ガイドブックや雑誌などで取材先を選ぶ時はいろいろな要素を考慮しますが、正統派の広東料理店以外で、香港らしくて、特徴があって、最新ではなくても話題に事欠かず、とにかくキャラが立っていて気がつくと何度も紹介しているレストラン、というとやっぱりBo Innovationが挙げられます。
昨年はロンドンにもオープンしたと思ったら、なんと香港でミシュランの三つ星までとってしまって、またまた話題ですね。
星の数の定義って、正直言って「なんでここが●星であっちが●星なの」とか「なんでここが入っているのに、あそこは星ないの」とか言い出すと切りが無いし、香港での基準も謎に充ち満ちているので参考程度に、と思いながら、やっぱり星が幾つかって世間的世界的にすごい影響力ですよね。
今は三つ星じゃなくなった某広東料理店のマネージャーと話した時、「とにかく海外から来る人が、ミシュラン三つ星だからという信用だけで、香港に来る前に予約を入れてくれる」ということで、商売としてはもう万々歳なのだとか。かと思うと、星が付いたおかげで家主に家賃を上げられて閉店に追い込まれたなんて話も聞きますし。人生いろいろですね!(適当なまとめ方だw)
さてさて、これは先日、その日ランチに出ていた飲茶メニューをいろいろ試食させてもらった時の貴重な画像です。いくら飲茶とはいえ、もう目が白黒するほどお腹いっぱいになりました。
これはカリフラワーのリゾット、黒トリュフとダックジュース添え! コリコリとしたカリフラワーの食感と、濃厚なダックとトリュフの香りが溶け合って、うむ、美味。
このビジュアル最高ですよね♪ ウズラの卵の燻製を包んでいるのはタロ芋だったかな、それに黒トリュフがどっさり!金箔もピカリ!一口で行きましょう。
見た目はかなりクラシックな蝦餃も黒トリュフとXO醤が載っています。
これは確かタラのすり身ボールにポルチーニ茸やコリアンダーが入って、エクストラバージンオイルを添えたもの。
じゃじゃじゃーん、超有名な一品、「モノキュラー小龍包」。今でこそ分子ガストロノミーもかなりお馴染みになりましたが、最初に食べた時はびっくりしたなあ、もう。液体だけが入っていますが、しっかり小龍包を食べた感があります。
これは確かフォアグラ餃子。見た目が面白くて味がクラシックだったり、見た目がクラシックで味が意外だったり、驚かされ方にリズム感があって楽しい♪
これもしっかり黒トリュフで味をつけた腸粉。いつもの清純な腸粉もキッチンデビル(シェフのあだ名w)の手にかかると、ちょっとワルな雰囲気にw
これは確か鶏肉とバジルソースと筍の春巻き!
北海道産帆立貝に緑豆、上海風の味付けだとか。
確かデザートは黒胡麻ムースだったと思います(すでに息も絶え絶え)
とにかくユニークですよね! キッチンデビルのアルヴィンさんは、常に世界を飛び回って新しいアイデアを取り入れた料理の開発に大忙し(カナダのマスターシェフで審査員もしているっていうから、ますます忙しい!)。普段は無口ながらこちらもこだわりたっぷりのシェフが日々頑張っています。三つ星ってそれを維持するのがプレッシャーのような気がしますが、できれば星にこだわって守りに入ったりせず、ガンガン面白いことを続けて欲しいものだと思います。
香港に短い滞在をするなら、バリバリ正統派広東、超絶ローカル食堂、そしてこういうぶっ飛んだ最先端実験的広東など、いろいろな香港の顔を試して欲しいなーと思います。どれもが今の香港ですからね♪
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