香港好きな方には、台湾に詳しい方も多いですよね。
私はまだ一度しか行ったことがない台湾、香港から近いので、香港人のお友達は本当にまたよく台湾に行っています。
台湾の「秋刀魚」という雑誌、ご存じですか? 日本の文化を毎号じっくり取り上げているとても真摯で素敵な雑誌です。
この秋刀魚から取材依頼を受けたときには、とっても驚きました。間をつないでくれたのが、香港人の編集者のお友達。いつも日本を直接取り上げているので、少し趣向を変えて「香港を通じた日本」という切り口の特集を作るということで、香港在住の日本人を紹介することになったのだとか。
題して「港味日本」! こんな表紙なのです!
編集の方から、丁寧な日本語のメールをいただき、やりとりして、私の仕事風景や好きな店を訪ねつつ撮影やインタビューをしたい、とうかがいました。
私の仕事風景っていうと、やっぱりどこかのお店でインタビューしたり、撮影したりしているところになるわけですが、私が感じる香港の中の日本、的な場所もいいかもという話になりました。だからって和食の店をというのではなく、街並みや店のコンセプトで、日本と共通する感覚があるところがいいなと思い、ちょうどその頃よく取材でうろうろしていた、太平山街に行くことになりました。Teakhaでお茶を飲みながらインタビュー&撮影を始めて、もうその後は、ただひたすら、うろうろと上環と中環を一緒に歩き回りました。
そう、これって今年アンバサダーに任命してもらって、日本からのメディアの仕事でも、ずいぶん皆さんをお連れして誌面で紹介しているOld Town Centralそのものでした。
今更ながら、このときも歩いていると、よく取材している店のオーナーやシェフやらバーテンダーの友だちに、あちこちでばったりあったりしていて、任命されて気づいたけど、私の香港でのベースってやっぱりOld Town Centralなんですねー。
そして気になる中身です! なんと私のページが4ページもあってびっくり。写真もカメラ見てポーズ、っていうのはまったくなくて、普通に歩いてお話しながら、いつの間にか撮っているというものばかり。ものすごーく蒸し暑い日で、髪の毛が汗でべっとり、化粧もどこかへ流れ落ち、でどんな風に映っているかと思いきや。カメラマンさんの腕前で何だか爽やかな雰囲気に。あ、持っているバッグはMischaですw
台湾らしいとても丁寧でレトロな作りで、素晴らしいですね!
香港の夏の風物詩、工事現場の裸のおじさんの話をしたら、いつの間にか裸のおじさんの写真も収まっていました。私がイメージしていたのは、こういうマッチョな感じじゃなくて、もうちょっとぽにょぽにょした、ハードな肉体労働者なのに、なんでこういうお腹なんだろうというおじさんなんですが(笑)でもきっちり話を拾ってくれて嬉しいです。
面白いなーと思ったのが、日本人の私から見ると、香港と台湾って文化圏としての距離感が日本より近そうな気がしてしまうものの、取材陣の様子を見ていると、むしろ日本人が台湾や香港を見るのと同じく、外国で珍しくって驚きの連続、なようなのです。
日本では手に入るのでしょうか。香港だと誠品堂書店などに入る(最新号が今もう入っているかは不明)ようです。
私以外のページでも香港が満載なこの号。
↓↓↓ウェブサイトでも、一部見ていただけます。↓↓↓
秋刀魚サンマ開始探索日本Discover Japan Now
台湾の目を通した香港!そこから見た日本!ということで、お互いに愛し合う3つの街が1つに溶け合ったような誌面、とても興味深いです。
よく香港で、私が仕事した掲載誌などを見せると、日本のメディアのビジュアルや取り上げ方が面白い、って言ってもえることが多いので、あーこういう感覚なんだなと分かった気がします。微妙な切り口や見せ方で、その国の個性が出ますね。
機会があれば、ぜひぜひご覧ください。