The Old Manがトップ!香港勢大活躍!「アジアのベストバー50」2019が発表に

先日シンガポールで「アジアのベストバー50」2019年度の結果発表がありました。




私は残念ながら現地には行けませんでしたが、今まではシンガポール勢がずらりっというイメージのリストだったのに、今回はな、なんと、香港勢の活躍がめざましかった!

そう。栄えあるアジアナンバーワンは・・・・・・The Old Man!! まだオープンして1年ちょっとながら、昨年「世界のベストバー50」で10位にいきなりランクインしていたので、もしかしてというのはあったのですが。

The Old Manを始めて取材したのは、本当にオープン直後で、3人の仲間が集まってほのぼの、ワクワクドキドキという初々しい頃でした。これがそのときの記事。

【香港旅】ヘミングウェイがテーマの一流バーへ。

こちらも当時の写真。後ろでにらみを利かせているのがそう、ヘミングウェイ。インテリアにつかった木材やタイルなどを組み合わせて作ったそうです。すごくチャーミング!

その後、フィガロの香港特集でも掲載しています。当時はまだ他のスタッフもいなかったけれども、あっという間に急成長! 最近では「The Sea by The Old Man」というスピンオフも誕生。先日その試飲にも行ってきましたので、またそれは別途書くつもりながら、チラ見せを。

これがThe SeaのあるPo Yan Streetのビル。

ちょうどベストバー表彰式の夜でした♪

The Old Manの顔であるバーテンダーのアグングさん。実は香港のバー業界では昔から人気者&有名人で、私が最初に知ったのは彼が率いていたLobster Bar(アイランド・シャングリ・ラ)が香港トップの座をクイナリーといつも競い合っていたとき。この人を取材してみたいな~と思って取材を申し込んでいたらニアミスで、マンダリン オリエンタル 香港(もともとマンダリン出身だったのです)のビバレージマネージャーに就任していました。

The Old Manがオープンしたとき、「あのアグングが!自分のバーを!!」という香港のバー業界中からの、ものすごい熱気と興奮が伝わってきて、どれだけこの人、愛されて尊敬されているんだ!と感心したものです。だからThe Old Man自体は短いけれど、その前の長い年月があっての今のポジションなんだなーとしみじみ。

土地が高い香港で、バーテンダーが自分たちで店を始めるというのは大変なこと。しかし時には思い切った挑戦、やっぱり必要なんですね。リスクを怖がってるばかりじゃ、高みには行けないぞという強いメッセージを感じています。

ここでトリビア。長く香港好きな方ならきっと手元に持ってらっしゃる2016年のanan『魅惑の香港』特集号で、彼を初取材してるんですよ♪ ほら!

そしてもちろん拙著『週末香港大人手帖』にもThe Old Manは登場しています。このときは、実はもう締め切りギリギリで、しばらく間が空いてしまっているうちに、以前取材したメニューはもう無くなっているから、掲載するなら取材に新たに行かないと書けない、でも時間は全然ないし・・・・・・と迷いつつ、でもどんな風に進化したのか、今のThe Old Manを知りたいし、ぜひ掲載するべきだな~と、かなり無理矢理入れる決断をしたのです。

1ページだけなので、写真はアグングさんのもの1枚ですが、このとき飲んだカクテルにはもう本当にぶっ飛んで。うわ、これか!これで世界から評価されたんだ!と心から納得の1杯でした。「Moveable Feast」と言います(詳しくはぜひ拙著をご覧ください♪)

そしてオープン直後にあった最初のメニューと比べて、すごく驚かされたのが、その大胆不敵な攻めてるカクテルデザイン。アグングさんと言えば、ばしっとスーツを着てクラシックカクテルを作るイメージがやっぱりまだ頭にあったし、私自身も斬新なカクテルというのはたくさん飲んでいますから、そう簡単には驚かされなくなっていたと思っていたのに、これは衝撃だったんです。

今ではシンガポール店もオープンして、ますます絶好調!




そして。もちろん香港のバーと言えば! クイナリーなしには語れません。

アントニオ&サミュエル!!

そしてやっぱりクイナリーと言えば!アールグレイマティーニと、ラベンダーメレンゲパイ。

むふふ、やはり『週末香港大人手帖』で紹介したCOAが初登場12位! さすがです。
COAオーナーバーテンダーのジェイ・カーンさんも男気あって、アガベ愛にあふれる人!ここのカクテルも美味しいし、さらっとした雰囲気も好き。

閑話休題。行く場所と服が偶然かぶりやすい体質の私の歴史上でも、なかなかの上位にある、COAのアガベクイーンとのチャネリング、笑。

電子書籍版で紹介していたけれども、今回は新メニューの取材が間に合わなくて涙を飲んだStocktonとThe Pontiacも入っていますね。

書籍に掲載できなくてすっごく残念だった、私のお気に入りの写真。The Pontiacのベッカリー!今はバリで、The Pontiacの新店をオープンしたところ。

こちらはストックトンにスラージ!(王様っぽいので、キングと最近呼んでいました、笑)

たまたまこのお二人にはDrink Planetで超ロングインタビューをお願いしたことがあって大変お世話になりました。

18位のThe Wise Kingもやはり新登場! こちらもバーテンダーが集まって始めたお店です。

こちらはThe Wise King共同オーナーの一人、サンディープさん。とっても最近の取材です!

<香港でTOP 50入りしたバーリスト>
1位 The Old Man     『週末香港大人手帖』収録
10位 Quinary    『週末香港大人手帖』収録
12位 COA      『週末香港大人手帖』収録
18位 The Wise King ※今月発売の某誌 香港特集に掲載しています。またお知らせしますね。
32位 The Pontiac  旧版『香港ときどきマカオ Vol.1」収録(現在発売停止)
33位 Lobster Bar & Grill
36位 Stockton   旧版『香港ときどきマカオ Vol.1」収録(現在発売停止)
38位 8 1/2 Otto e Mezzo Bombana

Lobster barのカクテルの写真が出てこない。かわりに素敵なライトの写真が出てきました。

●香港以外にも、ブログ掲載バーがあります。

バンコクに行った時フィガロブログに掲載:バンコク旅(2)-素敵バーホッピング

8位 The Bamboo Bar at M.O., (Bangkok)

これはバンブーバーのジェイミーさんが、香港のマンダリンにゲストでいらしたときの写真!

48位 Teens of Thailand (Bangkok)

この方には、現地で加藤雅也さんと勝手にあだなをつけました、笑。

そして日本最高位は、東京銀座のHigh Five!

High Fiveにもお邪魔したことがあるのですが、写真が出てこない。伝説のバーテンダー上野秀嗣さんは、香港でBar De Luxeというバーをプロデュースされているので、何度かインタビューさせていただきました! 写真はBar De Luxeにて。

フィガロブログでご紹介した後閑信吾さんのバーも、こんなにたくさんランクイン!

7位 Speak Low (Shanghai)
13位 The SG Club (Tokyo)
16位 Sober Company (Shanghai)
このブログの記事、結構アクセスがあったらしくて光栄でした。
後閑信吾さん、まもなく渋谷にバーをオープン!
後閑さん、ストックトンのスラージ、クイナリーのサミュエル絡みの記事、ただいま執筆中なので、そちらもお楽しみに。

後閑さんはBartneders’ Bartender賞も今回受賞です。これはもう日本の誇りですね!!
こちらは昨年夏にうかがった渋谷のSG Clubで。とっても素敵で、日本にいたら行ってみたい面白いイベントをいろいろ企画されてます。

なんて過去の写真を探していたら楽しくなってしまいました。まだまだ見つからない写真がたくさんあって残念。

バーの記事、もっといろいろ書きたいですね。バーテンダーとカクテルの写真を撮るのがものすごく好きなのです。シンガポールでバーホッピングもしてみたい!

アジアのバー業界は人の行き来も多くて、レストランもそうですが、知れば知るほど、他の国のいろいろな店を試してみたくなります。

日本だとやはり、あまりバーに行く習慣がない、カクテルって甘ったるいんでしょ、みたいな認識がまだまだあるのが残念なほど、アジア中、こんなに盛り上がってるバー業界。ぜひ旅行の際には、リスト片手にいろいろ訪ねてみては?




 

 

 

 

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