フランス語で「香る港=香港」を意味するこの最新ビストロに、香港人ジャーナリスト達に混ざって試食させていただきました。街歩きが楽しいエリアながら静かで落ち着いた九如坊(蘭桂坊酒店や大班樓と同じ通り)にあり、大好きなケネディタウンのビストロBistro du Vinと姉妹店ということで期待が高まります!
オープンで気持ちの良い店内は、Bistro du Vinと同じくフランスのアンティークを多数使っていて、とても小粋。Bistro du Vinはワイン絡みのデコレーションが多かったのに比べると、こちらは海がメインテーマ。メニューの構成もシーフードがメインで、アバディーンの魚市場に専任の仕入れ担当者を置いているという気合いの入れよう!
実はこちらのお店、湾仔星街に最近まであったフレンチレストラン、セパージュと同じシンガポールのレザミグループの系列。セパージュ、なくなってしまって残念ですね、またやらないんですかとマネージャーに尋ねると、首を横に振り、「ファインダイニングはねえ、毎日同じメニューをきっちり保って、常に一貫の状態を保たないとなりません。でもビストロでは、その日の仕入れで入ったその日ベストなものを、その日思いついた調理法で作って、板書きして出せば良い。だからビストロはたまらなく楽しいんです」。なるほど~。
実はただいま香港はビストロブームで、次から次へと新しいビストロがオープンしています。フランス人が大量流入しているという事情もありますが、年に1回記念日に行くような位置づけのファインダイニングよりも、たしかに手頃価格のビストロは気に入れば何度でもいけるし、メニューも行く度に変わるのであれば飽きないし、私たちにはありがたい存在ですね。
さて、いよいよお食事タイム。メニューは2コース(120HKD)か3コース(138HKD)のフィックスメニューがメイン(選んだメニューによっては追加料金があります)ですが、今日は試食ということで、いろいろシェアさせてもらいました。
まずは前菜。この小さめな小エビは香港近海で獲れたものだそうで、ほのかに甘みがあり、殻が柔らかくてそのまま食べられます。ガーリック炒めで素材の味が引き出されてます。
一見お好み焼きのようなBaby Squid a la Plancha。イカのオムレツという感じでしょうか。火加減も絶妙なので新鮮なイカがとても柔らかくフレッシュさを保ったまま上手く調理されていて、見た目以上に美味しかったです。
ブルーチーズの効いた、梨やクルミ入りサラダ、爽やか~
リブアイのグリル、ギネスで煮込んだ牛バラなども肉類ももちろんあります。正直、どれもものすごく旨い! 若鶏のグリルは、キッチンにあるシェフ自慢のJosperという炭焼用の優れものオーブンを使っています。キッチンにはル・クルーゼの食器がずらり。
キッチン潜入!自慢のオーブンの前でシェフもにっこり♪
左がJosperで焼いた若鶏炭焼、左が牛バラのギネス煮!
こちらはリブアイステーキ
さてデザートタイム♡ 食べずにはいられないプリン(フラン)は濃厚なお味で◎。他には、ふわっとしたメレンゲの食感が楽しいフロートアイランド、ほっこり美味しいイチジクのタルト、そしてユニークな大人の味で癖になりそうなブルーチーズのアイスクリーム。
実はマネージャー様、ウィスキーやワインのコレクターでもあり、お宝が奥に並べられています。
名前が示すように地元の魚市場で毎日仕入れる材料を上手に活かしていて、香港ならではの味をフレンチ仕様で、とても手頃に気軽に、居心地の良いインテリアでいただける、というわけで、これはもう流行るでしょう・・・・・・と思っている間に、たちまち満席になっていました。
香港人同業者の皆様との会話も楽しく、動けなくなるほど食べながらも、この日はその後、別のビストロの取材とホテルのメディアパーティにも行ってきました。しばらく体重計には乗らないぞ。
↓気に入られたらクリックお願いします♪ 香港情報のランキングサイトで、いろいろなサイトが見られます。