『生きながら火に焼かれて』読みました

ずっと積ん読状態だったこの本、iPad miniに入れてやっと読了。久しぶりに本を読んで泣けました。もっと早く読めば良かった!!

たまたま生まれた場所が違うだけで人の運命は変わるわけですが、彼女の生まれた場所は、女性であれば奴隷同然の人生しか送れない村。そして恋した男性に騙されて未婚で妊娠してしまった彼女は、家族の名誉を守るという名目で親族に殺される恐ろしき「名誉殺人」の犠牲者になりかけたところを、奇跡的に生存、献身的な協力者を得て国外に脱出し新しい人生を歩みます。

全身の火傷だけでなくあまりにも過酷な経験からの精神的ダメージに脅かされ続けるのですが、驚くべき芯の強さや勇気、小さな事でも感謝する心など、この人が生まれ持って大事に抱えていた資質があったからこそのサバイバルだったのではないかと思います。それと要所要所でうかがえる「きれいなものが好き」という気持ちは、やっぱり女性を元気づけさせる力の1つなんだなと思ったところで、彼女が自分と同じ天秤座と知りちょっと納得。

簡単に見捨てられてしまうはずだった一人の(ここでは二人の)命をがむしゃらに救うことの意味についても考えさせられました(Saving Private Ryanをなぜか思い出した)。

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