20年以上前、ニューヨークにちょっと住んでいたことがあります。その後、とても変わってしまって、いまやチャイナタウンに占領されたとは聞くのですが、当時リトルイタリーのどこかひなびたレストランがとても好きで、よく行っていましたっけ。
日本では意識したことがなかった「ニューヨークイタリアン」というジャンル、3年ほど前の記事ですが、LUPAの取材をして以来、意識するようになりました。
その定義は、正直雰囲気以上のものははっきり分からないものの、本国とは違った発展の仕方をしている、例えばマカオのポルトガル料理的なものなのかな? イタリアの中でも地方料理がいろいろあるわけですし。日本人からすると「洋食」って大きなくくりをしてしまうと、全部いっしょくたですからねー。
ただ雰囲気で言うと、もうそれは、映画の『ゴッドファーザー』の世界でしょうか!? そして香港とニューヨークってとても似ている気がするんです。すごく国際的で、歩いているだけで何となく元気の出るせわしないけどいい感じ、水に囲まれている狭いエリアに摩天楼という地形。
先日パワーランチのテイスティングに行ってきたCarboneは、そんな本格的ニューヨークイタリアンのお店。地中海じゃない骨太イタリアン!というのでしょうか。
何しろインテリアからして、お昼でもこの貫禄! ダークでリッチな色同士の組み合わせ。落ち着いているけど大胆です。
そして古き良きアメリカといえば、私の大好きなティファニーのステンドグラスのランプ!! 本物かな~?
食べ物はがっつりした面もあれば、繊細な面もあり。バランスが良いし、何でも美味しいです。
これは前菜。うすーーくスライスされたハムやマッシュルーム、ハーブとドレッシング的ソースがとてもいい組み合わせ。
シーザーサラダ! アンチョビ丸ごと! 巨大クルトン入りで、サラダだってマッチョです。
スモークサーモンやケイパーを和えた前菜も爽やかでしっかり味。あの赤いギンガムチェックがもう、それっぽいですよね!!
シンプルなトマトクリームパスタ! 安定した美味しさ。麺も硬めでマッチョ(←何でもマッチョですませるなって)。
リッチながら野菜たっぷり、とても満足感のあったパスタ。
ウェイターさんもタキシードで決めてます! とてもお茶目な眼鏡君が切っているのは、ピザ?ではないのです。
薄切り豚肉のちょっとだけ豚カツ風のサルティンボッカでした! 柔らかくて肉の味も◎。
シーフードもいろいろ。これは帆立貝。食材の組み合わせが、日本っぽくないところが、いいですね(最近、何料理に行っても日本料理に影響されているものが出てくるので、逆に新鮮)
見た目は黒焦げ魚(失礼)ですが、実はとっても美味でした。外がBBQ風にしっかり焼かれていて、中は白身が柔らかくて甘みまで引き出されている感じ。シンプルイズベスト!レモンをかけても、何もかけなくてもいけます。
さーデザート! とってもパワフルです。こういうデザートって、日本や香港ではあまり見かけないクラシックさ、ざっくり加減がまたよい。
じゃーん! キャロットケーキが絶品でした。すごいプレゼンテーション!
次はますますニューヨークっぽい雰囲気のお兄さんが、バナナスプリットを作ってくれました。
私が撮影していたら、火を出せ~とみんなにけしかけられて、しっかり出してくれました。ありがとう♪
焼きたてバナナをバニラアイスに載せて、どうだ!!
どれもしっかりボリュームがあって、ものすごーーーーくお腹いっぱいになったものの、お腹にもたれるような調理法はしていなくてこっそり今風。今時のモダンなヨーロピアンに慣れていると、こういうのがとても新鮮。一見マッチョでハードボイルドに見せていながら、繊細なハートの持ち主♪ という感じでしょうか(←妄想癖が始まる)
ニューヨークのグリニッチヴィレッジにあるMario Carboneさんの「Carbone」のアジア初進出ということで、彼のいとこが香港店を見ているのだそうです。
ちなみにLKFタワーのエレベーターや看板には「C」マークしか書いていません。ちょっとスピークイージーな秘密クラブ的な雰囲気!?
とても気分良く食事やワインが楽しめる、会話が弾みそうなお店です。とっても男性受けしそうですが、マダムっぽいグループもランチは多し。外が蘭桂坊だということをすっかり忘れます。いろいろな味が楽しめて香港は楽しいな。
はい、この日はディナーは抜かしました(^^;)
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