香港に6年住んですでに4回引っ越しをしている私(改めて数えてみれば、この15年で14回も引っ越ししていました、汗)。しかも代々、物持ちが良すぎて捨てられない女の家系に生まれた本の虫・・・・・・ということで、家が狭い香港で、引っ越しの度にどんどん増える本の箱。日本みたいにあちこちにブックオフとかないですから、わざわざ尖沙咀とか銅鑼湾の日本の古本屋に不要本をひーひー言いながら何十冊も持って行って、買い取り料全部で10ドルなんてこともありましたっけ。
そんなわけで数年前に、自分の手持ちの本を電子書籍化する、通称「自炊」なるテクニックについてネットで見た時には「これだ~!!」と感激。要は本をバラバラにしてスキャンするのですが、実質まともに効率良くやろうとすると、本ののり付け部分を一定のサイズで切り落とす裁断機、迅速にスキャンができるドキュメントスキャナー、それから作った電子書籍を読むリーダーという3つが、自炊の三種の神器として必要になるとのこと。
日本ではかなり流行っているせいか、アマゾンなどでお勧めモデルがすぐ買えてしまうわけですが、何しろここは香港。ちまたでは全然見かけない機種だし、日本に行った時に買って帰ろうか、などと思ったものの、当時イチオシとされていたプラスの裁断機は1台で14キロぐらいの重量があるそうだし、ものすごく収納場所も取る、ということで二の足を踏んでいました。香港在住日本人の方で、オフィスの近くにある(旺角)の印刷屋さんで裁断してもらって、日本から買ってきたスキャナーで自炊しているという話も聞いて、そこに本を持ちこもうかと考えつつも、どっさり本を抱えてMTRに乗ることを考えるとどうも気が進まず。そのうち自炊のことはすっかり忘れていました。
しかし数ヶ月前に、久しぶりにネットで自炊のことを検索していたら、自炊にお勧めの裁断機に小型のものが加わっていました(Carl Disk Cutter DC-210N)。これなら小さくて軽くて何とかなりそう! がぜん自炊をやる気になり、香港でとにかくできるようにするには? と調査を始めたわけです。
まずはスキャナー。富士通のスキャンスナップS1500というモデルがイチオシだと聞いていたのですが、香港でかなり大きいコンピュータショップに行っても、売っているのを見たことがありません。最後は富士通香港にメールで問い合わせたところ、湾仔の電脳城の中にある1軒でだけ取り扱っているはずなので、一応在庫の確認をしてみてください、とのこと。ちなみに「ところで何でこの機種のことを知ったの?」とメールの最後に書いてあったので、日本じゃ自炊っていうのが流行っていてねっと教えてあげました(はあ?とびっくりしたような返事がきたっけ)。
(教えてもらったのはここです→R&R Shop 240, 2/F Wanchai Computer Centre, 130 Hennessy Road, Wanchai Tel : 2836 5088)
忙しくてなかなか電脳城に行けなかったものの、ある日ついに購入し、「こんな小さいんだ」とびっくりしつつ家に持ち帰り、ネットでいろいろと調べようと検索すると・・・・・・がーん!なんと新モデルが日本では発売されていたではありませんか(T^T)痛恨の旧モデル購入でしたが、とにかくこれをすり切れるまで使ってやるっ!と涙を拭いたのでした。
カード払いで3900HKD、日本より高い&旧モデルなのは悔しいものの、ひとたび使い始めると「複合機じゃない専用スキャナーってこんな凄いんだ」と驚くほど素晴らしい性能(速いし信頼性も抜群)で、自炊以外にもずいぶん役に立つことが分かり、まあ結果オーライです。
そして裁断機。これも香港で買いたいなと思って調べてみたところ、陶宝って中国のショッピングサイトで買うと日本よりかなり安い。上海の業者が香港からだと良さそう。しかしこれは中国の銀行口座を持っていないと使えないようだ(私が持っているHSBCじゃだめ)。じゃあ中国銀行に口座でも作る? お、セブンイレブンで陶宝用のプリペイドカードが買えるそうだ、何だかそれも面白そうだな、よし! と腕まくりをしたところで、「しまった、旧正月直前だから、中国なんかで頼んだら、いつ届くか分かったもんじゃない、下手したら行方不明になりそう」と気づき、日本のアマゾンで購入。何週間か後に香港に来る予定の母に持ってきてもらうことにしました。
リーダーは後で決めるとして、とりあえずの道具を揃えたぞ、ということで、ついに香港で自炊なるもの、たしなんでみることになりました(②に続く)。
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