幻想的なアフタヌーンティーの穴場@Dr. Fern’s Gin Parlour

中環のランドマーク地下にあるDr. Fern’s Gin Parlourと言えば、一見クリニックのように見える隠れ家バーで、世界の250種類以上のジンを揃えています。まだオープン1年ほどで、昨年はアジアのベストバー50にもランクインした実力派です。

オープン時にはこんな記事も書きました。→【香港旅】250種類のジンを集めた地下の隠れ家バー。

バーとしてはもちろん、ランドマークという中環の中心地にあり、MTR中環駅の入り口目の前というとても便利な立地のこのお店、12時オープンなので、実はティーブレイクにもお勧めな穴場なのです。

お茶も中国茶から紅茶まで揃っていて、凝ったセレクション! カップ&ソーサーも麗しく。

最近では知る人ぞ知るで、買いもの途中にここでお茶をする女性が増えました! 小さいお店なので、まさにあまり混んで欲しくない~とつい思ってしまいます。インテリアも幻想的で別世界感があります。

さてさて。そんなDr. Fern’sではアフタヌーンティーメニューが密かな人気メニュー。

明日(5/13)の母の日からこのアフタヌーンティーが刷新されるということで、先日テイスティングに行って来ました!

新アフタヌーンティーのテーマは、スウェーデンのアフタヌーンティー的習慣であるFIKA。英国風のアフタヌーンティーならスコーンが定番ですが、こちらは北欧風ということでまたひと味違う内容になっているんです。

さあ、いよいよアフタヌーンティーがやってきました! もう見るからにマジカル!

2人分のこのセット、セイボリー4種類、スイーツが5種類。

こちらはワッフルコロネにオイスタークリームをたっぷり詰めて、Caviar de Imperial Sologneのキャビアをあしらったセイボリー! シャンパンにも合いそう。

可愛らしいショートブレッドカップに入ったローズクリームと花びらのスイーツ。

どれも小ぶりでひと味違うラインナップ。他にはセイボリーなら春エンドウとリコッタチーズのタルト、きゅうりのツナタルタル載せ、スイーツにはコーヒーエクレア、ラズベリーエクレア、レモンフィナンシェなど。2人分で498HKDです。

明日、母の日にはお茶の代わりにスペシャルジントニックなども用意されているのだとか!

さらに新メニューとして登場するのが、デンマーク風のオープンサンドイッチ、スモーブロー。みずみずしくバランスの取れた組み合わせで、ランチ代わりに十分なります。

ボタニカルなムードが漂うバーカウンター! 後ろには世界のジンがずらり。

すっかり魔法のクリニック的ムードが板につきましたね(笑)

この日感動したジントニック・・・・・・。見た目の麗しさと中身の確かさで二重の楽しみ。

これから蒸し暑さが増すと、ジントニックの美味しい季節ですね! 飲まなくても十分楽しめて利用価値大のDr. Fern’s Gin Parlour、あまり混まないといいなと言いながらも、中環を歩き疲れたときにもぜひご利用ください。

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お勧めの広東料理店、クリエイティブ点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。ぜひ次の香港の参考にしてください。

密かな広東料理の名店Shatin 18@Hyatt Regency Shatinで極上ランチ

香港に来て以来、フードライターからフードブロガーまで、これぞ食通というお友達から常に高い評判を聞いていたShatin 18。私の生活圏からは遠いし、何となく縁が無くて、行く機会がなかなかないまま年月を経ておりました。

それがひょんなことからつながって、先日テイスティングに行ってきたのが・・・・・・すいません、去年の秋でした(汗)。とは言え今も同じメニューがありますので、せっかくだからご紹介します。

このホテルがあるのはかなり郊外。駅で言うと沙田のお隣の大學駅。そう、ホテル自体が中文大学のホテル経営学科に属しています。ホテルアイコンしかり、マカオの旅遊学院しかり、そのタイプのホテルは質が良いのにお得感があるというのが定石です。

さてさて、まずは先付けの蕪の漬け物。ここからもう美味しさが始まっていました。

コリッコリのクラゲの頭にキクラゲの黒酢漬け、アクセントはこちらも黒酢漬けの豆鼓!

こちらは季節のメニューで今はありません、オクラとこれはハチノスだったかな、ちょっとマスタード味が効いていて、食感もバラエティ豊かで美味しかった!

とろりとした魚のスープには、キヌガサダケやオリーブの核が使われている、面白い組み合わせ。滋養たっぷり。食感の面白さとバラエティを堪能する広東料理らしい品が続きます!

柔らかーい蒸しガルーパの上にはどっさりとインゲンのピクルスとチリが!食欲出ます。

こちらも今は旬を過ぎているのでメニューにない、冬瓜の一品。ほんのり優しくって味わい深くて最高でした。

さあ、実はここから・・・・・・この日の主役メニューが登場!

ローズワインでフランベした叉焼豚!それをご飯とラードソースでいただく!というかなり禁断の一品。1日前までの予約が必要、最低6人からで一人88ドルというスペシャルメニューです。

何しろこの大胆なるプレゼンテーションで盛り上がること必至。すでに見事な仕上がりの叉焼豚にどっさりかけられたローズワイン、そして青い炎が!

燃えているー!シェフはご無事ですのでご安心ください♪

これだけしっかりフランベすると、風味が確実にアップします!

辺り一面に芳香が漂って・・・・・・華やかです。 

その場で切り分けてくださった叉焼豚をご飯に載せて、特製のラードソースや醤油を好みでかけます。昔ながらの味わいに、新たなアレンジを加えた傑作です。

デザートの質の高さにも定評があるこのホテルらしく、ナツメのマドレーヌが登場!

自家製チリソースも美味。

日当たりが良くて広々とした空間は、さすが郊外です。

派手さはないけれど、落ち着いていていい雰囲気。

評判通り、やっぱり素晴らしいお店でした。たとえば日本で寿司屋と言うと、海外にいると妙に「すきやばし次郎」とか「鮨さいとう」などの超有名店の名前ばかりが聞こえてくるけれども、日本にいる食通の友だちは国際的な星やアワードとは関係なく、それぞれ美味しい行きつけの寿司屋を持っているし、行けば満足間違いなしの店は数え切れないほどあるし、と言うのと同じで、香港には本当に美味しい広東料理店だらけです。

旬の食材の持つ味わいを生かしながら、食感と風味のバラエティを1つの料理の中で楽しめて、しっかり個性と工夫があって、健康的でバランスのいい料理たち。

雑誌の取材でも、星だアワードだと、やはり何らかの基準があった方が安心感があるし、ニュース性もあるので、わりと決まった店が取り上げられる傾向にあります。もちろん誰にでも行きやすい立地も大事だから、なかなか郊外だと取り上げられづらい(それもあって、私も初訪問だった)けれども、先入観なく、良店と出会っていきたいものですね。

次回の訪問が楽しみです♪

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羅冨記徳輔道中店、大変身!~電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」追記

4/30に発売した電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」お読みいただけましたか? スマホ用Kindleアプリのダウンロードリンクはこちらへ

あちこちで「出ていた店に行ってみた」という嬉しいご報告をいただいています♪ ありがとうございますー!

さて、P61に掲載されている「地元の人と一緒にわいわいご飯を満喫! 羅冨記粥麺専家」。ここにも書いていますように、羅冨記は中環に3軒あって、この本では皇后大道中にあるお店を紹介しています。

今回は2017年のリノベーションでピカピカになったと本編中にも書きました徳輔道中店の様子をご紹介します♪

いまではだいぶ見慣れてきましたが、最初見た時は、えーっとびっくりしました。なかなかほのぼのした雰囲気をうまく残すリノベってないですね(深水歩のお豆腐屋さんの公和ぐらいでしょうか?)

とは言え、レトロ感は出そうと努力した跡がうかがわれます。とにかくこういうお店に命を吹き込むのは、美味しそうに食べているお客さんたちでしょう。もう、相変わらずいつも混んでいて、お粥はだいたいお一人様で行くことが多い私は、ぎゅーぎゅーの相席に押し込まれるのが定番です。



地元っぽい方たちも、やっぱり雲呑麺やガイランの油菜などたべていますね。綾魚のフィッシュボールもあるー。メニューや味はどの店舗もほぼ同じです。

この日私がいただいたのは、皮蛋と豚肉のお粥! 日本人の方に大人気の基本のお粥です。透き通った皮蛋が美しく風味豊かです。食べているうちに汗だくになってお腹いっぱいになる、この濃厚さ。やっぱり絶品。

そうなんです、リノベしたお店ではお碗がプラスチックの鶏柄。昔ながらの柄は最近のレトロ調の流行柄にもなっていて、店全体が手際よくデザインされてる感が漂います。

テーブルにはさまざまな調味料が!




ランチタイムは大忙し。並んだりもしますが、回転が速いから、それほど待ちません。

他の2軒もそのうちリノベをするのでしょうか?(できたらそのまま残して欲しいというのはこちらの勝手な願望かな) 滞在中に一度は食べたいお粥。羅冨記は便利な立地と信頼の味で、間違いの無い選択肢です!

 
電子書籍の方には、皇后道中のお店で撮影した写真がどっさり(1枚だけ、この徳輔道中での写真もあります)。ピンクの花柄を基調にした古いインテリア、お気に入りです。
まだ読まれていない方、ぜひぜひご覧ください♪

ブログ電子書籍版、いろいろな国のAmazonでも購入可能です♪

発売後そろそろ1週間になる「香港ときどきマカオ Vol. 1:香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」、もうお読みいただけましたか? 早くもご購入いただいた皆様、本当に心から感謝いたします。

※Kindle本は、Kindle端末がなくてもiPhoneなどのスマホで読むことができます。詳しくはこのブログを→予約注文開始!電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」4月30日発売!お見逃しなく!

嬉しいことに発売以来、アマゾンの「香港マカオ」本カテゴリーのランキングでずっと1位になっていました♪ 海外旅行本ランキングは15位ぐらいから上がったり下がったり。個人の手弁当プロジェクトでも、こんな風に並べてもらえるのが嬉しいですね♪

担当した本ではコーディネーターとして参加した「anan休日香港」や旅のプロとして参加した「地球の歩き方MOOK 香港 ランキング&マル得テクニック!」も同じランキングに入っていますね。

さてさて、実はアマゾンでKindle本を出しますと、今紹介していますamazon.co.jpの他に、世界中のamazonで販売することができるのです。

このブログの主な読者の方は、やっぱり日本、その次が香港、ということがブログの分析データから分かります。

初公開!香港ときどきマカオの読者、国別TOP 10!

そのときどきで順位は入れ替わるものの、わーこんないろいろな国から見ていただいているんだ、驚いたり、喜んだりしています。




ということで、もしかしたら日本以外のAmazonの方が使いやすいという方もいるかもしれないと思い、リンクをこちらにまとめました!

あまり需要はないかもしれませんが(笑)こんないろいろな国にAmazonがあって、そこに自分の本も置いてあるんだと思うと、電子書籍とは言え、面白いですね!

Amazon.com(アメリカ)

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もちろん日本でも絶賛発売中です!


 

 

 

 

 

ペニンシュラ香港で朝食を―密かな人気メニューとは?

GWもいよいよ終わりですね。香港にもたくさんの日本人の方が訪れていたようで、出かける先々で日本語が聞こえてきました♪ 天気も良かったけれども暑すぎず(今日は30℃超えたようですが)良かったですね!




さてさて、誰にも愛される東洋の貴婦人、アジア初の国際ホテルと言えばペニンシュラ香港。私も公私ともにお世話になっている香港の象徴的ホテルです。

ペニンシュラと言えば、アフタヌーンティーに訪れる方がとても多いかもしれません。私が密かに気に入っているのは、ロビーでの朝ご飯。ときどき朝早めにミーティングというときに、利用しています。並ぶこともないし、優雅な雰囲気をゆったり味わえて、もちろん食べ物は格別の美味しさなのがよいのです。

過去にペニンシュラ香港で朝ご飯を食べたときの写真がいくつか出てきました!

チョコクロワッサンやマフィンなどのペストリーはシルバーの籠に入って登場。これとお茶だけでも幸せになれそう。

こんなトーストでさえ折り目正しくほのかな焼き具合。

やっぱり何と言ってもペニンシュラのオーガニックティーが透明感のあって体に染みこむような美味しさで、いつ飲んでもいいけれども、これで心と体が目覚めていく感じ、とても贅沢です。香港だとティーバッグどさっという場所が多いですから、きちんと淹れた紅茶の美味しさを思い出したいときにも。

爽やかな朝ならミューズリー!

パワーが欲しい朝なら、エッグベネディクトもいいですね!!きちんと作られていて文句なく美味しい。

デザートとしても大好きなクレープシュゼット。ちょっと自分を甘やかしたい系のスイーツな朝ご飯に。ほんのり甘くて元気が出ます。

こんな卵サンドもあるんですよ♪パンも卵もふわっふわで最高です。

そしてお粥だってペニンシュラ! 香港人フードジャーナリスト達から評価がとても高いという特製お粥。味はしっかり濃厚で、ボリュームたっぷり。使っているお肉もいかにも高品質。油条こと揚げパンもついていて、相当これはお腹いっぱいになります。

以前にいただいたインターコンチネンタルの雲呑麺グランドハイアットの海南鶏飯に続く、最高級ホテル気合いのローカルご飯! 機会があればぜひお試しください。

※香港ときどきマカオが電子書籍になりました! 夏休みや秋の連休の香港への旅のご参考にぜひ!

傑作バランスの流麗で端正な料理に恍惚とするBelonの夜

今年の「アジアのベストレストラン50」40位に初ランクインしたBelon!

2年前にオープンしたときには、フランスの人気シェフ、ヘンリー・ジェームズさんが率いていました。香港スタイルに当時書いた記事です→こちら

 

その後、ヘンリーさんがフランスに帰国し、取材時にナンバー2であるスーシェフとして活躍していたのが印象的だったダニエル・カルバートさんがエグゼクティブ・シェフに就任。とても若くて童顔ながら、料理への真摯な姿勢と芯の強さがにじみ出るダニエルさん、その頃から私の友人は「彼は若いけれども才能も情熱も桁違いで、10年後には世界のビッグシェフになるんじゃないかと思う、だから今からチェックしていてね」と言っていたことをよく覚えています。

彼女の言葉通り、メキメキと才能を開花させ、水を得た魚のように大活躍中のダニエルさん。

彼の料理をいただくのは3回目(今までの2回、ブログを書き損なっていました、もったいない!)。今回はまったく別件でご縁があって、家族でぜひ食べに来てくださいとご招待を受けました。

ワクワクとBelonに足を踏み入れた日曜日の夜。お店はたちまち満員に。

幻想的な照明にスマートなインテリア。なぜかこの店に入って、この照明を見るたびに、昔大好きだったヴォリス・ヴィアンの小説「うたかたの日々」が思い浮かぶのです。

さてさて、この日はダニエルさんにメニューはおまかせ! アミューズとして出てきた、このさり気ない一品。イギリス出身のダニエルさんが、イギリスにあるWelsh Rarebitというチーズトーストのようなカジュアルスナックのレシピをアレンジしたものなのだそう!

基本の味はチーズとマスタード。しかしこのBelon版、なんと48ヶ月熟成のコンテチーズを使っているという超級アップグレード版。濃厚で深みのあって、ふわふわっと美味しい!ブラジルのスナックにも似てますね。

そしてこちらはBelon名物のサワードウパン! 2年前にダニエルさんが香港に来て以来、大切に毎日世話しているというサワードウ種には、大麦や味噌も入っているそうです。気候の変化に合わせて水の量を調整しています。定休日にもキッチンを訪れて必ずサワードウ種の面倒を見ているというダニエルさん。ダニエルさんが慈しんで大切に育てているベイビーとして知られています(笑)。

添えられているハムは18ヶ月もののVentreche de Bigorre 。バターは、英仏海峡に浮かぶチャンネル諸島ガーンジー島産。ガーンジーと言えば乳製品が世界的に有名で、イギリスにいたころはお馴染みでした。ジャージー島というのもおなじ諸島にあって、それが有名なジャージー種の牛の発祥地なわけです。風味豊かでうっとりとまろやか。

これはもう自分との戦い。この3点セットだけでも、いくらでも食べられてしまいますから、後から来るご馳走のためのスペースを維持するために必死に自制!

さーあ、いよいよここからが本番です・・・・・・!これはダニエルさんの名物メニューの一つ、オイスタータルタル。オイスターの独特の匂いが苦手という人でも、これは好きというケースが多いという秘密は、まず新鮮な福岡産恵比寿牡蠣を細切れにして、オイスタームース、シャロット、チャイブ、レモンジュースなどと混ぜ合わせていて、さまざまな食感と風味の中に少しだけ他より味が一歩前に出るぐらいの存在感でオイスターが登場するのです。Belonらしい、潔い味と食感の好バランス!

スプーンですくった写真を撮り忘れました!すいません!

お次にやってきたこのペア。さり気ない風を装いながら、よく見ると完璧な仕立てのシャツを身にまとっているジェントルマンというような一品なのです。とにかく家族全員、まず目が吸い寄せられたのが、このサンドイッチの断面! 手入れの行き届いた素晴らしい包丁を使って、まったくパンや具が潰されることなく、スパッと!

これが本気の食べ物だ、ということがこのビジュアルだけで息子達に伝わったようです。

これだけでその食べものの質の高さを醸し出すのだから、ああ、切り方って大事なんだなーと、改めて考えさせられました。私も料理するとき、大ざっぱな切り方するのを改めなければと別次元な反省も。

そしてもちろん。これはただのサンドイッチではありません。Belon自家製の、ポークとラム、クミン、フェンネルなどが入った北アフリカ風メルゲスソーセージを薄切りトーストにはさんだもので、添えられているソースは、ケールジュースとパルメザンチーズが入った緑のサルサソース! メルゲスの脂肪分を緩和する酸味がここに生まれます。

あっさりしているようで、どの食材もしっかり風味が強くてパンチが効いていて、それをお互いの風味を中和し合ったり、高め合ったりするようにバランス良く組み合わされているので、するりと美味しく食べられる・・・・・・そんなところがBelonの人気の秘密なのかもしれません。

そしてやっぱり。テーブルを華やがせるのがこうしたスープやソースのサーブですね♪

この爽やかな一品は、ホワイトアスパラガスのスープ。アスパラガスの皮を剥いて、その皮でスープストックを作ったという冷製ポタージュになっています。この目の覚めるようなスッキリ感とフレッシュさ。ポイントは「アイスコールドにすること」とダニエルさん。そして真ん中にあしらわれたグリンピースの美味しさにも目を見張りました。ここで異常事態発生。ふだんグリンピースが嫌いの次男が、迷いもなく、パクパクと口に入れているではないですか。いつもは、何でもまず口に入れてから「これなーに?」と聞いてくる長男と違って、食べ物に関しては慎重でなかなか口に入れない次男が!

今まで食べた数品で、もうこの店は次元が違うので、考える必要がなくて、とりあえず食べちゃってOKという深い信頼を育んだようでした(笑)。

ちなみにこのグリーンピースは香港のローカル野菜なのだそう。素晴らしいの一言。

ポークとピスタチオの自家製テリーヌ! またこれが美しい断面と完璧なる味のハーモニー <3

こちらもまた感動の一品、靴みたいなパスタという意味のScarpinoccのには、ポレンタをイメージしたというバジルピューレがくるまれています。卵を多めに使って出したというパスタのしっかりした歯ごたえと絶妙なる茹で具合、熊本産のフルーツトマトを使った濃厚ソースにブラッタチーズ。いろいろな食材のフレッシュさとビタミンで、食べたときに目がパキッと覚める感覚・・・・・・最後の一滴まで食べ尽くしました!

さあ、いよいよ本日の大トリ・・・・・・香港でいちばん美味しいローストチキンと挙げるフーディが多い、ベロン名物・・・・・・来ましたよ!!!

テーブルに置かれた姿はこんな風。皮からうっすら透けている緑はほうれん草なのです。会いたかったよ♪

きれいに切り分けられて再び運ばれてきたチキン、ほうれん草とチキンレバーを中に詰めて焼くそうです。

もう、これが・・・・・・柔らかーく、ジューシーで、肉の奥から美味しさをすべて引っ張り出しながら再び封じ込めたような、これぞチキン!という、あまりの程よい焼き具合。家族全員、目がぎらぎら(笑)。いや、いったいこの美味しさは、どうやって?何が秘密?何で、何で? どこのレストランでも家庭でも作られる、いちばんシンプルかもしれない料理なのに、明らかに違うこの美味しさは??? 今度ダニエルに会ったら、秘密を教えてもらおう!と身構え、「さー今日は教えてもらおうじゃないの」と迫る香港在住ジャーナリスト。

「え?別に普通に焼いているだけだよ、オーブンで200℃」えー? じゃあチキン自体が特別な?フランスのすごい養鶏場から来たとか?「これ、香港地元の三黄鶏使ってるんだ」・・・・・・私の突っ込みが足りませんでした、すいません(笑)

チキンと一緒にやってきたのは、フランスの伝統的蒸し料理、プティ・ポワ・ア・ラ・フランセーズ! ベーコン、ローメインレタス、ポテト、グリンピースがまたきれいに細かく刻まれて、バターやレモンジュース、塩であっさり軽く味付けされています。またこれが、スッキリ、シャッキリ、スパッ!(擬音が今日は多い、笑)とポイントを付いた美味しさ。そしてお腹にも優しく。幸せな味。

そう言えば、この日は私達はシャンパン、息子達はジュースを飲んでいました。またこのマンダリンジュース、とてつもなく美味しくて、長男ご機嫌。

楽しいディナーもそろそろ終わりに近づいてきました。トキメキのデザートタイム。まずはイチジクジャムを添えたサクサクと軽いミルフィーユ!たまりません。

これもダニエルさんの名物デザートであるストロベリータルト! 美しく薄くスライスされているのは、香港で大人気のあまおう。あまおうならではの独特の瑞々しさがそのまま残されていて、カモマイルのフローラルな香りや、ホワイトチョコレートの甘さ、シャンパンゼリーの気品が完璧なハーモニー!

いや~圧巻でございました。席に来てくれたダニエルさんと最後に記念写真! 誰ですか、どれが息子だか分からないって言っている人は(笑)。若々しい料理の鉄人、頼もしい限りです!

離れがたい、うたかたの宴を後にしました。

後日、ダニエルさんに会ったときに「そう言えば、ハッピーパラダイスでメイに取材したとき、ハッピーパラダイスの方向性は大班楼×Belonで、Belonの高い調理技術をリスペクトしていて、特にチキンの焼き具合、温度調節など、Belonのチキンからインスピレーションをもらったって言ってたよ。あそこの三黄鶏の料理、ものすごく美味しいよ」と伝えたら、「えー?そんなこと、メイから全然聞いたことなかったよ、そうだったんだ、それは嬉しいな」と大喜び。まだちゃんとハッピーパラダイスで食べる機会がなくて、じゃあそのチキン料理、食べてみるね、と嬉しそうにしていました。

案外、こんな感じで、お互いリスペクトしているシェフ同士でも、改めてそんな話をじっくりする機会ってあまりないのかもしれません。せめて私が間に入ったら、あんなこと言ってたよ(←いい話限定で、笑)って伝えるようにしようと思いました。

私も住んでいたことのあるイギリスのサリー州出身のダニエルさん。料理の道に進んでからはフレンチ一筋。「Belon自体はフレンチを強く意識しているわけではないんだけど、僕はとにかくフレンチの高度な調理技術とこだわりがとても好きで、それをふんだんに生かしているのがBelonなんだ」。

研究熱心な彼。どの料理も、最高の美味しさを正確に毎回再現できるように、試行錯誤やテストを繰り返し、これぞ!というテクニックを確立し、何もかも納得の行く形で手作りし、最高の美味しさが出るように温度管理や調理のタイミングに配慮し、サーブの直前に調理するものも多数なのだそうです。

お皿だってほとんどが真っ白で、決して派手に盛りつけを飾り立てたりしていないのに、思い切りのよい完璧な断面など、見ただけで美味しいに決まっていると口に入れる前から確信できる絶対的安定感、一口ごとににじみ出る正確性が心地よく美しいというBelonの料理。幾何学模様がスマートでエレガントなのと似た感覚なのかもしれません。

ファインダイニングの楽しさを改めて実感する夜でした。

過去に行ったときの凄い料理も(鳩も傑作なんです)埋もれさせないで、またご紹介しますね!

~ 当ブログ「香港ときどきマカオ」が電子書籍になりました♪ぜひお読みください!~

電子書籍撮影こぼれ話:久しぶりの澳洲牛奶公司でカメラ目線との終わりなき戦い(笑)

電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」ただいま絶賛発売中です♪

これには古くは2012年に書いた記事まで収録されています。何しろ香港は変化の激しい土地ですから、過去の記事でも、お店は健在にしても、内容が大きく変わったりしていることも多いので、お店の方に聞いたり、直接出向いたりして、できる限り現在の状態に近づけるように努力をしました。




また随分昔に作った記事は、写真を今のようにちゃんとしたカメラで気合いを入れて撮っていなくて、できたらこれは写真を撮り直したいな、と思ったところも、なるべく再訪しました。

そんな一つで、今年の1月に久しぶりに行ったのが、佐敦の澳洲牛奶公司。正確に言えば、記事と同様、お隣同士の麥文記麵家と同じ日に続けて行ってくればいいや!と思って訪ねたところ、昔と違って澳洲牛奶公司は木曜日定休日になっていて、涙ながらにまた出直すことになりました!と言うことで、身をもって知った、データ更新の大切さでした~。

元々書いた記事では、とにかくその荒っぽい接客に驚いたことが話の発端になっています。それはそれで真実なのですが、なぜか今回行ったときは、時間帯の違いか、看板オジサンの虫の居所の違いか、私も前より香港に慣れたのか??? あまり荒っぽさを感じなかったのです。それなので、実を言うと、その経験も少し反映されていて、元のブログよりもかなり表現を和らげているんですよ。

せっかくだから2回目の訪問のお話をここで披露しましょう!

到着したのは実はもろにお昼どき。しまったーと思いながらも長蛇の列の最後に加わりました。ところがどっこい。これは30分位待つのかなと覚悟していたら、意外に回転が早かったのと、私がお一人様だったので、あっという間に順番が来て、10分もしないうちに店内へ。

日頃行列を見るとつい、すぐにギブアップしてしまう根性無しな自分を反省しました。

ちなみに私が必ず今回撮らなければならなかった、ミッションその1が、2店が並んでいるよということを示す外観写真。前回は澳洲牛奶公司が閉まっていたので、今回こそは!と思ったら、今回は麥文記麵家が竹組の足場付きになっていて、まさかの布看板(笑)。住んでいるから何度も行くことはできるものの、両店とも平常運転の写真がなかなか撮れないものです! そして取材泣かせなのが、香港って車高の高いボックスタイプのクルマがとても多いので、前に止められるとかなり店が隠れちゃうのです。あーあの白いクルマをどけたい!と思いながらも、今回はこれで手を打ちました。そう言えばいつのまに麥文記の右に餃子屋さんが出来ていますね!美味しいのかな?

さてミッションその2は、今までに撮っていない食べもの写真。スクランブルエッグトーストの写真はきれいに撮れているのがあったので、何にしようと迷っているうちに、ついこちらのメニューでは超高級な(笑)好物のクラブサンドイッチを頼んでしまいました。

特にこの店のこのメニューが美味しいと聞いていたわけではなく、適当に選んだものの、いや、これは!ピクルスの酸っぱさやチーズのまろやかさ、ふわふわの卵にコンビーフの塩辛さ、上手に組み合わさって、素朴なようでいて、なかなかお主やるな、的な上質さ。子どもの頃ってコンビーフを日常的に食べていたけれども、最近家で食べることがほとんどないからなのでしょうか、何だか懐かしい美味しさなんです。香港の茶餐廳で食べるクラブサンドイッチって、すごく好きです!




やっぱりホットミルクティーだな、と頼んでみたら、何だかいい感じではないですか、このカップ&ソーサー! さりげなくとてもきれいなシルエットだし、全部シルバーというのもイカしているぞ、とテンションが上がりました。

カップだけでも撮ってみました。やっぱりこれ、ミニマルでとても美しいラインです。使い込まれてつや消しになった表面にも味がある。うーん、技あり!(笑)シルバーの小さじまでが完璧にコーディネイトされて、って普通のスプーンですね(笑)

ミッションその3は、牛乳プリンを撮り直す。前回も撮っていたけれども写真があまりきれいでなくて。

とはいえ、牛乳プリンってもう、こんなで真っ白ですし、器もレンゲも真っ白ですから、なかなか絵になりにくいのです。

ということで、やっぱりこれぐらいはやらないと・・・・・・レンゲすくい。それでもやっぱり真っ白(笑)。前にテレビのコーディネーターをしたとき、ヌードルの箸上げがやけに上手いねとおだてられ「箸上げクイーンの甲斐さん」の異名を数日間いただきましたっけ!

そして久しぶりにいただいた牛乳プリンのほんのりした優しさ、柔らかさ。香港に来た頃は正直あまりぴんとこなかったのに、この薄味な美味しさに慣れてしまうと、身も心もこれで温まるなあ~ほんわか、幸せな味です。

ミッションその4。紹介するアイテムの値段も確認して来よう!ということで、テーブルのメニューをチェック!朝食セットが3ドル値上がりしていました。

牛乳プリンはどうかな、と見ると、あれ?プリンの種類が増えている!

右側の黄色い方! アーモンドスープと卵の黄身を使ったプリンですね、これは! きっと美味しいのではないでしょうか(私は最近杏仁にちょっとアレルギーができてしまったのでこれは食べられません、涙)。

ミッションその5。店内の様子もなるべく撮影。何しろ混んだ店ですから、邪魔にならないようにささっと! 店員さんの雰囲気など撮れたら最高。あ、牛乳プリン作ってるところなんていいな、と思って、恐る恐る近寄ってみました。

ん?

さり気ない作業風景を撮ろうと思ったのに、お兄さん、「ヤップンヤン?ジャパニーズ?」と何だか嬉しそうに話しかけてくれちゃいます。あーそうそう、ほら、とにかく取りあえずお仕事してるところ撮らして、と主張したつもりだったんですけど、

思いっきりカメラ目線のプロマイド写真になっちゃいました、笑。

さり気ない作業写真撮影のミッションは失敗か? そう言えばさっき遠くから、この辺りの写真を撮ったな、と思って改めて見返してみました。

ああああー(爆笑)すっごいカメラ目線だった!このときから、こっちを意識してくれてたんですね、お兄さんったら(笑)

幸いにも、さらに前の写真を見たら、こんなのがありました!

完璧!!!(笑)お兄さん、横顔がとても素敵じゃないですか。それにとってもいい空気感。ということで、この写真を電子書籍の中で使っています♪

こちらは未掲載の写真。若い人がたくさんいるなーという活気が伝わります。

1枚の使える写真を撮るために、山あり谷あり、お兄さんのカメラ目線との熾烈な戦いがあったことを分かっていただけたでしょうか!

ということで、前回の怖いオジサンのトラウマは見事に癒えて、何だか楽しく過ごしてしまった再訪でした♪

こんな裏話、少しずつしていきますね!

すべての記事に愛が詰まっている、「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」ぜひご購入ください♪

 

SOHOの優れもの新スポットBig Surをフィガロブログに紹介しました♪

電子書籍版「香港ときどきマカオ Vol.1」発売して3日経ちましたーおかげさまでただいま、アマゾンの「香港マカオ」関連本ランキングで1位になっています(一瞬かも、笑)まだの方、ぜひご覧ください♪ リンクはこちら

久しぶりにフィガロブログを更新しました!

紹介したのはSOHOにできた新レストラン、Big Sur!




↓↓↓↓↓↓リンクはこちら↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

さり気ないのに実は優秀、SOHOの新ダイナー

いろいろ中で紹介していますが、いちばん気に入ったのは、この自家製フムス。




香港産の野菜をたっぷり使っています。香港産?って思われる方もいるでしょうけれども、実はとっても美味しいんですよ、香港の野菜。小規模な農家ばかりなので、なかなか一般に流通するところまでは行きづらいのですが、レストランではよく使用されています。採れ立てってこういうことか!と思い出させてもらえます。

次のヒットはこれ。ちょっとお茶して甘いもの食べながらのブレイクタイムにいいですよね! ドーナツさっくさくでした!

ちなみに店内もこんな感じですっきり居心地良く。オリジナルアートが素敵です。

ぜひフィガロブログご覧ください♪




電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」発売開始されました♪

ついに来ました、4月30日(香港時間では4月29日23:00)!! デザイナーのイケダマサヤさんと二人三脚で、とにかく193ページの本、撮影、執筆、編集、構成、校正、出版手続き、何から何まで自分でやってみた、電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ Kindle版」(リンクhttps://amzn.to/2r5ym9m)が発売&ダウンロード可能になりました。




こちらはKindleフォーマットですが、無料Kindleアプリをダウンロードすれば、iPhone、iPad、PC、Mac、アンドロイドの端末でも読めるのです。詳しくはこちらのブログをご覧ください。

電子書籍を出そうという気になるまでの秘話は、この本のあとがきに書かれています! 一人でこれどうやって作ろうと、あーでもない、こうでもない、と試行錯誤していた時期が何年もありまして。あるお仕事で知り合ったイケダさんと組んで以来、急激に今の形に近づきました。




とはいえ、全部私が撮った写真で、プロの写真じゃないし、と最初は写真も遠慮がちに小さく使っていたんです。去年の9月に、ほとんどすべて自分の写真を使って、ツーリズムEXPOでの講演に使う資料を作り、それが10mもある巨大スクリーンに映っているのをみて、「あれ、こんな大きく伸ばしても、結構私の写真、いけるんだ!」と自信がついたのが、ちょっとした転機になりました。容量は大きくなってページ数は増えたものの、ページ構成や編集という点でも、制約は激しくあったものの、とにかく自分らしい形にかなり近づけられたかも。

まさに他のいろいろな香港特集などの合間を縫って、ちょっとずつ進めた実験的な手弁当プロジェクトで、終わりのないトンネルのような時期が長かったので、本当に終わったのか、発売できたのか、と感慨ひとしお。

いろいろな形でお楽しみいただけたら嬉しいです!

自分でもう数え切れないほど読んだので、もはや麻痺してしまって、何だか自分ではいいんだか、なんだか分からなくなってきました、じゃなくて、もちろんいいんですよ、笑。皆さんのご意見、ご感想をうかがうのもとっても楽しみです!!

ぜひ、ぜひ、読んでいただけますように!

最後にもう一度! 表紙の画像をクリックするとアマゾンに行きます。

 




いよいよ明日発売!「香港ときどきマカオ Vol.1」から「買いもの」「日々のつれづれ」「マカオ」の3章をご紹介♪

2018年4月30日。日本にいる皆さんにとってはGWまっただ中、香港では飛び石連休の真ん中の月曜日。しかしそれは電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」の発売日なのですー!(ただいま予約受け付け中、笑)。




先日からお届けしている内容のご紹介、最後の3章は、もしかして少し異色?かもしれません。

7 愛すべき老舗なら買いものが思い出に ひと味違うお土産探しならこの4軒

中にも書いていますが、密かな歴代人気トップブログの2本がここに収められています。そう、食のイメージが強いはずの私のブログ、実はこの香港に現存する最古の陶磁器工房、粵東磁廠と、汕頭刺繍やレース製品で長年人気の春生貿易行について書いた2つの記事のアクセスが根強く、ほとんど毎日見に来る方がいるんです。最初はさら~っと訪ねてみて、まあ書いとくか、ぐらいのノリで書いた記事だったので、私本人が一番驚いています。

特に粵東磁廠は、それから自分のアンテナの感度が強くなったのか、香港の地元メディアでもひんぱんに登場する、愛されている有名店であり、同時に、将来が危ぶまれている伝統工芸の最後の砦的存在であることがしみじみ分かりました。ということで、そのことに関して、これはやっぱり書いておきたい、と思って記事も加筆しました!

といいながら、買いものページの残り2軒はお菓子なのです♪ こちらも愛される老舗たち。奇趣餅家のお菓子は日本に持ち帰ってすぐに食べないと固くなってしまうので、自宅用かもしれません。多多餅家は私もヌガーをお土産にしたことが何度もあります。ビックリするほどあっさり味のヌガー、香港らしい美味しさです。

8 香港暮らしで体験した日々のつれづれ 建築現場から健康診断、お祭りまで

もしかしてかなり異色!?な章かもしれません。でもこういうのをまとめたいという気持ちも電子書籍を作ろうという原動力になりました。愛する竹組みの足場、30年に一度しか開催されない華やかなお祭りに加えて、日々の出来事をつづった古い2本のブログ、写真さえそのときは入れていない、自分では日記を読み返したようで気に入っています。こういうのをこれからもときどき書いていかないと。日々の暮らしの中でもちょっとした気づき。それが香港を少し深く知ったり、自分を振り返ったり、いろいろなきっかけになりますね。

そして最後は日々の出会いから生まれた出来事ながら、テーマはアート。このパワフルな書と書体の魅力、今写真を見ても、ガンガン心に迫ってきます。これもこれからもっと取り上げていきたいジャンルです。

9 ときどきマカオで心と胃に異国情緒を 味わい深い体験ができる5軒

そしてやっぱり最後は、ときどきマカオ! と言いながら、実はかなり最近までこの章なかったのです(笑)。デザイナーのイケダさんと打ち合わせしていて、「やっぱり、香港ときどきマカオなんだから、マカオの章があった方がいいんじゃないんですか」とのご意見をいただき・・・・・・加えました!!




マカオこそ、ものすごく行っていて取材もしているのに、ブログの本数はあまりなく、写真もきちんと撮ったものが意外と少ないことに気が付きました。今回はまず基本を、ということで、私がマカオでいちばん個人的に行くことが多くてお気に入りの場所を取り上げました。マカオではポルトガル料理と広東料理、両方が楽しめるんですよ。

こちらは本当に安定感のあるLitoralの記事から。

Pousada de Coloaneの写真、一部は2010年にも遡ります。カメラも今使ってるソニーαじゃなくて、キャノンのEOSだったなあ。

マカオの良さももっともっとお伝えしたいので、そのうち「マカオときどき香港」のバージョンも一度作ってもいいかもしれませんね。

ということで、いよいよ明日!というか日付が30日に変わったら(あと12時間)でダウンロード可能になります。

ぜひ、ぜひっ! 電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」よろしくお願いします♪

↓イラストをクリックすると、アマゾンのページに行きます。




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