「香港在住ジャーナリスト」という肩書きのワタクシ、いったい毎日どんなことをしているの?と改めて聞かれることがあります。
一応、ライター、エディター、コーディネーター、翻訳者とも名乗っていて、今はブロガーと呼ばれることもあります(笑)
蓋を開ければ、同時進行でいろんなことをやっていたり、1つが忙しくなりすぎて他はできなくなっていたり、もうその時期によって全然違います。
(ずっと同じ場所で同じことをしているのが苦手なので、それでちょうどいいのかもしれません)
なぜそんなことを改めて考えているかというと、最近メインでやっているプロジェクト(エディター&ライターとして某社の日本向けパンフレットを1冊まるごと作る)が、取材ものではないので、全然外に出る必要がなく、家にこもってやっていて、その合間にレギュラー記事やブログ、単発の取材やら試食やら打ち合わせやらに直行直帰という状態が続いているので、点と点をつなぐばかりで、街を味わっていないなーと街歩き欠乏症に陥っているからなのです。
前置きが長くなりました。そんなわけで先日、上環に取材で行った時、急ぎ足で目的地に向かいながら、瞬間的に街を味わいました。上環駅で降りても、普段歌賦街やPMQ方面に上がっていくことが多かったので、西に歩いていくのは久しぶり。やっぱりこの辺のごちゃごちゃ感は魅力的ですね。トラムも密集度も高いし。
取材先は西港城の裏にあるとっても隠れ家なカフェ。こちらは来月某誌に掲載予定。
ちなみにそこに売っていた2種類の醤油。日式と中式で分かれている! こうされると両方買って比べてみたくなります。
終わって出てくると、こんなものが目に止まりました。植民地時代の名残を感じさせる古いポスト。あまり目立たずこっそり置いてあります。西港城・・・・・・素敵な建物なんだけど、何だか生かし切れないまま、地味に店が入れ替わりながら存在している感があります。まーそれもそれでいいのかな? 地味なままだから、布地屋さんがあんな風に存在できるんだろうし。そういえば亀ゼリーの海天堂が貢茶に代わっていました。
次の予定もこの辺なので、ちょっとうろうろ。少し先にこんなビルが。へーフランフランがここに出来るんですね。ビルの中を覗いたら、前に星街にあったMaya Cafeが入っている!(よく見かけたオーナーさんがビルの中に立っているのを目撃)。なかなかテナントを選んでいる感があって、ときどきチェックする価値のありそうなビルになりそう。ふむふむ。
そしてこの後、このビルの向かいにある昔ながらのデパートに捜し物があってちょこっと入りました。絵に描いたようなすっごくオバサン臭いデパートで、買いものしている人たちも上品なんだけど、とってもまあそんな感じで(←失礼)、昔ながらの洋装店的な雰囲気が漂っていて、捜し物も見つからなかったのですが。
1コーナーに目がとまって。全然無名のブランドのコーナーに、妙にぴんと来る服があり、半額でかなり安いし。まだ時間あるし、試着してみるかーという気になり。
すると店員さんがまた、昔ながらの日本のデパートの店員さんみたいで、これも似合うんじゃない?これはどう?ってどんどん試着室に持ってくるんです。「いや、これはあり得ない」とかダメ出しすると、きっちり学習して、もっと好みにあったものをどさどさ持ってくる・・・・・・何だか懐かしいこの感じ。最終的には、彼女が持って来た中から、これはかなり掘り出し物ではないかという2着のドレスを買ってしまいました。ちょっとここの袋を持って次の予定に行くのが恥ずかしかったので(笑)、無理矢理バッグに押し込み・・・・・・
こういう店で買いものして掘り出し物を見つけられる自分が誇らしくも有り(すっごくお洒落な人に、それどこで買ったの?素敵~なんて言われたら鼻高々)、あんまり出入りしていると、いつのまにか感化されてしまったりする危険もあって、この自分を見失うか正気を保つかの、すれすれのスリルとサスペンスが堪りません!!(最近なんかオバサン臭いね、と思ったら、遠慮無く忠告してくださいね、ってまあ、立派なオバサンではあるんですけどねー笑)
ちなみに全然お店の写真は撮らなかったけど、これだけは撮ってしまいました。女装部(爆笑)。あ、お店の名前が見えますね、オバサン臭いだなんてさんざん言ってごめんなさい、ちゃっかりVIPカード作っちゃったし(笑)
そんなわけで、ほんの1時間もないような空き時間、数百メートルの移動なのに随分楽しんでしまいました。小さなことでも何だかやけに刺激的なんですよね。香港って何でこんなに楽しいんだろう??? たまには丸1日お休みとって、観光客になって街を歩き倒したい~というのがただいまの願望・・・・・・
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