羅冨記徳輔道中店、大変身!~電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」追記

4/30に発売した電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」お読みいただけましたか? スマホ用Kindleアプリのダウンロードリンクはこちらへ

あちこちで「出ていた店に行ってみた」という嬉しいご報告をいただいています♪ ありがとうございますー!

さて、P61に掲載されている「地元の人と一緒にわいわいご飯を満喫! 羅冨記粥麺専家」。ここにも書いていますように、羅冨記は中環に3軒あって、この本では皇后大道中にあるお店を紹介しています。

今回は2017年のリノベーションでピカピカになったと本編中にも書きました徳輔道中店の様子をご紹介します♪

いまではだいぶ見慣れてきましたが、最初見た時は、えーっとびっくりしました。なかなかほのぼのした雰囲気をうまく残すリノベってないですね(深水歩のお豆腐屋さんの公和ぐらいでしょうか?)

とは言え、レトロ感は出そうと努力した跡がうかがわれます。とにかくこういうお店に命を吹き込むのは、美味しそうに食べているお客さんたちでしょう。もう、相変わらずいつも混んでいて、お粥はだいたいお一人様で行くことが多い私は、ぎゅーぎゅーの相席に押し込まれるのが定番です。



地元っぽい方たちも、やっぱり雲呑麺やガイランの油菜などたべていますね。綾魚のフィッシュボールもあるー。メニューや味はどの店舗もほぼ同じです。

この日私がいただいたのは、皮蛋と豚肉のお粥! 日本人の方に大人気の基本のお粥です。透き通った皮蛋が美しく風味豊かです。食べているうちに汗だくになってお腹いっぱいになる、この濃厚さ。やっぱり絶品。

そうなんです、リノベしたお店ではお碗がプラスチックの鶏柄。昔ながらの柄は最近のレトロ調の流行柄にもなっていて、店全体が手際よくデザインされてる感が漂います。

テーブルにはさまざまな調味料が!




ランチタイムは大忙し。並んだりもしますが、回転が速いから、それほど待ちません。

他の2軒もそのうちリノベをするのでしょうか?(できたらそのまま残して欲しいというのはこちらの勝手な願望かな) 滞在中に一度は食べたいお粥。羅冨記は便利な立地と信頼の味で、間違いの無い選択肢です!

 
電子書籍の方には、皇后道中のお店で撮影した写真がどっさり(1枚だけ、この徳輔道中での写真もあります)。ピンクの花柄を基調にした古いインテリア、お気に入りです。
まだ読まれていない方、ぜひぜひご覧ください♪

ブログ電子書籍版、いろいろな国のAmazonでも購入可能です♪

発売後そろそろ1週間になる「香港ときどきマカオ Vol. 1:香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」、もうお読みいただけましたか? 早くもご購入いただいた皆様、本当に心から感謝いたします。

※Kindle本は、Kindle端末がなくてもiPhoneなどのスマホで読むことができます。詳しくはこのブログを→予約注文開始!電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」4月30日発売!お見逃しなく!

嬉しいことに発売以来、アマゾンの「香港マカオ」本カテゴリーのランキングでずっと1位になっていました♪ 海外旅行本ランキングは15位ぐらいから上がったり下がったり。個人の手弁当プロジェクトでも、こんな風に並べてもらえるのが嬉しいですね♪

担当した本ではコーディネーターとして参加した「anan休日香港」や旅のプロとして参加した「地球の歩き方MOOK 香港 ランキング&マル得テクニック!」も同じランキングに入っていますね。

さてさて、実はアマゾンでKindle本を出しますと、今紹介していますamazon.co.jpの他に、世界中のamazonで販売することができるのです。

このブログの主な読者の方は、やっぱり日本、その次が香港、ということがブログの分析データから分かります。

初公開!香港ときどきマカオの読者、国別TOP 10!

そのときどきで順位は入れ替わるものの、わーこんないろいろな国から見ていただいているんだ、驚いたり、喜んだりしています。




ということで、もしかしたら日本以外のAmazonの方が使いやすいという方もいるかもしれないと思い、リンクをこちらにまとめました!

あまり需要はないかもしれませんが(笑)こんないろいろな国にAmazonがあって、そこに自分の本も置いてあるんだと思うと、電子書籍とは言え、面白いですね!

Amazon.com(アメリカ)

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Amazon.co.uk(イギリス)

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Amazon.in(インド)

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Amazon.ca(カナダ)

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Amazon.mx(メキシコ)

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もちろん日本でも絶賛発売中です!


 

 

 

 

 

ペニンシュラ香港で朝食を―密かな人気メニューとは?

GWもいよいよ終わりですね。香港にもたくさんの日本人の方が訪れていたようで、出かける先々で日本語が聞こえてきました♪ 天気も良かったけれども暑すぎず(今日は30℃超えたようですが)良かったですね!




さてさて、誰にも愛される東洋の貴婦人、アジア初の国際ホテルと言えばペニンシュラ香港。私も公私ともにお世話になっている香港の象徴的ホテルです。

ペニンシュラと言えば、アフタヌーンティーに訪れる方がとても多いかもしれません。私が密かに気に入っているのは、ロビーでの朝ご飯。ときどき朝早めにミーティングというときに、利用しています。並ぶこともないし、優雅な雰囲気をゆったり味わえて、もちろん食べ物は格別の美味しさなのがよいのです。

過去にペニンシュラ香港で朝ご飯を食べたときの写真がいくつか出てきました!

チョコクロワッサンやマフィンなどのペストリーはシルバーの籠に入って登場。これとお茶だけでも幸せになれそう。

こんなトーストでさえ折り目正しくほのかな焼き具合。

やっぱり何と言ってもペニンシュラのオーガニックティーが透明感のあって体に染みこむような美味しさで、いつ飲んでもいいけれども、これで心と体が目覚めていく感じ、とても贅沢です。香港だとティーバッグどさっという場所が多いですから、きちんと淹れた紅茶の美味しさを思い出したいときにも。

爽やかな朝ならミューズリー!

パワーが欲しい朝なら、エッグベネディクトもいいですね!!きちんと作られていて文句なく美味しい。

デザートとしても大好きなクレープシュゼット。ちょっと自分を甘やかしたい系のスイーツな朝ご飯に。ほんのり甘くて元気が出ます。

こんな卵サンドもあるんですよ♪パンも卵もふわっふわで最高です。

そしてお粥だってペニンシュラ! 香港人フードジャーナリスト達から評価がとても高いという特製お粥。味はしっかり濃厚で、ボリュームたっぷり。使っているお肉もいかにも高品質。油条こと揚げパンもついていて、相当これはお腹いっぱいになります。

以前にいただいたインターコンチネンタルの雲呑麺グランドハイアットの海南鶏飯に続く、最高級ホテル気合いのローカルご飯! 機会があればぜひお試しください。

※香港ときどきマカオが電子書籍になりました! 夏休みや秋の連休の香港への旅のご参考にぜひ!

傑作バランスの流麗で端正な料理に恍惚とするBelonの夜

今年の「アジアのベストレストラン50」40位に初ランクインしたBelon!

2年前にオープンしたときには、フランスの人気シェフ、ヘンリー・ジェームズさんが率いていました。香港スタイルに当時書いた記事です→こちら

 

その後、ヘンリーさんがフランスに帰国し、取材時にナンバー2であるスーシェフとして活躍していたのが印象的だったダニエル・カルバートさんがエグゼクティブ・シェフに就任。とても若くて童顔ながら、料理への真摯な姿勢と芯の強さがにじみ出るダニエルさん、その頃から私の友人は「彼は若いけれども才能も情熱も桁違いで、10年後には世界のビッグシェフになるんじゃないかと思う、だから今からチェックしていてね」と言っていたことをよく覚えています。

彼女の言葉通り、メキメキと才能を開花させ、水を得た魚のように大活躍中のダニエルさん。

彼の料理をいただくのは3回目(今までの2回、ブログを書き損なっていました、もったいない!)。今回はまったく別件でご縁があって、家族でぜひ食べに来てくださいとご招待を受けました。

ワクワクとBelonに足を踏み入れた日曜日の夜。お店はたちまち満員に。

幻想的な照明にスマートなインテリア。なぜかこの店に入って、この照明を見るたびに、昔大好きだったヴォリス・ヴィアンの小説「うたかたの日々」が思い浮かぶのです。

さてさて、この日はダニエルさんにメニューはおまかせ! アミューズとして出てきた、このさり気ない一品。イギリス出身のダニエルさんが、イギリスにあるWelsh Rarebitというチーズトーストのようなカジュアルスナックのレシピをアレンジしたものなのだそう!

基本の味はチーズとマスタード。しかしこのBelon版、なんと48ヶ月熟成のコンテチーズを使っているという超級アップグレード版。濃厚で深みのあって、ふわふわっと美味しい!ブラジルのスナックにも似てますね。

そしてこちらはBelon名物のサワードウパン! 2年前にダニエルさんが香港に来て以来、大切に毎日世話しているというサワードウ種には、大麦や味噌も入っているそうです。気候の変化に合わせて水の量を調整しています。定休日にもキッチンを訪れて必ずサワードウ種の面倒を見ているというダニエルさん。ダニエルさんが慈しんで大切に育てているベイビーとして知られています(笑)。

添えられているハムは18ヶ月もののVentreche de Bigorre 。バターは、英仏海峡に浮かぶチャンネル諸島ガーンジー島産。ガーンジーと言えば乳製品が世界的に有名で、イギリスにいたころはお馴染みでした。ジャージー島というのもおなじ諸島にあって、それが有名なジャージー種の牛の発祥地なわけです。風味豊かでうっとりとまろやか。

これはもう自分との戦い。この3点セットだけでも、いくらでも食べられてしまいますから、後から来るご馳走のためのスペースを維持するために必死に自制!

さーあ、いよいよここからが本番です・・・・・・!これはダニエルさんの名物メニューの一つ、オイスタータルタル。オイスターの独特の匂いが苦手という人でも、これは好きというケースが多いという秘密は、まず新鮮な福岡産恵比寿牡蠣を細切れにして、オイスタームース、シャロット、チャイブ、レモンジュースなどと混ぜ合わせていて、さまざまな食感と風味の中に少しだけ他より味が一歩前に出るぐらいの存在感でオイスターが登場するのです。Belonらしい、潔い味と食感の好バランス!

スプーンですくった写真を撮り忘れました!すいません!

お次にやってきたこのペア。さり気ない風を装いながら、よく見ると完璧な仕立てのシャツを身にまとっているジェントルマンというような一品なのです。とにかく家族全員、まず目が吸い寄せられたのが、このサンドイッチの断面! 手入れの行き届いた素晴らしい包丁を使って、まったくパンや具が潰されることなく、スパッと!

これが本気の食べ物だ、ということがこのビジュアルだけで息子達に伝わったようです。

これだけでその食べものの質の高さを醸し出すのだから、ああ、切り方って大事なんだなーと、改めて考えさせられました。私も料理するとき、大ざっぱな切り方するのを改めなければと別次元な反省も。

そしてもちろん。これはただのサンドイッチではありません。Belon自家製の、ポークとラム、クミン、フェンネルなどが入った北アフリカ風メルゲスソーセージを薄切りトーストにはさんだもので、添えられているソースは、ケールジュースとパルメザンチーズが入った緑のサルサソース! メルゲスの脂肪分を緩和する酸味がここに生まれます。

あっさりしているようで、どの食材もしっかり風味が強くてパンチが効いていて、それをお互いの風味を中和し合ったり、高め合ったりするようにバランス良く組み合わされているので、するりと美味しく食べられる・・・・・・そんなところがBelonの人気の秘密なのかもしれません。

そしてやっぱり。テーブルを華やがせるのがこうしたスープやソースのサーブですね♪

この爽やかな一品は、ホワイトアスパラガスのスープ。アスパラガスの皮を剥いて、その皮でスープストックを作ったという冷製ポタージュになっています。この目の覚めるようなスッキリ感とフレッシュさ。ポイントは「アイスコールドにすること」とダニエルさん。そして真ん中にあしらわれたグリンピースの美味しさにも目を見張りました。ここで異常事態発生。ふだんグリンピースが嫌いの次男が、迷いもなく、パクパクと口に入れているではないですか。いつもは、何でもまず口に入れてから「これなーに?」と聞いてくる長男と違って、食べ物に関しては慎重でなかなか口に入れない次男が!

今まで食べた数品で、もうこの店は次元が違うので、考える必要がなくて、とりあえず食べちゃってOKという深い信頼を育んだようでした(笑)。

ちなみにこのグリーンピースは香港のローカル野菜なのだそう。素晴らしいの一言。

ポークとピスタチオの自家製テリーヌ! またこれが美しい断面と完璧なる味のハーモニー <3

こちらもまた感動の一品、靴みたいなパスタという意味のScarpinoccのには、ポレンタをイメージしたというバジルピューレがくるまれています。卵を多めに使って出したというパスタのしっかりした歯ごたえと絶妙なる茹で具合、熊本産のフルーツトマトを使った濃厚ソースにブラッタチーズ。いろいろな食材のフレッシュさとビタミンで、食べたときに目がパキッと覚める感覚・・・・・・最後の一滴まで食べ尽くしました!

さあ、いよいよ本日の大トリ・・・・・・香港でいちばん美味しいローストチキンと挙げるフーディが多い、ベロン名物・・・・・・来ましたよ!!!

テーブルに置かれた姿はこんな風。皮からうっすら透けている緑はほうれん草なのです。会いたかったよ♪

きれいに切り分けられて再び運ばれてきたチキン、ほうれん草とチキンレバーを中に詰めて焼くそうです。

もう、これが・・・・・・柔らかーく、ジューシーで、肉の奥から美味しさをすべて引っ張り出しながら再び封じ込めたような、これぞチキン!という、あまりの程よい焼き具合。家族全員、目がぎらぎら(笑)。いや、いったいこの美味しさは、どうやって?何が秘密?何で、何で? どこのレストランでも家庭でも作られる、いちばんシンプルかもしれない料理なのに、明らかに違うこの美味しさは??? 今度ダニエルに会ったら、秘密を教えてもらおう!と身構え、「さー今日は教えてもらおうじゃないの」と迫る香港在住ジャーナリスト。

「え?別に普通に焼いているだけだよ、オーブンで200℃」えー? じゃあチキン自体が特別な?フランスのすごい養鶏場から来たとか?「これ、香港地元の三黄鶏使ってるんだ」・・・・・・私の突っ込みが足りませんでした、すいません(笑)

チキンと一緒にやってきたのは、フランスの伝統的蒸し料理、プティ・ポワ・ア・ラ・フランセーズ! ベーコン、ローメインレタス、ポテト、グリンピースがまたきれいに細かく刻まれて、バターやレモンジュース、塩であっさり軽く味付けされています。またこれが、スッキリ、シャッキリ、スパッ!(擬音が今日は多い、笑)とポイントを付いた美味しさ。そしてお腹にも優しく。幸せな味。

そう言えば、この日は私達はシャンパン、息子達はジュースを飲んでいました。またこのマンダリンジュース、とてつもなく美味しくて、長男ご機嫌。

楽しいディナーもそろそろ終わりに近づいてきました。トキメキのデザートタイム。まずはイチジクジャムを添えたサクサクと軽いミルフィーユ!たまりません。

これもダニエルさんの名物デザートであるストロベリータルト! 美しく薄くスライスされているのは、香港で大人気のあまおう。あまおうならではの独特の瑞々しさがそのまま残されていて、カモマイルのフローラルな香りや、ホワイトチョコレートの甘さ、シャンパンゼリーの気品が完璧なハーモニー!

いや~圧巻でございました。席に来てくれたダニエルさんと最後に記念写真! 誰ですか、どれが息子だか分からないって言っている人は(笑)。若々しい料理の鉄人、頼もしい限りです!

離れがたい、うたかたの宴を後にしました。

後日、ダニエルさんに会ったときに「そう言えば、ハッピーパラダイスでメイに取材したとき、ハッピーパラダイスの方向性は大班楼×Belonで、Belonの高い調理技術をリスペクトしていて、特にチキンの焼き具合、温度調節など、Belonのチキンからインスピレーションをもらったって言ってたよ。あそこの三黄鶏の料理、ものすごく美味しいよ」と伝えたら、「えー?そんなこと、メイから全然聞いたことなかったよ、そうだったんだ、それは嬉しいな」と大喜び。まだちゃんとハッピーパラダイスで食べる機会がなくて、じゃあそのチキン料理、食べてみるね、と嬉しそうにしていました。

案外、こんな感じで、お互いリスペクトしているシェフ同士でも、改めてそんな話をじっくりする機会ってあまりないのかもしれません。せめて私が間に入ったら、あんなこと言ってたよ(←いい話限定で、笑)って伝えるようにしようと思いました。

私も住んでいたことのあるイギリスのサリー州出身のダニエルさん。料理の道に進んでからはフレンチ一筋。「Belon自体はフレンチを強く意識しているわけではないんだけど、僕はとにかくフレンチの高度な調理技術とこだわりがとても好きで、それをふんだんに生かしているのがBelonなんだ」。

研究熱心な彼。どの料理も、最高の美味しさを正確に毎回再現できるように、試行錯誤やテストを繰り返し、これぞ!というテクニックを確立し、何もかも納得の行く形で手作りし、最高の美味しさが出るように温度管理や調理のタイミングに配慮し、サーブの直前に調理するものも多数なのだそうです。

お皿だってほとんどが真っ白で、決して派手に盛りつけを飾り立てたりしていないのに、思い切りのよい完璧な断面など、見ただけで美味しいに決まっていると口に入れる前から確信できる絶対的安定感、一口ごとににじみ出る正確性が心地よく美しいというBelonの料理。幾何学模様がスマートでエレガントなのと似た感覚なのかもしれません。

ファインダイニングの楽しさを改めて実感する夜でした。

過去に行ったときの凄い料理も(鳩も傑作なんです)埋もれさせないで、またご紹介しますね!

~ 当ブログ「香港ときどきマカオ」が電子書籍になりました♪ぜひお読みください!~

電子書籍撮影こぼれ話:久しぶりの澳洲牛奶公司でカメラ目線との終わりなき戦い(笑)

電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」ただいま絶賛発売中です♪

これには古くは2012年に書いた記事まで収録されています。何しろ香港は変化の激しい土地ですから、過去の記事でも、お店は健在にしても、内容が大きく変わったりしていることも多いので、お店の方に聞いたり、直接出向いたりして、できる限り現在の状態に近づけるように努力をしました。




また随分昔に作った記事は、写真を今のようにちゃんとしたカメラで気合いを入れて撮っていなくて、できたらこれは写真を撮り直したいな、と思ったところも、なるべく再訪しました。

そんな一つで、今年の1月に久しぶりに行ったのが、佐敦の澳洲牛奶公司。正確に言えば、記事と同様、お隣同士の麥文記麵家と同じ日に続けて行ってくればいいや!と思って訪ねたところ、昔と違って澳洲牛奶公司は木曜日定休日になっていて、涙ながらにまた出直すことになりました!と言うことで、身をもって知った、データ更新の大切さでした~。

元々書いた記事では、とにかくその荒っぽい接客に驚いたことが話の発端になっています。それはそれで真実なのですが、なぜか今回行ったときは、時間帯の違いか、看板オジサンの虫の居所の違いか、私も前より香港に慣れたのか??? あまり荒っぽさを感じなかったのです。それなので、実を言うと、その経験も少し反映されていて、元のブログよりもかなり表現を和らげているんですよ。

せっかくだから2回目の訪問のお話をここで披露しましょう!

到着したのは実はもろにお昼どき。しまったーと思いながらも長蛇の列の最後に加わりました。ところがどっこい。これは30分位待つのかなと覚悟していたら、意外に回転が早かったのと、私がお一人様だったので、あっという間に順番が来て、10分もしないうちに店内へ。

日頃行列を見るとつい、すぐにギブアップしてしまう根性無しな自分を反省しました。

ちなみに私が必ず今回撮らなければならなかった、ミッションその1が、2店が並んでいるよということを示す外観写真。前回は澳洲牛奶公司が閉まっていたので、今回こそは!と思ったら、今回は麥文記麵家が竹組の足場付きになっていて、まさかの布看板(笑)。住んでいるから何度も行くことはできるものの、両店とも平常運転の写真がなかなか撮れないものです! そして取材泣かせなのが、香港って車高の高いボックスタイプのクルマがとても多いので、前に止められるとかなり店が隠れちゃうのです。あーあの白いクルマをどけたい!と思いながらも、今回はこれで手を打ちました。そう言えばいつのまに麥文記の右に餃子屋さんが出来ていますね!美味しいのかな?

さてミッションその2は、今までに撮っていない食べもの写真。スクランブルエッグトーストの写真はきれいに撮れているのがあったので、何にしようと迷っているうちに、ついこちらのメニューでは超高級な(笑)好物のクラブサンドイッチを頼んでしまいました。

特にこの店のこのメニューが美味しいと聞いていたわけではなく、適当に選んだものの、いや、これは!ピクルスの酸っぱさやチーズのまろやかさ、ふわふわの卵にコンビーフの塩辛さ、上手に組み合わさって、素朴なようでいて、なかなかお主やるな、的な上質さ。子どもの頃ってコンビーフを日常的に食べていたけれども、最近家で食べることがほとんどないからなのでしょうか、何だか懐かしい美味しさなんです。香港の茶餐廳で食べるクラブサンドイッチって、すごく好きです!




やっぱりホットミルクティーだな、と頼んでみたら、何だかいい感じではないですか、このカップ&ソーサー! さりげなくとてもきれいなシルエットだし、全部シルバーというのもイカしているぞ、とテンションが上がりました。

カップだけでも撮ってみました。やっぱりこれ、ミニマルでとても美しいラインです。使い込まれてつや消しになった表面にも味がある。うーん、技あり!(笑)シルバーの小さじまでが完璧にコーディネイトされて、って普通のスプーンですね(笑)

ミッションその3は、牛乳プリンを撮り直す。前回も撮っていたけれども写真があまりきれいでなくて。

とはいえ、牛乳プリンってもう、こんなで真っ白ですし、器もレンゲも真っ白ですから、なかなか絵になりにくいのです。

ということで、やっぱりこれぐらいはやらないと・・・・・・レンゲすくい。それでもやっぱり真っ白(笑)。前にテレビのコーディネーターをしたとき、ヌードルの箸上げがやけに上手いねとおだてられ「箸上げクイーンの甲斐さん」の異名を数日間いただきましたっけ!

そして久しぶりにいただいた牛乳プリンのほんのりした優しさ、柔らかさ。香港に来た頃は正直あまりぴんとこなかったのに、この薄味な美味しさに慣れてしまうと、身も心もこれで温まるなあ~ほんわか、幸せな味です。

ミッションその4。紹介するアイテムの値段も確認して来よう!ということで、テーブルのメニューをチェック!朝食セットが3ドル値上がりしていました。

牛乳プリンはどうかな、と見ると、あれ?プリンの種類が増えている!

右側の黄色い方! アーモンドスープと卵の黄身を使ったプリンですね、これは! きっと美味しいのではないでしょうか(私は最近杏仁にちょっとアレルギーができてしまったのでこれは食べられません、涙)。

ミッションその5。店内の様子もなるべく撮影。何しろ混んだ店ですから、邪魔にならないようにささっと! 店員さんの雰囲気など撮れたら最高。あ、牛乳プリン作ってるところなんていいな、と思って、恐る恐る近寄ってみました。

ん?

さり気ない作業風景を撮ろうと思ったのに、お兄さん、「ヤップンヤン?ジャパニーズ?」と何だか嬉しそうに話しかけてくれちゃいます。あーそうそう、ほら、とにかく取りあえずお仕事してるところ撮らして、と主張したつもりだったんですけど、

思いっきりカメラ目線のプロマイド写真になっちゃいました、笑。

さり気ない作業写真撮影のミッションは失敗か? そう言えばさっき遠くから、この辺りの写真を撮ったな、と思って改めて見返してみました。

ああああー(爆笑)すっごいカメラ目線だった!このときから、こっちを意識してくれてたんですね、お兄さんったら(笑)

幸いにも、さらに前の写真を見たら、こんなのがありました!

完璧!!!(笑)お兄さん、横顔がとても素敵じゃないですか。それにとってもいい空気感。ということで、この写真を電子書籍の中で使っています♪

こちらは未掲載の写真。若い人がたくさんいるなーという活気が伝わります。

1枚の使える写真を撮るために、山あり谷あり、お兄さんのカメラ目線との熾烈な戦いがあったことを分かっていただけたでしょうか!

ということで、前回の怖いオジサンのトラウマは見事に癒えて、何だか楽しく過ごしてしまった再訪でした♪

こんな裏話、少しずつしていきますね!

すべての記事に愛が詰まっている、「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」ぜひご購入ください♪

 

SOHOの優れもの新スポットBig Surをフィガロブログに紹介しました♪

電子書籍版「香港ときどきマカオ Vol.1」発売して3日経ちましたーおかげさまでただいま、アマゾンの「香港マカオ」関連本ランキングで1位になっています(一瞬かも、笑)まだの方、ぜひご覧ください♪ リンクはこちら

久しぶりにフィガロブログを更新しました!

紹介したのはSOHOにできた新レストラン、Big Sur!




↓↓↓↓↓↓リンクはこちら↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

さり気ないのに実は優秀、SOHOの新ダイナー

いろいろ中で紹介していますが、いちばん気に入ったのは、この自家製フムス。




香港産の野菜をたっぷり使っています。香港産?って思われる方もいるでしょうけれども、実はとっても美味しいんですよ、香港の野菜。小規模な農家ばかりなので、なかなか一般に流通するところまでは行きづらいのですが、レストランではよく使用されています。採れ立てってこういうことか!と思い出させてもらえます。

次のヒットはこれ。ちょっとお茶して甘いもの食べながらのブレイクタイムにいいですよね! ドーナツさっくさくでした!

ちなみに店内もこんな感じですっきり居心地良く。オリジナルアートが素敵です。

ぜひフィガロブログご覧ください♪




電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」発売開始されました♪

ついに来ました、4月30日(香港時間では4月29日23:00)!! デザイナーのイケダマサヤさんと二人三脚で、とにかく193ページの本、撮影、執筆、編集、構成、校正、出版手続き、何から何まで自分でやってみた、電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ Kindle版」(リンクhttps://amzn.to/2r5ym9m)が発売&ダウンロード可能になりました。




こちらはKindleフォーマットですが、無料Kindleアプリをダウンロードすれば、iPhone、iPad、PC、Mac、アンドロイドの端末でも読めるのです。詳しくはこちらのブログをご覧ください。

電子書籍を出そうという気になるまでの秘話は、この本のあとがきに書かれています! 一人でこれどうやって作ろうと、あーでもない、こうでもない、と試行錯誤していた時期が何年もありまして。あるお仕事で知り合ったイケダさんと組んで以来、急激に今の形に近づきました。




とはいえ、全部私が撮った写真で、プロの写真じゃないし、と最初は写真も遠慮がちに小さく使っていたんです。去年の9月に、ほとんどすべて自分の写真を使って、ツーリズムEXPOでの講演に使う資料を作り、それが10mもある巨大スクリーンに映っているのをみて、「あれ、こんな大きく伸ばしても、結構私の写真、いけるんだ!」と自信がついたのが、ちょっとした転機になりました。容量は大きくなってページ数は増えたものの、ページ構成や編集という点でも、制約は激しくあったものの、とにかく自分らしい形にかなり近づけられたかも。

まさに他のいろいろな香港特集などの合間を縫って、ちょっとずつ進めた実験的な手弁当プロジェクトで、終わりのないトンネルのような時期が長かったので、本当に終わったのか、発売できたのか、と感慨ひとしお。

いろいろな形でお楽しみいただけたら嬉しいです!

自分でもう数え切れないほど読んだので、もはや麻痺してしまって、何だか自分ではいいんだか、なんだか分からなくなってきました、じゃなくて、もちろんいいんですよ、笑。皆さんのご意見、ご感想をうかがうのもとっても楽しみです!!

ぜひ、ぜひ、読んでいただけますように!

最後にもう一度! 表紙の画像をクリックするとアマゾンに行きます。

 




いよいよ明日発売!「香港ときどきマカオ Vol.1」から「買いもの」「日々のつれづれ」「マカオ」の3章をご紹介♪

2018年4月30日。日本にいる皆さんにとってはGWまっただ中、香港では飛び石連休の真ん中の月曜日。しかしそれは電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」の発売日なのですー!(ただいま予約受け付け中、笑)。




先日からお届けしている内容のご紹介、最後の3章は、もしかして少し異色?かもしれません。

7 愛すべき老舗なら買いものが思い出に ひと味違うお土産探しならこの4軒

中にも書いていますが、密かな歴代人気トップブログの2本がここに収められています。そう、食のイメージが強いはずの私のブログ、実はこの香港に現存する最古の陶磁器工房、粵東磁廠と、汕頭刺繍やレース製品で長年人気の春生貿易行について書いた2つの記事のアクセスが根強く、ほとんど毎日見に来る方がいるんです。最初はさら~っと訪ねてみて、まあ書いとくか、ぐらいのノリで書いた記事だったので、私本人が一番驚いています。

特に粵東磁廠は、それから自分のアンテナの感度が強くなったのか、香港の地元メディアでもひんぱんに登場する、愛されている有名店であり、同時に、将来が危ぶまれている伝統工芸の最後の砦的存在であることがしみじみ分かりました。ということで、そのことに関して、これはやっぱり書いておきたい、と思って記事も加筆しました!

といいながら、買いものページの残り2軒はお菓子なのです♪ こちらも愛される老舗たち。奇趣餅家のお菓子は日本に持ち帰ってすぐに食べないと固くなってしまうので、自宅用かもしれません。多多餅家は私もヌガーをお土産にしたことが何度もあります。ビックリするほどあっさり味のヌガー、香港らしい美味しさです。

8 香港暮らしで体験した日々のつれづれ 建築現場から健康診断、お祭りまで

もしかしてかなり異色!?な章かもしれません。でもこういうのをまとめたいという気持ちも電子書籍を作ろうという原動力になりました。愛する竹組みの足場、30年に一度しか開催されない華やかなお祭りに加えて、日々の出来事をつづった古い2本のブログ、写真さえそのときは入れていない、自分では日記を読み返したようで気に入っています。こういうのをこれからもときどき書いていかないと。日々の暮らしの中でもちょっとした気づき。それが香港を少し深く知ったり、自分を振り返ったり、いろいろなきっかけになりますね。

そして最後は日々の出会いから生まれた出来事ながら、テーマはアート。このパワフルな書と書体の魅力、今写真を見ても、ガンガン心に迫ってきます。これもこれからもっと取り上げていきたいジャンルです。

9 ときどきマカオで心と胃に異国情緒を 味わい深い体験ができる5軒

そしてやっぱり最後は、ときどきマカオ! と言いながら、実はかなり最近までこの章なかったのです(笑)。デザイナーのイケダさんと打ち合わせしていて、「やっぱり、香港ときどきマカオなんだから、マカオの章があった方がいいんじゃないんですか」とのご意見をいただき・・・・・・加えました!!




マカオこそ、ものすごく行っていて取材もしているのに、ブログの本数はあまりなく、写真もきちんと撮ったものが意外と少ないことに気が付きました。今回はまず基本を、ということで、私がマカオでいちばん個人的に行くことが多くてお気に入りの場所を取り上げました。マカオではポルトガル料理と広東料理、両方が楽しめるんですよ。

こちらは本当に安定感のあるLitoralの記事から。

Pousada de Coloaneの写真、一部は2010年にも遡ります。カメラも今使ってるソニーαじゃなくて、キャノンのEOSだったなあ。

マカオの良さももっともっとお伝えしたいので、そのうち「マカオときどき香港」のバージョンも一度作ってもいいかもしれませんね。

ということで、いよいよ明日!というか日付が30日に変わったら(あと12時間)でダウンロード可能になります。

ぜひ、ぜひっ! 電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」よろしくお願いします♪

↓イラストをクリックすると、アマゾンのページに行きます。




「点心」「国際派」「香港できれいになる」電子書籍からさらに3章をご紹介!チラ見せも♪

日本ではGWがいよいよ始まったのですね! 香港は通常通りです♪

さてさて、昨日のブログに引き続き、本日も続いて30日発売の香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれの3つの章をご紹介します。その3つとは、「クリエイティブ点心」「国際派レストラン」「香港できれいになる」。




4 可愛さ炸裂のクリエイティブ点心 ユニークで美味な点心自慢の4軒

広東料理のMott 32、バーのPing Pong 129に続き、ここ数年、私の取材リストの常連だったのがYum Cha! こちらも偶然にも店オープン前から関わりがあって、最初に取材したのは、香港メディアと比べても最速取材の一つだったんですよ。

こちらも前述の2軒と同じく、きっちり全容を書いたブログがなかったので新たに書き起こしました。

こちらは大サービスで最初の見開きを! ちなみにここでは尖沙咀店を紹介しています。最近はこの支店は窓がふさがれてしまって(外に巨大な広告看板がついて)自然光が入らなくなってしまいましたが、お店は健在です。

 

 

他にも3軒のお店を紹介しています。点心につよーい店から、むしろ広東料理店として強いけれども可愛い点心がある穴場など、ちょっと面白いラインナップです。ご期待ください!

5 国際都市ならではの最先端レストランへ とっておきの味と個性に浸る4軒

香港に来たら、中国料理オンリー派ですか? 地元で流行っているいろいろなお店に行きたい派ですか? 私の友だちから仕事をご一緒するメディアの方まで、本当にその辺の好みは多種多様。もちろんリピーターほど、いろいろ試す心の余裕がありますが、必ずしも香港に来た回数で決まるわけでもないようです。




香港のキレッキレの国際性を体感できる、本当に活気あふれるジャンルなので、私としてはぜひ、滞在中に一度は試して欲しいと強く思っています。雑誌の特集だと何年に一度かしか香港は取り上げないし、それならなるべく中国料理をとなるのは仕方ないので、そこは自由が効くブログですから! もうヤマほどあるお勧めのレストランをもっともっと紹介していきたいです。

東京でもの凄く沢山の店を知っている人たちから、「こういうのは日本では味わえないね」と言う一言をもらうのが何よりの喜び(笑)。バーとともに、躍動する香港を生で味わえるこの最先端レストラン、どうぞごひいきに!

こちらはメルカートの超人気トリュフ&チーズピザ!

 

6 古今東西の知恵と技。香港できれいになる 老舗から最新まで5スポット

5とは対照的に、本当に頻繁に「このテーマでお店を紹介してください」と雑誌取材で頼まれるのが「香港できれいになる」。食だったり美容だったり、ときには単に気分が良くなればいいとか、幅広いジャンルがこのテーマって入って来るんです。

とは言え、実際のところ、古くから漢方の考えが染みついているし、体の中から美しくしようという発想が根付いていることを日々感じるのが香港。私も香港在住になって良かったな~という一つが、そういう考え方に日々接しているうちに、知らず知らずのうちに以前より食に気を遣ったり、こうした方がいいらしいという知識が蓄積されたこと。

ここでの書き下ろしも、やはり本当によくメディア取材しているのに、記事がなかった「The Cakery」「春回堂薬行」「227甜」。特に「春回堂薬行」の最後のページに掲載した写真は、秘蔵の1枚です!

と言いながら、チラ見せは227甜です♪

最後にやっぱりこの表紙を出さないと! クリックするとアマゾンに行きます♪ ぜひご予約くださいm(__)m

 




 

4月30日発売の電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」最初の3章のご紹介(広東料理、バー、地元飯)

昨日から予約注文が始まった「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ。まだ表紙と中身をチラ見せしているだけですが、おかげさまですでに嬉しい言葉をたくさんいただいています!




本自体のことはもちろんですが、予想通り、「KindleってiPhoneでも読めるんだ」というお言葉もずいぶんいただきました。そうなんですよー。意外と盲点で、知らない方多いんですよね。私は1年位前から使い始めて、特に海外にいるせいか、最近はKindle本を買ってiPhoneで読むことが増えました。昨日のブログにKindleアプリのダウンロードリンクもありますので、詳しくはそちらをどうぞ。

さてさて、発売開始が30日なので、まだ何日かありますし(予約絶賛受け付け中)、今日は、どんな内容なのかを少し詳しくご説明しましょう。

この本には9つの章があります。実は最初は、前にキャセイパシフィック航空の「香港スタイル」で作って、とても好評だった「香港でしたい10のこと」のスタイルにしてみようかな、10はキリがいいし・・・・・・と思いながら内容を組み立て始めていたものの、気が付いたらもの凄い量になってしまうと気が付いて、次に回した原稿がたくさんあります。

発売日まで3日あるので毎日3章ずつご紹介します!

1 世界最高峰の広東料理を満喫 広東料理の今と昔を味わう5軒

やっぱり香港の華ですから! 滞在中に一度は、「うわ!なんだこれ!すごい!」という広東料理を食べに行って欲しいのです。私も何年経っても相変わらず「うわ、これは奥が深い」と驚かされてばかり。

ここでは、広東料理の最新事情や、香港ときどき流オーダーのコツ=つまり私がお店での注文を任されたとき、どうしているか、ということを最初に書きました。やっぱり私もそのお店のメニューを知り尽くした方に頼んでもらうのが一番好きで楽(特にオーナーにお願いして、裏メニューまでがんがん出していただいたりすると、思わず興奮)なものの、立場上、「甲斐さん、お願いします」となるケースが多く、ここで私の注文がダメだとせっかくの皆さんの体験が~香港の印象が~と責任重大なわけです。だいたい今まで皆さん喜んでいただいているので、なんとかこんな感じで考えてれば大丈夫、という線を私なりにまとめてみました。

こちらで大きくフィーチャーしたMott 32とChina Tangは両方とも開店以来、取材でもプライベートでもさんざんうかがっている店。ブログにもちょこちょこ登場していたものの、しっかり全般的な説明する記事がなかったので、新たに執筆しました。

実は本を作ろうと思って、最初に自分でWordを使ってサンプルページを作ったのもMott 32でした。デザイナーさんと組んで作業を始めた後も、ここでバーンと1ページ写真を使おうなどの最終的なスタイルなアイデアが固まったのもこの記事でした。

ということで、今回の一番の主役はMott 32なのかもしれません♪




そして唐閣、ヨンキー、大班楼は少し前のブログをベースにしています。ヨンキーには、名前を出さないで書いた小さいコラム的ブログのオマケ記事が入っています。これはAMOYソースの業界向け雑誌記事の取材のときの体験です。大班楼の記事は、ちょこっとしたブログなものの、蟹の写真がいいのか、とても読者の方の反応があったり、ある有名料理人がこのページを見て行きました、と教えてくださったりしたことがあるんですよ。大班楼は今年のアジアのベストレストラン50で大躍進しましたね!

2 お洒落で陽気な最新バーで乾杯 今すぐ行きたい4軒のバー

広東料理が基本なら、香港の最新バーはまだまだ香港を訪れる方にとっては応用編、香港でバーに行くという発想はない、だいたい普段からもバーに行っていないと言う方も案外多いのではないでしょうか。仕事がきっかけで、すっかり香港のバーに慣れ親しんだ私としては、ぜひちょっと今まで知らなかった香港の顔に会いに行って欲しい!という気持ちから、あえてバーを広東料理の次に据えたのです。まあ私らしさ全開ですね!

今回出しているバー、どれにもとても愛着があります。Ping Pong 129はMott 32と並んでよく取材でもプライベートでもお世話になっているバー。何しろ連れて行った方の反応の良さが、連れて行く側からしても嬉しく、病みつきになります。こちらもさんざん記事は書いてきたものの、ブログでびしっとした記事はなかったため、改めて取材と撮影をさせてもらいました。自分でとっても写真気に入っています!

そしてストックトンでは、とにかくカクテルのことを詳しく書きました。カクテルって、ときには料理以上に奥深く、小さい中にさまざまな要素が詰まっていて、写真を撮るのも、原稿を書くのも本当に楽しい分野です。ここで紹介しているカクテルは英米の文豪たちをテーマにした壮大な(ときに軽薄な、笑)ストーリーがあるものばかり。見た目の迫力と味の良さもピカイチ。大げさな人、と思われそうですけれども、私にとってカクテルは小さな宇宙、ぎゅっと凝縮された感じが俳句のような存在感を持っているんです。

一つ一つ話しているとキリがありませんね! このThe Pontiacでのカクテル秘話、ずっと前から書こうとしていて、書き損ない続けていた、まさに秘話。あんなファンキーなトップバーに、まさか私が・・・・・・なんて(正解は本書を見てのお楽しみ!)。

そしてこちらもベッカリーのいい写真を撮っていなかったので、お願いして最近撮りにうかがいました。ここに掲載した彼女の写真! かっこよくてお茶目な彼女のパーソナリティーを捉えることができた奇跡の1枚なのです(撮っていた状況見ていただけたら、奇跡と分かります)。

3 地元の人と一緒にわいわいご飯を満喫! ローカル気分満載の5軒へ

さあ地元ご飯!(あまりB級グルメという言葉が好きではありません)。私が地元ご飯というイメージ、もしかしたらあまりないのかもしれません。でも仕事ではもちろん、プライベートでも、やっぱり地元民ですから(笑)そこそこ行っているんです。そればっかりじゃない、というぐらいでしょうか?

私にとっての香港の楽しさはギャップ萌え? ハイ&ローなコントラストは重要です。過去の経験上、やっぱり安いなりのことがあるダメな店というのもそれなりにありますから(スープに入っていたカボチャに値段のシールが貼ったままだったとか、炒めたレタスが明らかに古い茶色だったとか)、もっともっと良心的でほのぼの楽しく安心して美味しく食べられるお店を開拓していきたいです!

最近一つ思うのは、もはやいわゆる「B級グルメ」の店だとしても、日本円に換算したら一人1000円以上はかかる、つまりすでに「安さ」が売りではなくなったんだなーということ。香港人が日本で食事をして「何でも美味しくて安い!」と感激する気持ちがよく分かります。

今回紹介した店は超有名店ばかりながら、ちょっと意外な面を見ていただけたらいいなと思っています。そして九記とのご縁・・・・・・これは実は香港人のメディアの友だちに心底びっくりされる逸話なんですよ♪

などなど、3章分のお話でした!
以下が残りの6章です♪ また明日以降!

4 可愛さ炸裂のクリエイティブ点心 ユニークで美味な点心自慢の4軒
5 国際都市ならではの最先端レストランへ とっておきの味と個性に浸る4軒
6 古今東西の知恵と技。香港できれいになる 老舗から最新まで5スポット
7 愛すべき老舗なら買いものが思い出に ひと味違うお土産探しならこの4軒
8 香港暮らしで体験した日々のつれづれ 建築現場から健康診断、お祭りまで
9 ときどきマカオで心と胃に異国情緒を 味わい深い体験ができる5軒

そう、「予約注文特典」とか考えておくべきだった、と今更ながら思っています(笑)。特典なにもないですが、よろしければ、ぜひご予約ください(おい、笑)。

最後にもう一度、表紙とリンクを!! Amazonの予約ページにつながります。
香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ




 

 

 

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