ちょっとひなびたポウサダ・デ・コロアンで いただく家庭的ポルトガル&マカオ料理

マカオのレストランは、仕事で相当な軒数を訪ねています。そんな中で、個人的にマカオに遊びに行くとつい寄ってしまう/親しい友人に聞かれると真っ先にお勧めするレストランをご紹介していきます。

★ポルトガル料理なら-Pousada de Coloane

屋内も雰囲気たっぷり。デコレーションに使われた皿などは、今やポルトガル本国に買い付けに行っても手に入らない、昔ながらのデザインなのだそう

マカオ半島の雑踏やコタイ地区の喧噪から遙かに離れて、カジノなんて縁のないコロニアル風ながらひなびた静かな宿でのんびり過ごしたい――。そんな思いで滞在する方が多いホテル「ポウサダ・デ・コロアン」は、実は食事だけでも訪ねたいスポットです。

マカオのポルトガル料理店には、中国や東南アジアの影響の強弱で大きな幅があり、中にはほとんど中華料理店のような店から、本格ポルトガル料理にこだわる店まで選択肢はさまざま。マカオ名物の「アフリカン・チキン」や「蟹カレー」など、本国には存在せず、大航海時代にポルトガル領だったアフリカのモザンビーク、インドのゴア、マレーシアのマラッカ、そして地元中国などとの人と物資の交流によって生まれたメニューが多数見られます。

大航海時代を彷彿とさせる繊細なタッチのアズレージョ

東西の味が混然となった洋食的マカオ料理にはもちろん魅力がありますが、せっかくだから香港から1時間少しの距離を旅するだけで、思い切り異国情緒を味わえるポルトガル色の強い店をと思うと選択肢が狭まってきます。

みんな大好き、カルド・ベルデは、チョリソの出汁の効いたじゃがいもとケール、オリーブオイルのスープ。心も体も温まる。

「ポウサダ・デ・コロアン」は、素朴な雰囲気の店内でも、テラスのテーブルでも、日常を忘れてほーっと一息つけるセッティング。そして食事はホクホクと家庭的ながら何もかも文句なくツボを押さえたヘルシーな美味しさ。しかも値段がとてもお手頃。昼も夜も1人150~200MOPでお腹いっぱいになります。特に日曜日のビュッフェランチは大人一人150MOP程度の価格で、驚くほどのお得感です。

暑すぎない日は外のテラスが最高! 岩塩の効いた熱々のいわしのグリルや、トマト味のタコのシチューなど、地中海の味は目にも鮮やかでヘルシー

席数も多いしホテルのダイニングを兼ねているため長時間空いており、予約しないでふらりと訪ねても大丈夫。ただし、週末のビュッフェタイムはかなり混雑するので予約した方が安全でしょう。

唯一、中心地から離れているので(マカオフェリーターミナルから、タクシーで20分ほど、100MOP前後)、前後のスケジュールが詰まっている時にはお勧めしません。せっかくだから時間を忘れてゆっくりできる日に訪ねてください。

Information
Pousada de Coloane Macau
(澳門竹湾酒店)
澳門路環島竹灣海灘旁(タクシー運転手に「竹湾酒店」と書いて見せれば確実)
Tel: 853-2888-2146  8:00~22:00 無休
http://www.hotelpcoloane.com.mo/index.html

向こう岸は中国本土。静かな竹湾ビーチを眺めるテラスで、ポルトガルビールとアサリのワイン蒸しやバカリャオ(鱈の塩漬け)のコロッケをいただきたい♪




 

 

 

10月のヘッダー

毎月過去に自分で撮影した写真をコラージュしてヘッダーにすることにしました! 大伸ばしするほどしっかり撮れていない(iPhoneで撮ったのが多いし)というのもありますが、画家の友人に「色を揃えて集めるときっとキレイだよ」とアドバイスを受けて、試しにやってみたら楽しくなってしまって、赤だ青だと過去の写真を色で分類して遊んでいます。

ちなみに、今月の写真達、どこで撮影したものか分かりますか?

正解はこちら↓

左から、

-香港のランタオ島梅窩(ムイオー)のシルバーマインビーチの脇

-香港のハイアットリージェンシー「凱悦軒」名物のパパイヤスープ。※マカオのImperial Courtじゃありません♪ もともと凱悦軒のシェフだった周さんの看板メニューが今も残っています。周さんはImperial Courtのプロデュースをされています。マカオのメニューはフカヒレがたっぷり入っていてバブリーなため、お値段も600MOP以上します。凱悦軒は100HKD台でした。

-マカオのコロアン竹湾ビーチ

-マカオのコロアン「聖ザビエル教会」の脇にあるドア

-香港・ホンハムの新しいレストラン、Yu Leiのゴージャスインテリア




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