昨年のフィガロ「24時間、香港中毒」で、点心のページで紹介していたThe Chin’sが最近Restaurant de Chineと改名。ホテル以外で本格的な広東料理が食べられて、点心も華やかで、香港駅や中環駅至近と立地も便利で、落ち着いた一軒ということで、プライベートでもちょこちょこうかがう機会があったり、友人に紹介したりしています。
改めてみたら、どっさり、料理の写真が溜まっているのに、まだブログを書いていませんでした! せっかくなので2回に分けて、今回は一品料理、2回目は点心をご紹介します。
実はこの店には、私が香港で歴代いちばん好きな鳩料理があるんです。
その名も、鳩の紹興酒漬け! 伝統的にはチキンを使うメニューですが、こちらでは鳩を使っています。そして鳩肉ならではの美味しさを生かすためにシェフがいろいろ工夫をしているとか。
私が大好きな潮州料理、滷水鴨に使う滷水に2日間漬けこみ、サーブする前に25年ものの紹興酒(花彫酒と呼びます)と玫瑰酒(ローズワイン)を使ったソースをかけるそうで、そのソースを作るのに、新たに麹を加えて1週間再度発酵させるという手間をかけているのだそう! 鶏肉のように長く紹興酒に浸けると香りが強くなりすぎて鳩の美味しさを殺してしまうから、というのがシェフのお言葉。
その手間は見事に生きています! 肉部分を噛んだだけで、なんたる美味しさ!見た目は地味なこのお料理、幸福度120%が約束されています。滷水鴨も鳩も酔鶏も大好きな私にはツボとしかいいようがありません。
他にも美味しいものがたくさん。こちらは鹿児島の茶美豚を使ったジューシーな叉焼豚。
大好物のクラゲはやっぱり食べたい。コリコリです♪
一見デザートかと思うこちらは松茸の芳香漂う豆腐のスープ! 包丁技が冴え渡っていますね。
コラーゲンたっぷりの美容健康食、豚足の干し梅煮込みです。梅の酸っぱさと甘めの醤油味が混ざり合っています。
3回分の訪問からの写真なので、品数多いですね(笑)。四川風の麻辣味のスープに入っているのはふんわりしたガルーパ!
大好きな豆苗の上湯煮!シャキシャキ、ショリショリ、食感最高。
青を基調にした落ち着いたインテリアと、趣味のいいデコレーションやプレート。シェフがこだわって選んだものが多いのだそう。
こちらがシェフのリンゴさん♪ かつてはチャイナ・タンでシェフを勤めていらして、その頃に取材でお話したことがあって、あーそういうことだったんだと納得しました。その頃から彼の料理はとても好きでしたから、口に合うはずです。
ちょうど陸羽茶室の真向かいにあるので、よくスタッフ同士雑談しているんだとか(笑)。
さあ、次回は打って変わって、こちらの美しくも美味なる点心をご紹介します♪お楽しみに!
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