電子書籍撮影こぼれ話:久しぶりの澳洲牛奶公司でカメラ目線との終わりなき戦い(笑)

電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」ただいま絶賛発売中です♪

これには古くは2012年に書いた記事まで収録されています。何しろ香港は変化の激しい土地ですから、過去の記事でも、お店は健在にしても、内容が大きく変わったりしていることも多いので、お店の方に聞いたり、直接出向いたりして、できる限り現在の状態に近づけるように努力をしました。




また随分昔に作った記事は、写真を今のようにちゃんとしたカメラで気合いを入れて撮っていなくて、できたらこれは写真を撮り直したいな、と思ったところも、なるべく再訪しました。

そんな一つで、今年の1月に久しぶりに行ったのが、佐敦の澳洲牛奶公司。正確に言えば、記事と同様、お隣同士の麥文記麵家と同じ日に続けて行ってくればいいや!と思って訪ねたところ、昔と違って澳洲牛奶公司は木曜日定休日になっていて、涙ながらにまた出直すことになりました!と言うことで、身をもって知った、データ更新の大切さでした~。

元々書いた記事では、とにかくその荒っぽい接客に驚いたことが話の発端になっています。それはそれで真実なのですが、なぜか今回行ったときは、時間帯の違いか、看板オジサンの虫の居所の違いか、私も前より香港に慣れたのか??? あまり荒っぽさを感じなかったのです。それなので、実を言うと、その経験も少し反映されていて、元のブログよりもかなり表現を和らげているんですよ。

せっかくだから2回目の訪問のお話をここで披露しましょう!

到着したのは実はもろにお昼どき。しまったーと思いながらも長蛇の列の最後に加わりました。ところがどっこい。これは30分位待つのかなと覚悟していたら、意外に回転が早かったのと、私がお一人様だったので、あっという間に順番が来て、10分もしないうちに店内へ。

日頃行列を見るとつい、すぐにギブアップしてしまう根性無しな自分を反省しました。

ちなみに私が必ず今回撮らなければならなかった、ミッションその1が、2店が並んでいるよということを示す外観写真。前回は澳洲牛奶公司が閉まっていたので、今回こそは!と思ったら、今回は麥文記麵家が竹組の足場付きになっていて、まさかの布看板(笑)。住んでいるから何度も行くことはできるものの、両店とも平常運転の写真がなかなか撮れないものです! そして取材泣かせなのが、香港って車高の高いボックスタイプのクルマがとても多いので、前に止められるとかなり店が隠れちゃうのです。あーあの白いクルマをどけたい!と思いながらも、今回はこれで手を打ちました。そう言えばいつのまに麥文記の右に餃子屋さんが出来ていますね!美味しいのかな?

さてミッションその2は、今までに撮っていない食べもの写真。スクランブルエッグトーストの写真はきれいに撮れているのがあったので、何にしようと迷っているうちに、ついこちらのメニューでは超高級な(笑)好物のクラブサンドイッチを頼んでしまいました。

特にこの店のこのメニューが美味しいと聞いていたわけではなく、適当に選んだものの、いや、これは!ピクルスの酸っぱさやチーズのまろやかさ、ふわふわの卵にコンビーフの塩辛さ、上手に組み合わさって、素朴なようでいて、なかなかお主やるな、的な上質さ。子どもの頃ってコンビーフを日常的に食べていたけれども、最近家で食べることがほとんどないからなのでしょうか、何だか懐かしい美味しさなんです。香港の茶餐廳で食べるクラブサンドイッチって、すごく好きです!




やっぱりホットミルクティーだな、と頼んでみたら、何だかいい感じではないですか、このカップ&ソーサー! さりげなくとてもきれいなシルエットだし、全部シルバーというのもイカしているぞ、とテンションが上がりました。

カップだけでも撮ってみました。やっぱりこれ、ミニマルでとても美しいラインです。使い込まれてつや消しになった表面にも味がある。うーん、技あり!(笑)シルバーの小さじまでが完璧にコーディネイトされて、って普通のスプーンですね(笑)

ミッションその3は、牛乳プリンを撮り直す。前回も撮っていたけれども写真があまりきれいでなくて。

とはいえ、牛乳プリンってもう、こんなで真っ白ですし、器もレンゲも真っ白ですから、なかなか絵になりにくいのです。

ということで、やっぱりこれぐらいはやらないと・・・・・・レンゲすくい。それでもやっぱり真っ白(笑)。前にテレビのコーディネーターをしたとき、ヌードルの箸上げがやけに上手いねとおだてられ「箸上げクイーンの甲斐さん」の異名を数日間いただきましたっけ!

そして久しぶりにいただいた牛乳プリンのほんのりした優しさ、柔らかさ。香港に来た頃は正直あまりぴんとこなかったのに、この薄味な美味しさに慣れてしまうと、身も心もこれで温まるなあ~ほんわか、幸せな味です。

ミッションその4。紹介するアイテムの値段も確認して来よう!ということで、テーブルのメニューをチェック!朝食セットが3ドル値上がりしていました。

牛乳プリンはどうかな、と見ると、あれ?プリンの種類が増えている!

右側の黄色い方! アーモンドスープと卵の黄身を使ったプリンですね、これは! きっと美味しいのではないでしょうか(私は最近杏仁にちょっとアレルギーができてしまったのでこれは食べられません、涙)。

ミッションその5。店内の様子もなるべく撮影。何しろ混んだ店ですから、邪魔にならないようにささっと! 店員さんの雰囲気など撮れたら最高。あ、牛乳プリン作ってるところなんていいな、と思って、恐る恐る近寄ってみました。

ん?

さり気ない作業風景を撮ろうと思ったのに、お兄さん、「ヤップンヤン?ジャパニーズ?」と何だか嬉しそうに話しかけてくれちゃいます。あーそうそう、ほら、とにかく取りあえずお仕事してるところ撮らして、と主張したつもりだったんですけど、

思いっきりカメラ目線のプロマイド写真になっちゃいました、笑。

さり気ない作業写真撮影のミッションは失敗か? そう言えばさっき遠くから、この辺りの写真を撮ったな、と思って改めて見返してみました。

ああああー(爆笑)すっごいカメラ目線だった!このときから、こっちを意識してくれてたんですね、お兄さんったら(笑)

幸いにも、さらに前の写真を見たら、こんなのがありました!

完璧!!!(笑)お兄さん、横顔がとても素敵じゃないですか。それにとってもいい空気感。ということで、この写真を電子書籍の中で使っています♪

こちらは未掲載の写真。若い人がたくさんいるなーという活気が伝わります。

1枚の使える写真を撮るために、山あり谷あり、お兄さんのカメラ目線との熾烈な戦いがあったことを分かっていただけたでしょうか!

ということで、前回の怖いオジサンのトラウマは見事に癒えて、何だか楽しく過ごしてしまった再訪でした♪

こんな裏話、少しずつしていきますね!

すべての記事に愛が詰まっている、「香港ときどきマカオ Vol. 1: 香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ」ぜひご購入ください♪

 

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