最近ではエスティ・ローダー香港のCMにも登場するなど、大活躍の女性シェフ、メイ・チョウさん。
彼女と言えばSOHOのリトル・バオから始まり、セカンド・ドラフト、ハッピー・パラダイスでどんどん新世代の広東料理を開拓している代表選手。
中でもそのルーツであるリトル・バオは、アメリカからの帰国子女的センスでバオをバーガー風に変身させ、アメリカンダイナーっぽさを前面に出した画期的なレストラン。
元々人気でしたが、BBCなど海外のマスコミにも大きく取り上げられ、アジアベスト女性シェフにも選ばれてからは、SOHOの小さな店は常に行列で、なかなか入れないというイメージになっていました。
第二号店作ってるよ~とはちらちら聞いていたところ、先日ついに!!銅鑼湾に大幅にスケールアップしたLittle Bao Dinerがオープン! 実はメイさんが初めて催したというメディア試食会に行ってきました♪
ひ、ひ、ひ、広い!!! SOHO店の10倍ぐらいあるでしょうか!? いや、もっとあるかも!
場所は、ビクトリア公園の向かい側、前は巨大なパシフィックコーヒーがあったところです。外のスペースも広い! メイさんがメディアのインタビューを受けていました。ここはペット連れの方に人気が出そう。
そして店内! ワオ!ワオ! 本当に広いです。2014年に初めてフィガロのミニ特集でリトル・バオを取材して以来、何度も取材させてもらっているメイさん。なんかすごいな、このスケール! 本当に頑張って来たんだな、と思わず目頭が熱くなりました(笑)。
子連れのファミリーにも気軽に入ってもらえることを意識したそうで、お子様向けメニューもあるのです。
さあ早速、試食タイムです。リトル・バオおなじみのメニューに、新作メニューも加えたラインナップです。
メイさんの料理、アイデアに溢れていて斬新なだけでなく、とにかくキッチリ美味しいのが大好きな理由です。味付けのバランスや組み合わせがスコーン!と小気味よく決まっている感覚がいつもあります。
そんな彼女らしい一品で、これは大ヒットになるのでは?と思ったのが、この海老タコス! プリプリの海老が入ったカリカリのワンタンに、パイナップルのサルサの甘酸っぱさと、アボガドのワカモーレの組み合わせがツボでした。
美味しいおつまみ系が充実しています。これはふわふわと丁寧に作られたイカボール。外の黒い部分は海藻、ソースは黒ニンニクソース。そして、ソースの小皿は?おお! リトル・バオのオリジナルではないですか。可愛い!
こちらはさっぱりした帆立のセビーチェを、餃子の皮を揚げたチップスでいただきます。
リトル・バオの名物メニューも健在です。フライドポテトに椎茸のテンペ、黒トリュフマヨネーズにタクワンという、一見不思議な組み合わせながら、マヨネーズで少ししなったポテトと、タクワンのコリコリ感、漂う茸類の芳香が癖になるのです。今でこそトリュフが巷に溢れているけれども、2013年のリトル・バオ創業時には衝撃的でしたっけ。
そしてこちらもリトル・バオからの名物料理! 麻辣が効いている四川風フライドチキンです。ここのフライドチキン、何が違うかというと、広東料理で使われる香港産の三黄鶏を使っているので、鶏肉の美味しさがしっかりしていて、カジュアルでも贅沢!
キュウリの酢の物的付け合わせがぴったりです。
ちなみにカクテルにも気合いが入っているのがメイさんらしさ。
フライドチキンは3種類。こちらは標準タイプ。辛いのは苦手な方に。外はカリカリ、中はジューシー!
こちらは新作の担々麺のソースをイメージした、ピーナッツバターとチリオイルを絡めたフライドチキン。かなり辛い!
もちろんバオも健在! じっくり煮込んだ豚バラと紫タマネギ、そして北京ダックにもついてくるホイシンソース(海鮮醤)で作ったケチャップがばっちりのコンビネーション。
リトル・バオで食べて感動した一品は酔っ払い貝。ハマグリ風のおおぶりな貝が紹興酒に漬けられて、大変美味なワケですが、面白いのが下に敷かれたマッシュポテト。意外な組み合わせながら、貝のうま味が混ざった紹興酒のソースが染みこんだポテト、いけるんです。
そして会えました、永遠の恋人、アイスクリームバオ。抹茶アイスにコンデンスミルクが絡まっていて、滑らかな舌触りとこの揚げたバオの軽いカリカリ感との溶け合い方が!! ちなみに写真だと大きく見えますが、程よいミニサイズなのです。
本家リトル・バオと同じく、予約不可。これだけ広いから入りやすそうですけど、場所柄、ますます大人気を博しそう。
リトル・バオに行って見たかったけれども、敷居が高く感じていた方、迷わずGOですよ!
この日お土産にいただいたのが、リトル・バオのキャラクターグッズ! なかなかパンチが効いています。人気が出そう。Tシャツはリトル・バオ開店4周年記念のもの。
そして店内で使われていた小皿。四季常春って、4人の童子がいる昔ながらのお皿デザインを、リトル・バオちゃんのキャラにしてあります。これは嬉しい。
*****本ブログの電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」が出ました!*****
お勧めの広東料理店、クリエイティブ点心、ローカルご飯など、香港ならではの食に加えて、美と健康、老舗での買いもの、最新バーなど幅広くカバーしています。ぜひ次の香港の参考にしてください。詳しくはこの記事を参照ください→次の香港旅の参考に!電子書籍「香港ときどきマカオ Vol. 1」(サンプル記事入り)