予約注文開始!電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」4月30日発売!お見逃しなく!

あーもう、どれだけこのお知らせをアップする日を待ちわびていたでしょう!?

前々からちらりちらりとお話ししていた、本ブログをベースにした初の電子書籍がついに完成しました! 構想4年、製作1年・・・・・・思った以上に時間がかかってしまいました。

さあ、ついにお見せします! こちらが予約注文ページへのリンクです!

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香港在住ジャーナリストが出会った美味しいもの、素敵な人たち、そして日々のつれづれ
「香港ときどきマカオ Vol. 1」

 




ここで大事な情報をまとめます。
●発売日は4月30日! 予約注文受け付け中です。予約すると4月30日に日付が変わった途端にダウンロードされます。

●AmazonのKindle書籍フォーマットでの発売です。
「Kindle持ってないから読めない~」と思った方・・・・・・

Kindleデバイスを持っていなくても読めます!

Kindleの無料アプリさえをダウンロードすれば、
スマホでもパソコンでもタブレットでも問題なく読めるんですよ! (非常に重要なので赤で大きく!)

●Kindle無料アプリダウンロードはここから!

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そうです、表紙を書いてくださったのは、超級香港迷でありお友達でもある小野寺光子さん。ひそかにブログにもときどき登場してくれています。

そうです、この表紙にいる女性は・・・・・・私、甲斐美也子です!

小野寺さんへのリクエストは、とにかく「お願い、美化して <3  」。何しろフォトショップどころか、イラストではいくらでも盛ることができるんですよ、何という贅沢! イメージを高めてもらうために、小野寺さんには「花様年華」のマギー・チャンの、チョンサム姿の写真をたっぷり送りました(←ずるい、笑)。

そして色は私の大好きな紫で、バッグは私が愛用しているMischaのShimodaバッグを抱えていますね(これは指定したわけではなくて、台湾の雑誌『秋刀魚』に掲載された写真でこれを持っていたのを見て、小野寺さんが取り入れてくださったようです)。そして愛用のカメラと。

私をよく知る人達からは「眉毛がそっくり!」というコメントをいただいています(笑)。

さて、そして肝心の中身です。このPottinger Streetと言えば、古き良き香港からスタイリッシュで国際的なHong Kongまで、ありとあらゆる香港の顔がすべて混ざり合っている場所(このまま直進すると、「まずい、降りられない、転ぶ」と青くなる辺り、笑)。

私にとっては、東洋と西洋が出会い、ハイ&ロー、最先端とホッコリが、素敵なバランスで混在・共存するのが香港。それをジャーナリストとして11年、香港に実際に住み続けて、毎日かけずり回っていたことで、いつしか俯瞰できるようになっていた気がします。

この本では、最高級の広東料理から、愛すべきほのぼの老舗、キレッキレのかっこいいバー、ちょっとしたこぼれ話まで、たっぷり45本の記事を収録しました(既存ブログをベースにしたものが30本、新規記事が15本)。もちろん、タイトルの一部であるマカオの記事もあります。




そしてこれは胸を張って言いたい! 使用写真はすべて自分で撮ったものなのです(自分が写っているのはもちろん除いて、笑)。よくまあ我ながらこんなに撮りためたな、という10万枚近い写真から古いものも引っ張り出して来ました。

さらに中身を読んでいただければ分かるのですが、単なる取材記事というよりも、「私が見た感じた香港」「私が出会った人たち」という「私」視点になっています。私にとっては、店の紹介であっても、頭の中では、何かの作り手の人達との出会いがすべての起点になっています。ちょっと暑苦しいほど、くどくしつこく書いているかもしれません! 自由に書けるブログがベースですから、これはすごい!と心に響いたものばかりを紹介しています。写真も文章もどっさり贅沢に入れてしまいました。

※最初の投稿で入れるのを忘れていました! 中のページをチラ見せ!

とにかくブログをこの電子書籍のフォーマットに落とし込むのには、本当に未知への挑戦と試行錯誤の連続で、デザインを担当してくれたDEGICOのイケダマサヤさんのご協力なしには、とてもではないですけれどもここまで到達することが出来ませんでした。

といいながら、45本に絞り込むのにも苦労しまして、原稿を準備し過ぎて、Vol. 2に先送りした記事もたくさんあります。この手弁当による初挑戦プロジェクト!!今後も続けていきたい、もっと書きたい、作りたい、早くも頭の中は次への挑戦でいっぱいです。

それには皆さんの支援が必要です! ぜひぜひ、電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」をご購入いただき、機会があればお友達にも紹介していただいたりしたら感謝感激です。

ご意見ご感想もお気軽にお寄せください♪

皆さんが知っている香港、大好きな香港、まだ見ぬ香港、いろいろな形があると思います。

この本を読んで「そう、こんな香港が好き」「こういう香港もあったんだ」「香港って何だか楽しそう」→「そうだ、香港へ行こう!」

そんなことを感じるきっかけになることができたら幸いです。

ぜひぜひっ、電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」を応援お願いします m(__)m




美食広東の聖地、大班樓 The Chairmanで麗しのランチ

3/27にマカオで華やかに催された「アジアのベストレストラン50」受賞式! 今回9軒ランクインした香港の中でも、昨年の47位から22位へと急上昇し、もっとも大きくランクを上げた「Highest Climber Award 2018」を受賞したのが、私の愛する大班楼。今までは、50位ぎりぎりにいて、出たり入ったりしていたけれども、今回ですっかり定着していきそうです。

やや地味な存在ながら、熱狂的なファンが多くて、有名シェフに「好きなレストランは?」と聞くと、こちらの名前を挙げる人が多数、といういぶし銀な名店でした!




今回の受賞式で初めてオーナーのダニーさんに挨拶ができて、今度来るときは、僕が面白いメニュー作るから、必ず連絡してね♪と言ってくださいました、感激。(詰めが甘いので、記念写真を撮り忘れました、涙)。

受賞式の後、壇上で記念写真を撮っているダニーさん(いちばん左、ダ、ダンディです)と、こちらも同じく昨年から25位ランクを上げて18位となり、「Highest Climber Award」を同時受賞して喜びを分かち合う、台湾MUMEのリッチーさん、ロンさん、カイさん。

今回ご紹介するのは、去年のフィガロ「24時間、香港中毒」特集の打ち上げを兼ねて、2月にご一緒したランチでした。

この日、私たちのメニューを手配してくれたのが、香港のグルメ王子、アイザック君。彼はとても顔が広いフードジャーナリストで、特集のときには、天香樓のオーナーさんを紹介してくれて、取材にも付き合ってくれた恩人なのです。

今日は裏メニューもいろいろあるよ、とのことでとても楽しみでした。

最初にいただいたのは、シャリっとした食感とほんのり柔らかい甘酸っぱさが癖になる新生姜の甘酢漬け。大班樓の自家農園で栽培した新生姜を真夏の旬に収穫。じっくり漬け込まれた深みがあり、食べるほどに口がさっぱりします。単なるサイドディッシュを超えた、前菜の一つというのに納得の行く存在感。甘酢ものに目のない私は、つい勢い良くいただいてしまいました!

この頃、ちょうど旧正月間近だったので、縁起のいい鮑を何度もいただきました。こちらはオーストラリアの冷たい海で育った天然の青邊鮑(グリーンリップ鮑)の燻製。輪になったひだの部分が美しい緑色をしているため、緑の唇=グリーンリップと呼ばれているようです。燻製によって香しさと歯ごたえが加わっていて、一口ずつじっくり楽しめました。

前菜3品目ながら、この日の主役級のインパクトを残した一品がこちら! 「何々? バオ?」と思わずざわつくテーブル(笑)。大班楼で初めて見た料理です。

その名も山東焼羊肉来胡蝶包。そう、右側がラム、中央が包、左側が薬味というにはボリュームのある野菜どっさり。

ミントの葉、甘酢生姜、カラメライズしたタマネギ、キュウリ、ディルというこの組み合わせを聞いただけで、ふむふむ!とワクワクして来ませんか? しかもこれらは大班楼の自家農園で収穫したフレッシュなものばかり。しみじみ自分の日頃の雑さを反省させられる、繊細に切り揃えられたキュウリの美しさがまるで翡翠のようです。

いつも気さくで面倒見のいい店員さんたち。包を半分から広げると、蝶が羽根を広げたようになるのですね。「胡蝶包」という優雅な名はここから来ていることが分かります。ラムを手際よく載せてくれました。

はい、どうぞ、と店員さんが胡蝶包を渡したのはアマンダ。「24時間、香港中毒」でたくさん写真を撮ってくれた、香港の売れっ子カメラマン。彼女がまた透明感のある爽やかな人なので、お店のコンセプトにもぴったりです(笑)。この日は写真は撮らずに「人が写真を撮っているって、こういう風に見えるものなのねー」と言いつつ、食べる方に専念していました。

あとは好みで薬味を載せます。いろいろな組み合わせを楽しめる・・・・・・と言いながら、やはりまずは全部をどさっと入れてみました(笑)。最後にソースをかけて。

さあ、いよいよ口に入れると。うううう(絶句)。こ、こ、これは。強烈に味覚のあちこちを同時に刺激される・・・・・・参りました!

いつも大班楼のことを考えると「清らか」と言う言葉が浮かびます。ミントやディルが持つ、それぞれ個性が強い爽快感に、キュウリの極細切りが生み出す瑞々しさ、甘酢生姜の優しくも鼻の奥にも響いてくるような風味、しなしなになるまで完璧にカラメライズされたタマネギならではの香ばしい甘味。

そして主人公のラムの山東焼きが!! 細く切ってあるのに、外側が薄らカリッとしつつ、ジューシーな肉の味もしっかり残り、いや何でしょう、この絶妙なる食感と美味しさは???(←取り乱している、笑)。




アイザック君に「山東焼って具体的に何をしてこんな食感になるの?」と聞くと、「これは蒸し煮にしてから揚げてるんだ。食材によってはマリネしてから蒸して、そして揚げたりもする」との答えがすらすらと。さすがグルメ王子です。

さらに極めつけに、この包自体が、今まで食べたことのないような、ふんわりと軽くて優しい食感とほんのり素朴な甘味もある、堪らない美味しさ。

すべてごく普通の材料と言えば普通の材料を組み合わせているのに、思わず瞳孔が開いてしまうような斬新な、でもしっかりと土台のある美味しさが生まれるのは、やはり一つ一つの食材が厳選されていて、丁寧に手間を惜しまず調理されて、センス良くバランス良く組み合わされているからなのでしょう。さすがです、チェアマン!

興奮冷めやらぬまま、いよいよメインの時間がやって来ました!

メイン一品目は、え?お粥? 違うんです、これはお米のスープなのです。粒がまったく残っていない、完全なるスープの形態にまで昇華させた(何かが私に憑依して来ました、笑)魚とお米のスープ。これに、海老の白い身の色を残したまま完璧に火を通し、花のような形の完成形にするという、広東料理の高度なテクニックを駆使した「蝦球」と、そしてカリッと揚げてあって、そのまま食べられる香ばしい海老の頭が具になっています。この頭が、まるでお粥のときの油條のような役割を果たし、風味をお粥に加えながら、カリカリがお粥を吸い込んでしなっとし始め・・・・・・。これも今ではとても珍しい、昔ながらの広東料理なのだそうです。上品でお腹に優しくって、滋養が体に染みこんでいくのが分かります。これもまた癖になる料理です!

などと他の料理にうつつを抜かしているところに、やって来ました、私の永遠の恋人(笑)、花蟹の紹興酒とチキンオイル蒸し、腸粉添え!!! 大班楼の名物料理にして、私を含めて「香港でいちばん好きな料理」と挙げるフーディ多数のこの一品(アンバーのリチャード・エッケバスさんも同志です)。

何回食べても感動が薄れない究極の組み合わせ。あっさりしつつも味わいのある花蟹の風味が溶け込んだビンテージの紹興酒と濃厚でリッチなチキンオイル。この極上のソースが白さをきれいに保った舌触りの滑らかな腸粉に吸い込まれているのです。点心でも腸粉ラバーな私にはもう。これはもう。

やはり大スターの登場ですから、盛大にお迎えしないとということで記念写真!左からアイザック王子、私、香港大好きフィガロエディターの秋元さん、カメラマンのアマンダです。どれだけ嬉しそうにしたら気が済むのでしょう(笑)。

名物店員のArtaさんが、手際よく取り分けてくれます。下手したら、蟹本体より、この腸粉が好きかもしれません。上海料理で餅に蟹料理のソースが染みこんだものがありますが、とてもヘビーなので、このあっさり広東スタイルが私の好み。

(しばし異次元に持って行かれる。お願い、私を探さないでください、笑)

はい、帰って来ましたYO! 恐ろしいことに、もう二度と自分でメニューは選ばないぞ、と心に誓うほどの素晴らしい料理の連続が、まだまだこの後も情け容赦なく続いたのです。

またしても衝撃を受ける美味しさがいきなりやって来ました。一見、あちこちの海鮮料理屋によくあるマテ貝の蒸し煮のように見せかけて。食べてみると思わぬ影の主役がいるのです。その正体は・・・・・・なんと20年熟成させた乾燥レモン。

陳皮というのはマンダリンオレンジを乾燥して熟成したものなので、あれのレモン版、ということで、またひと味違う爽やかさと渋さが融合した深みが充満しているのです。何という意外性と相性の良さ。

ここでやっと、興奮を抑えるワンクッションになる、でも間違いのない有り難さの豆苗と湯葉の魚スープ煮浸しが登場しました。シャキシャキの豆苗、柔らかな湯葉、スープが染みこんだ油條に銀杏。シンプルだけれども最高の組み合わせ。

ああ、そしてフィニッシュは、最近友だちの投稿で良く見かけてとっても食べたかった蟹肉たっぷりのおこわ!!桜海老も入って風味が豊かで、もうこれは。余裕の美味しさです。昔、天外天にあった蟹おこわラブだったものの、今はシェフが変わってメニューになくなってしまったので、私の中の香港蟹おこわ後継者が現れました。

心を落ち着かせる優しいデザート。杏仁茶、ナツメ、山査子のプディング。

美味しいものに満たされた幸せと興奮に包まれて、楽しいおしゃべりも弾んで、この日のランチは終了!また再会を誓い合った小春日和の昼下がり。

今日も美味しい料理をありがとう、チェアマン! ずっとずっと愛しているよ、チェアマン!!




ゲーテWebに「アジアのベストレストラン50」2018年版の速報を執筆しました♪

今週は、アジアのベストレストラン50受賞式などのイベントのためにマカオへ行き、大変刺激的な時間を過ごしました。そして、そのままマカオでのレストラン取材を金曜日まで毎日続けていて、や~っと終了!

まだ頭が半分は現実に戻っていない状態です。これからあちこちに記事を書く予定ですが、とりあえず受賞式翌朝に、ゲーテWebに書いたこちらがアップされているので、ぜひご覧ください♪

【速報】「アジアのベストレストラン50」発表! 日本料理の影響がアジア全域に浸透

この記事は日本視線で執筆したのが我ながら新鮮でした。とにかく今回は日本勢が主役でした! トップ3まで来たときは、その順番がどうなってるのか、ハラハラドキドキ! 何だかオリンピックのような気分になっていました。




また詳しく書くつもりなので、こちらはちらっとさわりだけ。

3位「フロリレージュ」、トーキョー、ジャパン!

2位「傳」、トーキョー、ジャパン!!

1位は4年連続不動の「Gaggan」バンコク、タイ!!!

まるで国別運動会!やっぱり香港チームには情が移っていて、名前が出るたびについ大騒ぎしてしまいました <3

香港も9軒がランクインし、長年知っているシェフたちが華やかな晴れ舞台で幸せそうにしている姿を見るのは、たまらなく嬉しいことでした。

速報なので結果をお知らせするのがメインながら、日頃香港からレストラン業界を見ていたからピンと来た話(龍吟出身シェフの大活躍!今年はランクインしなかったけれども、他にもすごい方がたくさんいるのです)などもちらりと入れて、自分らしさを加えてみました。

また詳しくイベントや受賞式の様子をお伝えするつもりです。ぜひまずは速報記事をご覧ください。




避風塘料理や新メニューもいろいろ! Yum Cha銅鑼湾店

ユニークで美味しい点心でお馴染みのヤムチャが、尖沙咀、中環、旺角に続き、銅鑼湾にもオープン。

食べにおいで~とのお誘いに、さっそく行って参りました。




場所はタイムズスクエアの向かい側のビルの中。

ランチタイムには、地球外からわざわざ駆けつけてくれたこんな方も(笑)。割引券配ってましたよ♪

旧正月3が日直後のランチタイム、大混雑していました。

今日のメニューはすべておまかせで、とっておきのものを選んでもらいました。

ヤムチャと言えば、面白い点心。中でも箸で口を開けるとカスタードがとろりと流れるエイリアンの流沙奶皇包が有名です。

銅鑼湾店オリジナルで、こちらにはピーナッツおじさん流沙があるのです。バン自体からもピーナッツの風味が漂い、ほど良い濃さでフレッシュなピーナッツクリームもたっぷり入って、またこれは美味しい! その名もピーナッツ・パパ・バン (3個49HKD)。お髭がキュートです。

あれ?奥にいるのは??

そうです、旧正月だったので期間限定点心、財神様がありました。ご機嫌な笑顔を美味しくいただきました。今年は金運アップ?(笑)

この日、もう一ついただいた期間限定点心が、美しい金魚の姿の蝦餃。これだとよく見えませんが、実は尾ひれがとても大きくて、華やかに精巧に作られていました!

今日は厨房じゃなくてオフィスで仕事する日ということだから、ということで私服姿のウィンソンさんがテーブルにジョイン。また一段と若い!

「こうやって撮れば、ぼくの顔がでっかくなって女性陣は細く見えるでしょ」って、また何て気が付くんでしょう(笑)。香港のお洒落な今どきの若者でありつつ、働き者でアイデアに溢れる点心マスター。いつもお母さんは(じゃないです、笑)感心するばかりです。

さすが冴えてる!とまたまた感心させれたのが、この新作点心、明太子腸粉(69HKD)。腸粉のふわっとして滑らかな食感を残しつつ、日本の卵焼きの要素を取り入れているという、最強の組み合わせなのです。スライスすれば明太子の綺麗な赤が見えて来て、ルックスも最強。味のアクセントも分かりやすく美味しい。この卵焼き風腸粉、これからあちこちのレストランに真似されそうなアイデアです。

そしてそして。インスタ映えの王者ヤムチャの真骨頂。腐乳入りの馬拉糕が、こんなプレゼンテーションで登場! 容器はお馴染みの老舗・廖孖記のパロディになったヤムチャのオリジナル。

気になるお味は・・・・・・素晴らしいんです。腐乳の風味があっさりしていて、癖がほとんどなく、馬拉糕らしさを崩していません。このバランス感覚があるからこそ、ユニークなアイデアが生きるんだなあと、またまた感心。ふわっふわで美味しくって、どんどん食べてしまいました。



そして本日のメインイベント! 避風塘料理です。この日は、しっかりしたシャコとマテ貝が使われていて、これは本格派! 「シャコはマッサージしてから食べると柔らかくなって殻から外しやすいよ」とウィンソンさんの指導のもとに、むしゃむしゃ。手がべとべとになっていて、写真をあまり撮っていないのが悔やまれます。

いや、これはちゃんとしています。こちらを手がけたのは、点心マスターのウィンソンさんと共にヤムチャを支える、一品料理担当シェフ、KCモクさん。

私にとってポイントが高いのが、ヤムチャ的ヘルシーな調理がされていること。実は一般的に避風塘の老舗だとMSG(化学調味料)がかなりキツいこともあり、ものすごく喉が渇いたり目が覚めたりするなど、最近ますますMSGが苦手になっている私には、このMSG控えめスタイルが助かります(ちなみに、醤油などの調味料にMSGが少し入っていることがあるので、完全にMSGフリーとは謳っていないのですが、調味料として単独でMSGを加えることはありません、とのことです)

観光に来ていて時間がないとき、ここで一気に面白い点心と避風塘料理を食べてしまえるのは便利ですね♪

そしてこんな四川風ピリ辛の茸料理もウィンソンさんのお勧めでいただきました♪ ビールに合うおつまみにもなります。

すっかりヤムチャのマスコットになっているエイリアンのオブジェも作成中!

ますます快進撃の続くヤムチャ、ただいま中国本土にも出店予定で、そちらに合わせた新作点心をウィンソンさんが考案中でした。

頼りになる店がまた一軒増えましたね!

 



「2017年の主なお仕事」を追加しました!




つ、ついに2017年にやった仕事までまとめることができました! この達成感、数年前に、溜めに溜めていた何年か分の確定申告をまとめてかたづけたときに匹敵するものが!

↓↓↓リンクはこちらです↓↓↓

2017年の主なお仕事

改めてまとめてみると、2017年はコーディネーターの仕事を今までになくやりました。その中でも、やはりやり尽くした、出し尽くした感があるのが、12月発売のフィガロ「24時間、香港中毒」です。40ページ近いボリュームとグラビアや表紙まで含めて担当できて、編集部と密にやりとりができたので、自分でやりたかった内容をかなりカバーしてもらうことができました!

それにバッタバタしながらも、水原希子さんの妖艶で最高に美しくクリエイティブな撮影に参加できたのも、素敵な思い出になりました。

とはいえ、私はやっぱり書くこと、何かを作ることが何よりも好きなので、Mezzanieのようにじっくり30ページ近く、まとまった内容を書けたのはとてもやり甲斐がありました。これ、自分でとても気に入っていますので、機会がありましたらぜひご覧ください。




コーディネーターは雰囲気のいいチームで動くときは本当に楽しい!でも2018年はもっと書く1年にして行きたいです!

そして2017年は、ワークショップの通訳やら、舞台でプレゼンテーションやら、テレビ出演までしてしまって、刺激的な経験もいろいろできて、もうこれ以上言うことありません。知らなかった自分を発見できた気がします。

さー、新年の抱負みたいに話していますが、すでに2018年も2ヶ月を終わろうとしている! 今年も素敵なもの、美味しいもの、いろいろ皆さんにお伝えできるように頑張りまーす。




「2016年の主なお仕事」を追加しました♪




ただいま電子書籍準備中ということで、いろいろとブログの内容も整えようと、ずっと懸案だった2016年以降のお仕事リストをアップデート中。やっと2016年のリストがほぼ完成しました(紙しかない記事はこれからできるだけ写真を加えていこうと思います)。

改めてリストにしてみると、並べているだけで息が止まりそうなぐらい、我ながら頑張ったな~、と気が遠くなりそうです。

この年は何と言ってもananの大特集と、一年中キャセイパシフィック航空香港スタイルの更新にかけずり回っていたんですね。大変でしたけれども、たくさんの出会いがあった大切な一年として記憶にずっと残りそうです。

ウェブの記事が多くて、今もまだ新しい情報がたっぷりありますので、ぜひご覧ください。

↓↓↓リンクはこちら↓↓↓(メニューにも追加予定)

2016年の主なお仕事

といいながら、入れるのを忘れている仕事がいろいろある気がします(笑)。思い出したら追加しますね。そして引き続き2017年も作成中ですのでお楽しみに♪




*****本ブログの電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」が出ました!*****
お勧めの広東料理店、クリエイティブ点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。ぜひ次の香港の参考にしてください。詳しくはこの記事を参照ください→次の香港旅の参考に!電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」(サンプル記事入り)




尖東に新登場の上質ビストロ J’s Bar Bistro @The Royal Garden

日頃活動範囲が香港島に偏りがちな私ながら、尖沙咀~尖東にはよく出没しています。

尖東で食にとても力を入れているホテルという印象が強いのが、ザ・ロイヤル・ガーデン。ここに昨年オープンしたJ’s Bar Bistroはなかなかの穴場なのです。




とてもゆったりとした素敵なインテリア! 

バーエリアには、有名イラストレーターによるポートレイトがずらり!

オリジナルカクテルは映画『カサブランカ』にインスピレーションを得てデザインされています。これはライチーと薔薇のリキュールにストロベリーをアクセントにしたエレガントなIlsa Lund(138HKD)・・・・・・そう、イングリッド・バーグマンが演ずる主人公の名前を冠しています。

この辺では珍しいゆったりとしたテラスも! 私がいただいたカクテルはTime Goes By。そう、『カサブランカ』の劇中で歌われる名曲です。三角関係の複雑さをロマンチックに表現したカクテル!!ということで、ジンをベースに、タイム、エルダーフラワー、ライムなどを合わせ、美しいブルーのバタフライピーを使ってパープルカラーを作り出しています。この日は、ちょうどネイルの色とおそろいでしたね!

きっちりとミクソロジストがデザインしたカクテル、クオリティーが高いです。

ハッピーアワー(16:00~20:00)はカクテル1杯で、もう1杯ドリンクがつくそう。

そしてJ’s Bar Bistroという名前通り、ビストロもしっかりしています!

あと3日で終わってしまうのでごめんなさいなのですが、ただいまフランスの最高級チキンブランドであるBresseのチキンを使った特別ディナーセットが2/28まで。

こちらがそのBresseのチキン!

ツヤピカに仕上がったローストチキン、たまらない芳香でした。




焼き上がりを手際よく切り分けてくれます。

黒トリュフのリゾットとチキン。いや~柔らかくて味がしっかりしていて、別次元。

この日はバルサミコをかけたトマトサラダやから始まりました。

ほのぼの美味しいポタージュスープ。

パンは見ただけで品質の良さが分かります。

J’s Bar Bistro名物になりつつある、バナナトフィーケーキ+ソルトカラメルソース!!!

Bress Chickenのセットはこれらにチキンのもも肉も加えて5コース、二人で1188HKDということでお得です!

コースとは別にパスタもいただきました。しっかりと手打ちされた麺にほどよく火の通った帆立貝。言うことありません。

カクテル+スナックでリラックスしてもいいし、しっかり美味しい食事を味わってもいいし。スタイリッシュでも、気さくな雰囲気があって寛げます。

夜はライブ演奏もあるそうです。尖東での寛ぎタイムにぜひどうぞ。

J’s Bar Bistro
住所:2/F, The Royal Garden, 69 Mody Road, Tsim Sha Tsui East, Kowloon
九龍尖沙咀麽地道69號帝苑酒店2樓
電話: 2733-2088
営業時間:16:00~1:00
HP: http://www.rghk.com.hk/en/dining/js-bar-bistro.php

※Bress Chicken Specialty Set Menu: 2/28まで。18:00~23:00。

 



「筆者とブログについて♪」を更新しました

怒濤のように押し寄せるプロジェクトで手一杯だった2017年。同時にずっと前からやろうとしていたブログの電子書籍化も進めていて、かなり進めることができました。もうすぐ告知ができるといいのですが、もうちょっとです、頑張ります!

ということで、長く更新していなかった「筆者とブログについて♪」を更新しました。

ぜひご覧ください!!




 

フィガロブログにChanelの「Mademoiselle Privé」展を紹介しました

すでに会期は終了してしまっていてごめんなさい、先日までPMQで開催されていた、シャネルの「Mademoiselle Privé」展について、フィガロブログに投稿しました。

ChanelのMademoiselle Privé展へ

シャネルのことをあまり知らなかったり、普段ファッションに興味がそれほどない方でも、十分見応えのあるだろう展示でした。




展示スタイルも本当に素敵で!この布を何重にもして作ったフレームの中に浮かび上がるドレスやスーツ。シャネルに対してもはやセンスがいいなんて言葉を使うのは気が引けますが、こんな展示アイデアを考える方、すごい!

何とも言えないドラマ性を感じさせてくれます。

ついつい写真も撮りまくってしまったので、山ほど未使用写真も。

ぜひフィガロブログをご覧ください♪

 



創業1895年!蛇王芬飯店の蛇スープと美味しいおかずでほのぼのランチ♪

香港に来て11回目の冬、まっただ中。香港の冬の寒さは毎年バラツキがあって、この冬はかなり寒い冬。私の基準では「ロングブーツ、カシミアセーター、厚手コートやジャケットの出番が多い=寒い冬」なのです(年によっては出番が一度もなかったこともありました)。

ということで香港の寒い冬に嬉しい伝統料理と言えば、蛇スープ。この冬はいつもに増して、これを何回もいただく機会がありました。




場所は中環のエスカレーター脇にある、1895年創業の蛇王芬飯店。実はこちらの四代目オーナーのジジさん、お店を継ぐ前には新聞記者だったため、今も食のインフルエンサーであり、いろいろな試食の席にやってきます。それですっかり仲良しになったのです♪

蛇肉には体を温める効果があるので、寒くなったら蛇スープってとても一般的なのです。蛇と聞いただけでダメ―!っという人もいますが、実際に食べるとチキンにかなり近いかな。生臭さはほとんど感じません。ほのぼのと温まってきて、体にいいものを食べた満足感に満たされて大好きです。

こちらでは蛇は上環の蛇王林から仕入れているそうで、子どもの頃、よくお父様に連れられて蛇王林に行ったよー、とジジさん。

蛇スープ名人が編み出したという5種類の蛇を使った伝統レシピがベース。

そして蛇だけでなく、干しアワビ、鶏肉、生姜、茸、キクラゲ、花膠こと魚の浮き袋も使われているので、ヘルシーでキレイになる成分がどっさり具だくさん。蛇スープはこのお碗サイズで120HKDです。

とにかくここは毎日のように通る場所だし、中環は彼女の生まれ育った庭ですから、道でばったり会うこともよくあるんです。まさに中環小町なジジさん。おなじみの春回堂薬行のマーティンさんも、子どもの頃から知ってる!って。すぐご近所ですもんね。

これは昨年末、お昼どきに店の前でばったり出くわし、「あら美也子さーん、蛇スープ飲んでいく?」とランチをご馳走になってしまったとき(なんて幸せ者なワタクシ。ね、狙ってませんから、笑)。




このときは2人でささっとランチだったので、蛇スープの他に、ダブルボイルドスープも試させてもらいつつ、ふわっふわに仕上がった「滑蛋炒蝦」190HKD(このまま白飯に載せたら天津丼に近い?)。

そしてこちらも人気の定番料理、蛇汁に浸けた蒸し鶏と叉焼豚との盛り合わせ。130HKD。とても新鮮な豚肉を使っているのが自慢なのだそう!
チャイニーズソーセージこと臘腸も一緒に。

ほくほくと丁寧に何でも作られていて家庭的。古き良き広東料理のおかずが美味しく食べられるということで、ランチタイムは近所に住む人や働く人、とにかく香港人のお客さんでいつも満員です。

このレトロなムード!素敵です。

先日は旧正月前に特別料理をいただいたので、またその様子は別のブログで!

<詳細>

住所:G/F, 30 Cochrane Street, Central, Hong Kong
香港中環閣麟街30號地舖
電話:852-2543-1032
営業時間:11:30~22:30
定休日:なし

 



 

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