佐敦というととにかく賑やかで庶民的なイメージがありますが、古い教会や名門校などが並ぶ文教地区でもあるのです。
教会の付属施設なので、平日の昼間しか空いていないこのKUCスペースは、そんな古くて落ち着いた佐敦の雰囲気が味わえる場所。1927年創設のカオルーンユニオンチャーチ(九龍佑霊堂)に併設されています。
もともとここを知ったのは、以前にお気に入りだったけれども残念ながら閉店した、天下太平という素敵&仏教系の施設で、働いている人はすべてボランティアというベジタリアンカフェにいた方に、「最近こちらで週に一回ボランティアしてるんです」とうかがったのがきっかけでした。
元牧師寮だったという建物はとにかくクラシック。ちょっと昭和な和風建築によくついていた、洋風の応接間のような(昔の実家にありました)雰囲気もあります。
家具などは、教会のお古や、リサイクル品を集めたり、地元のアーティストの支援で買い取ったりしているのだそうです。あのベンチは、礼拝堂の席だった気がします。
少し前の写真なので、行く度に様子は変わっていますが、天井が高くて、気取っていなくて、和める空間であることは変わりません。
こちらを主宰しているのは、カオルーンユニオンチャーチの牧師さん。彼女の手作りケーキは心まで温まる味なのです。家具の集め方といい、ただならぬセンスの持ち主だと私は思っています。これはたまらなく美味しいキャロットケーキ! このカフェも、やはり働いている方は全員ボランティア。難民の方もいるとか。
こちらはパウンドケーキ。さりげないのになぜか何でも絵になる空間なのです。
こちらもキャロットケーキかな。ローズと蜂蜜のお茶と一緒にいただきました。
テーブルクロスの刺繍。信者の方の手刺繍だったりするそうです。
下は、お友達の日本人女性シェフが担当していた日のランチメニュー。お腹に優しくてヘルシー! これはチキン入りですが、ベジタリアンのチョイスもありました。
ボランティアベースのカフェなので、コースターは自分でここから持って行きます。何もかも良い感じなのですよ。
食事を残さないように、最初から少なめがいい人はそう言ってね、というサイン。実はお会計も自分で計算して置いていく仕組み。そういう姿勢のお店なので、取材に行くときも失礼にならないように、気をつけなくちゃという気分に余計なります。
野菜やハーブの一部は、敷地内でこうやって栽培しています。
絵になるコーナーだらけです。古い香港の磁器もさりげなく置かれています。
ヘルシーなランチセットが50ドル位だったりするし、とにかく和めるこの空間。非常に人気が高くて、ランチタイムはとても賑やかです。
私もたまにはこういうところでお茶を飲んで本を読んだりして時間を過ごしたいな、と思いつつ、なかなかプライベートで行くタイミングがなく・・・・・・。
とはいえ取材に行く度に、だんだん脳みそが緩んできてデレデレになって、あー次なんだっけ、ま、いいか~(全然良くない、笑)となってしまう魔法のリラックス空間なのです。
MTRの駅からもすぐです♪(Kowloon Union Churchを案内で探せばすぐ分かります)
土地を自分達で所有しているからこそできる、East meets Westの長い歴史が作った、これも香港ならではの姿です。
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