「香港一おいしい○○○○」って言いたくなる時って、そんなに頻繁にはありません。同じものを香港全土で食べ比べをしたわけじゃないだろ、と言われればそれまでですけど、この美味しさはそう言い切ってしまっていいのではと直感を覚えた! ということで「相当いけてる」と思っていただければ。
そんなことを言いたくなる瞬間が先日ありました。特に大きな期待もせずに、夏にフラウのバー取材でお世話になったPRさんがランチに誘ってくれていました。それも野暮用で延期に延期が続いてしまって、季節もそろそろ変わろうかというタイミング。
PMQのすぐ斜め上にあるこのStazione Novella。小さなイタリアンバー。「へーこういうお店があったんだ」ぐらいの軽い気持ちでうかがったのですよ。
カウンターとテーブルが何卓かのお店。
天井には、ワインボトルカバーを上手に使った装飾が。面白い!
ものすごく蒸し暑い日だったので、駆けつけ一杯で、確かこれはビターオレンジのソフトドリンク。さっぱりして美味しかった♪
さあ、お腹が空いたねということで、こちらの名物のパニーニをまずいただきました。生ハムとチーズが入ったこのパニーニ。「何これ美味しい!」といきなり感動。もちっとしたパニーニのパンは、近くにある同系列のピザ屋さん、モトリーノの石窯で焼いているのだそうで、パニーニのパンってこういうものだったんだというツボ!! こりゃいい!!
と、喜んでいるところで、感動の嵐を呼んだのが、このブルシェッタの盛り合わせ。
感動の理由1:ブルシェッタってこんなにいろいろ種類があったんだ(トマト、バジルだけしか知らなかった)
感動の理由2:何これ、おいしい! 例えばアスパラガスには黒トリュフオイルとにんにく味が効いている。チーズとローストペパーやら、甘味のあるイタリアのピクルスとチーズとか、組み合わせが全て冴えに冴えています!!
あまり凝りすぎてないようでいて、しっかりツボを押さえて美味しいこのお店。経営するレストラングループ、ブラックシープのオーナーがイタリア旅行中にフィレンツェでお財布やパスポートをすられて茫然自失としているところに、通りがかりのイタリア人のオジサンが「どうしたの?大丈夫?」と声をかけてくれて、全然見知らぬ人なのに、駅の中にあるバールに連れて行ってくれて、「とりあえず食べておけ」ってパニーニを奢ってくれたんだそうです。その時のパニーニが、もう涙無しでは食べられないほど美味しかった(美味しく感じた)という出来事があり、そんなパニーニを食べられるお店を作りたい、とフィレンツェの駅名をそのまま名前にしたバール風のお店をオープンしたのだとか! 泣かせますね~
そんな思いが確かに表現されているような気がしました。
ちなみにこちらには香港では珍しいイタリアのお酒がいろいろ。
珍しいカクテルもあるよ、ぜひ試してとマスターに押し切られ(笑)昼間からいただいた、プロセッコとウォッカとレモンシャーベットのカクテル。美味しいけどなかなか強くて、めちゃくちゃ酔っ払いました。
勧め上手なマスター♪ぜひ美味しいイタリアのお酒のことを聞いてみてください。
コーヒーも本格イタリアンがいただけるそうですよ。場所も便利だし、気軽に立ち寄ってさりげないけれども美味しい飲みものや食べ物をいただけるこのバール、またあのパニーニとブルシェッタを食べるのが楽しみです♪