日経ビヨンドヘルスに、高機能DIYマスクを紹介&香港で裁縫してみたの巻

先日まではアジアの問題だったコロナが、すっかり世界中に広がり、なんと米国が、英国以外からの入国制限という凄まじい状態になってしまって驚くばかりです。2、3年前の香港での、景気が良くて楽観的な状態を当たり前だと思っていた自分に伝えたい。思ってもいないようなことが待っているんだよと。



そして本日、今月書いたコロナ記事のトリというのか、DIYマスクの「HK Mask」!

実は元々この記事の準備がきっかけで、前回2回の記事も書くことになった大本の記事なのです。

香港の化学博士が発案、高機能DIYマスク「HK Mask」とは


詳しくはぜひ読んでいただきたいのですが、先生や集まったボランティアの皆さんの真っ直ぐさ、すさまじい仕事の速さ、成果の素晴らしさに、ひたすら感心するばかり。こういう団結力が香港ならではだなーと思います。

取材のときに1枚サンプルをいただいて、その付け心地がとても良かったし、ティッシュをフィルターにするのも理にかなっているし。今まで使っていたN95のマスクは、息苦しくなって電車で気持ち悪くなりそうになったりしましたが、こちらだと息が吸えます。

そして最近、山道などのポイ捨てで圧倒的に目にするのがマスクなんですよね。市販の使い捨てマスクは、フィルターが生分解性がない素材なのだそうで環境にも悪いし。こちらは再利用可能なのも、とてもいいことです。

今、マスクが手に入りづらいというイギリス留学中の子どもたちにも送ろうと考えて、久しぶりの裁縫に挑戦しました。

香港でやってみた、マスク自作体験記。

だいたい前回裁縫をした/ミシンを使ったのは、日本で子ども達が保育園に入るときに必要だった昼寝用布団カバーとシーツを作って以来、笑。

中高生の頃、周りにキルティングでペンシルケースとか作っている友だちがたくさんいて、影響されてたまーに何か作ったりしましたが、どちらかというと苦手意識がありました。

たしか10年位前に、香港で娘にせがまれ買わされたミシンがどこかにあるはずだ。

とはいえ、いわゆる裁縫道具みたいなものがほとんど手元にない。それで気が付いたのですが、香港って、料理道具はよく売っているけれども、裁縫道具ってほとんど見かけないですよね。

「型紙があるってことは、それを布地にうつしたりするのにチャコペンシルとかペーパーとか必要なのかな」と遙か昔の記憶から、あまり深く考えずにまずは自分が立ち寄りやすい場所にある裁縫道具屋さんを探しました。

結果、Google Mapで見つけたのは、銅鑼湾にある「裁縫舗」。いろいろな手芸に必要な基本的な道具がだいたい揃っていて、ものすごい数の手芸本が置いてあり、ほとんどが日本のもの。上環支店の住所もGoogle Mapに出てきましたが、そちらはすでに店がないようです。

深水歩は道具というよりも材料ですよね(道具を意識して探したことがないので、不確かですが)。ここは街中なので、何かのついでに立ち寄れるのが嬉しいところ。

布地は西港城の上の階で買いました。昔よくシンセンの布城で買っていたのより随分高かったけれども、まあ便利な場所だし、買う量も少ないから良しとしました。とりあえず表の柄と裏地の色を合わせたりするのが楽しいですね。

ここに映っているような香港柄で作っても楽しそうですね!!

材料は揃った! ところでミシンは?と家中探し回ったところ・・・見つかったけれど、あれ、なんだかパーツが欠けてますよ、汗。ミシンの使い方から全然覚えていなかったけれども、Youtubeで品番を入れたら、ちゃんと同じ機種の使い方説明が出てきました、ほっ。こんな状態ですけど、なんとか使えました~。

そして改めてHK Maskの作り方動画を見てみると。あれ? チャコペンもペーパーも不要でした。なんと型紙を切って、布に載せて、まち針で止めて、ハサミでざくざく切る! 何枚も切っているうちに、型紙もだいぶ切れて小さくなっていきました、笑。



しかしやっぱりビデオがあると分かりやすいですね!


縫い代とかもマークすることなく、「1cm内側を縫いましょう」ってサクサク縫っています!!

長年やっていないので、もはや何が標準だか分からないのですけれど、久しぶりのミシンで、真っ直ぐ縫うのもままならないときに、特にワイヤーや紐を、挟んでその上から「ワイヤーや紐を避けながら」縫うというのがとてもハードルが高くて(笑)。

これって裁縫に慣れている人にはありがちなやり方なのでしょうか??

さすが香港、ちょっと荒っぽいけど効率いいのかも、と感心してしまうものの、最初の2枚はもちろんワイヤーも縫い込んでしまうし、ぼーっとして裏地にワイヤーを入れて、表に入れなかったりして、ボロボロもいいところ。記事にも出したワインレッドのマスクは1枚目だったかもしれません。

やっと3枚目にして、コツがつかめてきました。ビデオを見ながらだと時間がかかりますが、いったん作り方を覚えてしまうと、とてもシンプルです。

ワイヤーは入れたまま上から縫えるように成長。でも紐はもう、後から紐通しで通した方がずっと楽だと気付いて、頑張るのを止めました、笑。

しかし素晴らしいことに、私のような不器用な初心者で、多少縫い目が曲がったりしても、このマスク、だいたいいい感じに仕上がるのです。特に鼻の部分になる山の高さが気に入っているので、慣れてきたら奥を縫いすぎて山が低くならないことを気をつけられるようになりました。

いろいろな面で「これくらいざっくりでいいんだ~」と目からウロコが落ちる製作体験でした。

その後、夜な夜なマスクを縫っているので、友だちに「内職」「女工哀史」とからかわれています(懐かしい)。頭を真っ白にして何かを作るのは気分転換になって楽しいですね。布地の手持ちがたくさんあるので、大ざっぱな人でもできる系の洋裁の本を買ってきて、いろいろ作ってみようかな~という気分になっています。

最近、同業の友だちと会うと、コロナで色々な制約や影響を受けているこの時期に、何かしら現在や将来に役立つことをして、ネガティブをポジティブに変えたいね、とよく話しています。

このマスク作りも、そんな一つになりそう。皆さんもぜひ作ってみてください。




 

 

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