本日最終日ですが・・・・・・香港歴史博物館「影蔵歳月」に行って来ました♪

12月から開催されていて「期間長いからいつか行ける」と思っていたら、なんと4/21最終日!ということで、昨日慌てて行って来ました、香港の古~い写真を集めた展覧会「影蔵歳月-Image Through Time: Photos of Old Hong Kong」。

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実際見る前は、過去から現代につながる写真が並ぶのかと思っていたら(1950年代~1960年代ぐらいが実は目当てでした)、本当に古い19世紀末~20世紀初頭の写真がメイン! 写真技術時代の始まりと発達に沿った形で展示が始まります。これだけ様々な写真が残っているのは、やはり香港が植民地だったことで最先端の写真技術が流入したからですが、面白いなーと思ったのは「西洋人にとって被写体として面白いものの写真が撮影された」ということ。エキゾチックな中国の風習、お祭り、街角の風景などはたまらーーん、という形で撮りまくられているものの、建築というと中国人の家ではなくて、やっぱり西洋のコロニアル建築がずらりと並ぶ姿ばかりが撮影されている」のだとか。だから撮影されている量の多さイコール現実での割合とは異なる、というような説明文があり、なるほどでした。

また、モデルを使ってそれっぽく撮ったという写真は、見事研究者に見破られています! 首に板をつけられて引き回される罪人などの写真は「不自然に清潔だしルックスが整いすぎているからモデルだと思われる」、典型的な庶民の一家と大金持ちの一家の様子を映した写真も「中の人が両方の写真で同じである」←鋭過ぎる(笑)!!

埋め立てもさんざんされましたし、今や摩天楼が並んでいますから、ヴィクトリア湾沿岸は特に様変わりしていますが、それでも今と同じ通りの名前ばかりで、Lyndhurst TerraceとWellingtonの交差点やAberdeen StreetとQueen’s Road Eastの交差点から見た景色、なんて言われると、古い写真と今の風景が重なり合って「確かに建物は違うけど、この坂の角度はまったく同じだ」とか、思い浮かぶところがとても面白いですね。

仕事でよく通りの名前を書く場所ながら、あまりの文脈の違いにぞっとしたのが、太平山街と今の普慶坊周辺。貧民窟のようになっていたため、衛生状態が悪くペストが発生。2500人近くの死者が出たそうです。ケネディタウンにあったガラス工場が急遽病院にされて患者を収容したとか。棺桶の需要もすごかったそうで、ああそれであの辺は棺桶街になったのか、と納得。

途中から展示は、エリアごとの昔の姿となります。またここで感慨深かったのが、結局、今も昔も香港の登場人物は同じなんだなということ。Quarry BayではSwireグループが製糖工場を作ったり、中環にはHSBCやらレーンクロフォードやらが並び(19世紀末の写真なのに!)、尖沙咀にはペニンシュラとYMCAが並んでいます。もちろん昔の姿を留めているのはペニンシュラぐらいですが。ピークトラムも、今は周りにぎっしり建物があったりして分かりにくいですが、昔の写真のインパクトすごいですね。ほとんど絶叫コースターのよう。

通りの名前として今に残っている人物や会社の名前も次々と登場します。改めて、やっぱり香港って成り立ちからして東西が入り交じって、むしろ西がベースになってるんだなと実感。Jardine Crescentとかあんなローカルなのに、そういえばJardine Mathesonから来てるんだって今さら気付いたりして。

中環の埋め立て前はIce Streetが水際だったのか~というのもびっくり。今じゃ相当奥の方というイメージですよね。

たくさんの写真が脳裏に刻まれたおかげで、いつものように香港の街を歩いているときも、昔の姿が今と二重になって見える眼鏡をゲットしたような、そんなお得感に包まれた楽しいひとときでした。

・・・・・・と、さんざんお勧めしておいて、今日が最終日だなんてごめんなさーい(T^T) 昨日も混んでたけど、わりとちゃんと見られましたよ。ぜひどうぞ!

↓出た後、通常展示の方へ向かうとこんな記念写真を撮るスポットがあり、希望のメールアドレスかフェースブックアカウントに送付してくれます(賢いやり方!)

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ちなみにうしろは緑の画面で、手に本当にカゴを持ってるわけじゃなく、四角い紙を持つとそこにカゴが入るようになってるんです。ついでなら服装も変えて欲しいなあ~♪

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