユニットっぽい雰囲気が流れるんですよね!!!やはり通じ合うものがあるんですねー。

実はこの日の成果が先日完成!ということで、小野寺さんが受け取ったときの写真をお借りしました。ものすごく素敵ですよね!!!!アーティストユニット再結成。




レニーさんがお友達と新しく始めた銅鑼湾のレストラン「一登龍門」で。インテリアデザインもレニーさんの手によるものだそう。次回は私もぜひうかがいたい!

レニーさんのアトリエで服を注文したいという方、詳しくはFacebookのこのページからメッセージして問い合わせて下さい♪

Raneek Official

そしてこの日イメトレした結果の素敵なイラストが、すでにおなじみのこちらです 。

冒頭に出てくる、レニーさんがモデルの絵の左にあった、スターフェリーに乗っている女性の姿もヒントになりました(美化して細長ーくしてもらいました、笑)。

膝下丈で少しゆったり目の、こんなチョンサム欲しいですねー! 次回は私も作っていただきたいものです。

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「香港ときどき公立病院(3)」説明無しでも生き抜く力が大切(笑)

さて、前回は病院内での見事な伝達に感動した一方で、完全に犠牲にされている一面に気づきました。

それは「説明」。もちろん医療面の説明は詳しくしてくれるものの、「今から何をする」というような簡単な説明はすべて省略。

公立病院の最大の短所、と言えば間違いなく食事です(これはまた次回、じっくりお話いたします)。そして、それとはまた異なる短所なのが、この「説明の無さ」なのかもしれません。結果的には治療をちゃんとやってくれるので、文句はないのですが、その場では「ええ?あれあれ?何が起きてるの?もしかして忘れられてないか?」となって心許ない気分を何度も味わいました。

後から思えば笑い話なものの、これがもしかして公立病院に外国人がかかる上での難関かもしれません。

ええ?ティッシュ持って来なかったの?(ギロリ)の巻

たとえば。日本だったら入院前に「これとこれを自宅から持ってきて下さい」と説明してくれるとか、簡単なリストでもくれるんじゃないかなーと思うのですが、「入院のとき、持ってくるもののリストとかありますか?」と診察時に看護婦さんに聞いても「ない(終わり)」。

そうか、まあいいや、とにかく必要そうなものを、と試行錯誤しつつバッグに入れて入院したわけですが。




実は必携品だったのが「箱形のティッシュ」。すべての入院患者さんのところにティッシュが置いてありました。そしてドクターや看護婦さん、理学療法士さんが来たときに、「これこれこういうときは、こうやって、そしてティッシュを使って拭いて下さい」と言うので、「ティッシュ持ってこなかったんですけど」と言ったとき、皆さんここぞとばかり「うそだろ? ティッシュ持ってきてないだと?」って顔してドン引きするんですよ! いつも優しいのに、突然人間じゃない者を見るような冷たい目に豹変するんです。な、な、な、なんでー???

その日、家族が見舞いにきたとき、私の第一声はもちろん「ティッシュ買ってきて~!!」。病院内のコンビニで山のように買ってきてもらったティッシュ、未だ無くならず家で使っております。

Fast and Furious! 車椅子ドリフト by オバチャン

説明が無かったために思わぬスリルとサスペンスも味わいました。

手術後数日経って、お腹が固く張ってしまってる気がすると、ちらりと看護婦さんに伝えた朝。その日の午後に、誰かが病室の入り口で「こっちこい」と手で招いている。え?行くの?そこへ?とヨタヨタ歩いて行くと(まだ歩けるようになったばかり)、車椅子が置いてあって、まあ座れと。ええ?座るの?と座った途端に、バリバリローカルなオバチャンが超高速で車椅子を押し始めたかと思うと、病棟の扉を駆け抜けて行きます。

なになになに?どこ行くの?なんで?病棟替わるの?

英語が通じなさそうだったので、かろうじて「びんどー???どこ行くの?」とはちゃめちゃな広東語で訪ねると答えは「2階」。だから2階で何すんの?と思いましたが、まあ諦めてなすがまま。

毎日これをやっているらしいオバチャンはスピード狂で、「シ、シートベルトしたい」と冷や汗かいている間に、突然前にゴミのワゴン押してるオジサンが通り過ぎそうになってギリギリに避けたり(おいおい、気をつけなさいよ、わっはっはとオバチャン笑ってるし)、障害物が次々と現れ、あまりのスリルとサスペンスに肘掛けをぐっと握りしめながら「万が一転倒した場合は、やはり片手はお腹の傷を守って、胎児の姿勢を取って、もう一本の手は頭をカバーだろうか」などと思わずシミュレーションをしてしまう私。

同時に、何日かぶりでエレベーターに乗って、病棟以外の世界を見た解放感も覚え始めました(頭の中にはThe whole new world~♪と歌が鳴り響き、笑)。

さて。相変わらずの高速移動で辿り着いた先は、入院患者用のレントゲン室でした。ベッドに寝たまま運ばれている人もいるものの、ほとんどが私と同じ車椅子。順番を待つ列の最後尾に、ほとんど減速せずにドリフトして突っ込むオバチャンの運転テク(笑)。あーそういうことだったのね、とやっと納得。

ここにはまたすごいレントゲン設備があって、私はスチール製の大きなベッドのようなところに寝させられて、上から撮影をされました。

私のお腹の張りの原因を調べるためだったそうです。「レントゲン行くよ♪」って一言だけ言ってくれればオタオタしないのにぃ(笑)。

とは言え、思わぬ冒険にアドレナリンが出て、気分転換にはなりましたっけ。




心許ないのは香港人も同じらしい・・・・・・

いろいろとワケが分からなくて不安に陥るのは、私が外国人で病院事情が分からず、広東語もよく分からないからだろうか、と思うのが自然ではありますが、どうもワケが分からないのは公立病院慣れしていない香港人も同じなんだと気が付く出来事がありました。

入院の前々日、いわゆる手術前検査で日帰り入院という日がありました。前日深夜から絶食、朝から絶飲で8時に受付を済ませると、病院パジャマを渡されて着替えさせられました。

チェックのパジャマはマークス&スペンサー。元はネル地らしいものの、洗いすぎてゴワゴワで紙みたい(笑)。老若男女問わず、これを着ている人は患者、と分かりやすいようです。中にはまるで普通のシャツのように、その上からバッグを斜め掛けにして、チノパン履いて、着こなしている男性がちらほら。

そこで待ってなさい、と言われて、固い待合椅子に座っていると、そこに血液検査や血圧検査、尿検査など、ちょこちょこと担当者がやって来ます。一緒に来た夫も、これは流れ作業でどんどん終わるんだろうと思って会社に行ってしまいました。

別の階でレントゲン撮って来て、この後は理学療法士さんの説明とドクターの診察があるから、それが終わったらすべて終了、と言われたので、ああ、お昼ぐらいには終わるのかなーと軽く考えていました。

しかしその後。固くて冷たい椅子の上に座って、待てど暮らせど、次の呼び出しがない。気が付けばランチの時間になって、入院患者さんたちは、運ばれてきた病院食を食べています。この時点で、全部終わったら外で何か美味しいものを食べようとしか思っていなかったのです。

すると横に座っていた香港人女性から「あなた日本人?」と話しかけられました。彼女は付き添いで、「私の姉は昨日から24時間絶食していて、それでずっと待たされてほったらかしにされているのよ、いったいここはどうなってるの? ワケが分からないわ」とご立腹。見ると、明らかに弱り切ったお姉さんが隣にいました。

彼女は広東語で看護婦さんに話しかけていたりするんですが、どうも埒があかないらしい。あ、外国人じゃなくても勝手が分からなくて困るんだ、とここで納得。しかも彼女はなぜか私に色々聞いてくるんですよ。聞く相手が違うだろうーと不思議になりました。

そうこうしているうちに14時頃。絶飲絶食していますから、だんだんフラフラして来るし、自分がすでに絶食を止めていい段階なのかも分からない。すっかりぐったりしていると、食事を運んでいたオバチャンが私に気づいて「シックファン?ご飯食べる?」と聞いている。え?私も食べていいの?それ私の?と戸惑いながら、ええい、食べてしまえとオバチャンに従って、食事用のテーブルに行って、初の病院食を体験。

うーん(笑)魚料理が生煮えっぽくて、「これでお腹壊したりしないのかな」と心配しながら、無理矢理食べました(基本味付けは無し)。しかしこれでも、その後体験したものよりずいぶんマシなメニューだったことには、まだ気づいていませんでした・・・・・・。

その後もひたすら次の呼び出しを待ち続けているうちに、体は冷房で冷えきって、お尻は痛いし、疲労困憊、何だか寒気がしてきて「まずい、手術を受ける前だと言うのに、せっかく良かった体調をここで崩して熱でも出したらばかばかしい」という疑問が湧いて来ました。

ちょっと頑張らなくっちゃと戦闘モードにスイッチが入って、ナースステーション(といってもみんな出払っていて人がいない)のようなところに行って、「ここでずっと待っていたら、疲れて調子が悪くなってきたんだけど、もうちょっと休める場所はないですか?」とたまたまいた看護婦さんに聞いてみました。

周りには移動式ベッドに寝ている患者さんもチラホラ。でも私は基本的に元気だったし、自分があれに寝るという発想はまだありませんでした。せめてもう少し柔らかいソファにでも座れたらな、ぐらいの気持ちだったのです。

「あなたはまだお医者さんに会ってサインもらってないから、入院患者じゃないので、ベッドは使えない、とにかくお医者さんに会うのを待ってて」と言い捨てられて、呆然! だいたいすでに3時間ぐらいお医者さんを待っていて、いつになったらいったい来るのかも定かでは無い。

これはどうしようもない、ここで待つしかないのかと、ほとんど半泣きになって椅子の上で丸まって体を温めていたら、看護婦さんではなくて雑用係のオバチャンが通りかかり、私の様子を見て「ベッドに寝る?寝る?」と聞いてくる!

「寝る寝る寝る寝る」!

迷わずオバチャンに着いていくと、隅の方にあった移動式ベッドをきれいにして、使わせてくれました。オバチャンありがとう~! そこで2時間ぐらい爆睡して、すっかり元気になりました(つまり、まだまだお医者さんの順番は来ていなかったということ)。

ほとんど写真が無い中、このベッドを獲得した喜びの瞬間の写真を発見! 患者服もばっちり着用(笑)。

起きてから、ついにお医者さんが来て、その後は理学療法士が来て、まだこれがある、あれがある、と待たされ・・・・・・。結局、すべて終わったのは20:00!もう完全にヨレヨレで、この日はタクシーで帰りました。

入院してから、ずっとこんな調子だったらどうしよう、と不安になったものの、入院してからはもっと至れり尽くせりでした。患者のプライオリティ付けがとてもはっきりしていて、ひとたびしっかり扱うべき入院患者という立場になれば、徹底的に気に掛けてくれますが、そうでない段階では、ほとんど放置ということなんでしょうかねー。

あとは付き添いなしで来ている患者というのは、ほとんどいないので、その日の私のように患者本人がオタオタさせられることはあまり考えられていないみたいです。

そして結論。病院では、下働き的なオバチャンの権力が意外に強い(決まり事も、気分次第でさらっと無視して親切にしてくれる)! おかげで何度も救われました。

まだまだ「香港ときどき公立病院」シリーズは続きます♪

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香港トップシェフの鹿児島食材紀行(前・後編)をヒトサラマガジンに執筆しました♪

インスタをフォローして下さっている方は見覚えがあるかもしれないのですが、今年の3月、「フランツェンズ・キッチン」のジム、「ネイバーフッド」のデビッド、「オクラ」のマックス、「オステリア・マルツィア」のルカというトップシェフたち、そしてオステリアの他に、口利福ベロンブエノスアイレスポロクラブなど多数の素敵レストランを持つブラックシープグループ創業者の一人であるクリスの5人を連れて、鹿児島に行って参りました!




記事では使えなかった(笑)記念写真がたっくさーん、あります♪ (まだお腹に腫瘍を飼っていたころです、苦笑)

こちらは霧島市福山町の坂元醸造で。蔵元技師長の素晴らしいお話と黒酢のあまりの美味しさに一堂、感激。お土産にいただいた他にもどっさりと黒酢製品を買って帰りました(また補給に行きたいです♪)

普段は香港の食を日本に紹介している私としては、日頃の取材先との関係性を違う形で生かすことができた異色のお仕事でした。個性が強くて気ままなところと、徹底したこだわりとを併せ持つ仲良しのシェフ達とも、いつもとはまた違う時間を過ごせて(猛獣使いと陰で呼ばれつつ、笑)、日本人の私にとっても学ぶことばかりの充実した旅でしたー。

リンクはこちら↓↓↓
香港から鹿児島へ。5人のシェフが食材に惚れ込んだとき、新しい料理の創造が始まる(前編)

香港から鹿児島へ。5人のシェフが食材に惚れ込んだとき、新しい料理の創造が始まる(後編)




こちらはカンパチの養殖場を見学した垂水市から。桜島って本当に勇壮で惚れますね!

手術やら入院やらを挟んでしまって、出すまでに時間がやたらかかってしまったものの、後日談まで取材して取り入れたので、むしろ「シェフが経験をどのように昇華させるのか」というところまで書けて、良かったのかもしれません。

とにかく盛りだくさんの旅だったので、紹介できていない体験もたっぷりありました。ちょこちょこ、このブログやフィガロのブログでも紹介しようと思います♪

こちらは薩摩酒造さんの見学後! シェフたちはすっかり焼酎ファンになっていました!

ちなみにこの可愛い姿は魚市場で。いろいろなギャップ萌え同時多発でした(笑)。かぶり心地があまりによくて、脱ぐのを忘れてたんだとか!

皆さん、とっても有名なシェフばかりですから、インスタ&FBにアップしたときは、香港の業界の友だち達、騒然(笑)いやーノリが良くって楽しすぎました。

もちろん、とっても真面目な方達ですから、真剣に魚について討論しているの図。

深く学びながらも、笑いっぱなしで楽しい4日間でした♪ ちょこちょこ書いていかなくっちゃ。

まずは、ぜひヒトサラの記事、ご覧下さい♪

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