旧日航ホテル桃里で昔ながらの香港・広東料理♪

旧・日航ホテルといえば、香港に昔から来ている方達には思い出深い場所のはず。私も日本からのお客様がここに滞在されることが多くて、よくうかがっていました。

さて、昨年からこちらはニューワールド・ミレニアム香港ホテルと名前を変えて生まれ変わっていて、少しずつリノベーションも進んでいます。とはいえ、日航時代からの日本人ゲストサービスやシェフなど、お馴染みの方達はそのまま残って仕事されているそうです!

以前、別のホテルのPRをしていた友だちが、こちらに転職していたことがわかり、久しぶりの再会をかねてランチをしてきました。

場所は、広東料理店のTao Li桃里(以前は違う漢字を使っていたそう!)。こちらを選んだのは9月末までやっているという、70年代ぐらいの香港・広東の料理を揃えたメニューというのに興味津々だったからです。

お店はこんな感じで、とても落ち着いていて広々。テーブルの間に余裕があるのがいいですね。写真ではよく見えませんが外はビクトリア湾の景色です。外が暑い日に納涼感を味わえる雰囲気。

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さて、どんな料理が出てくるのだろうとワクワク。

1品目はいつの時代も人気者の定番・叉焼豚。肉が軟らかくて美味!!

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続いて出て来たのがスープ。いつもスープというとダブルボイルドのクリアのものが多かったので、いきなり珍しさを感じました。出汁は魚の頭で取っている、船場汁的な料理です。材料を無駄にしないという意識が昔はもっと高かったとか。豆腐、卵、茸などがたっぷり入っていて、かすかに陳皮の爽やかさが加わっていて、なんとなく日本の汁物では柚を加えるような使い方で親しみが湧く味でした。1人分88ドル。

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次はガチョウの梅ソース蒸し。花椒や八角、月桂樹などでマリネしたガチョウを、この土鍋で底にタロ芋を敷いて梅ソースで調理してあります。これもまた本当に柔らかくて食べやすく、梅の風味がガチョウの肉の味とよく合っていて食欲を刺激するし、タロ芋にソースがすっかり染みこんでいるのが気に入りました。198ドル

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さて、これは何でしょうと聞かれて、何かの胃袋?と即答してさすが日本人、と誉められました(笑)ゲストによっては「うえー絶対食べない」となる場合もあるんだとか! 余裕のよっちゃんですよね、わはは。

これは豚の胃・・・・・・つまりガツ?の豆豉炒めです。今では本当に珍しいメニューだそうで、ガツの部分がとても柔らかくて食べやすく、色も白いのは、美味しい部分だけを厳選して巧みに調理しているからだとか。1品で胃袋5個分ぐらいからより分けているのでコストもかかるのだそう。もともとは安い肉で作るという意味があった料理なのではないかと思いますが、それが今では逆に贅沢なんですね。218ドル。

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こちらお馴染みの蝦トースト! カリッカリに上手に作られていて、とても食べやすかったです。2段階で揚げることで、このカリカリ具合が生まれるのだそうで、これも技術がいるのだとか。ビールと一緒に食べたい味です。240ドル(写真は3個だけですが、普通は6個入り)

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さてさて、こちらは編み笠茸とニンニク、クコなどが入った野菜料理。編み笠茸の食感が大好きな私には嬉しい一品です。

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これはプレゼンテーションにとにかく惹かれた屋台飯風ヌードル。叉焼豚や生姜、葱などと粗麺に、横に添えられた醤油とラード(!)を好みでかけて混ぜて食べるという、何となくつけ麺風のメニュー。ラ、ラードか!とちょっと腰が引けつつ、少しずつかけていただきました。とっても懐かしい味(ってその頃の味を知りませんが、笑)で美味でした。1人分48ドル。

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最後は、特に古いメニューではありませんが、マンゴ餅をいただきました。柔らかくてフレッシュで言うことのない美味しさ。

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古いメニューには内臓系の料理が多いそうで、最近の人からは「コレステロールが多すぎる、不健康」といって敬遠されることもあるのだそう。日本だと内臓系は鉄分補給などができて体にいいってされているというと驚かれました(私は貧血気味なので、昔から内臓はよく食べる方)。

お馴染みの広東料理も、いつものメニューとちょっと違う、こういうのを試すのもとても面白いですね! 価格も手頃なのも嬉しいところ。

ということで新ブランドで頑張っている旧・日航、いまはニューワールド・ミレニアム香港ホテル。中で働く人の顔が見えた途端に親しみが湧きました。どうぞ久しぶりに訪ねてみてください。

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