辛い!けどじんわり美味しい家庭料理をゆったり-四川大平伙

辛いものはあまり得意ではないので、付き合い以外で、自分から四川料理の店に行くことはほとんどありません。しかしこのお店で試食のお誘いを受けた時、とっても興味が沸いて、行ってみることに。

元々は四川出身の有名画家の王さんのギャラリーで、料理と歌が上手な奥様が客人をもてなすうちに評判となったのが開業のきっかけ。今はレストランの免許持っていますが、かつては香港でも一番古い私房菜だったとか。昔の写真を見ると、この辺には屋台がたくさんあって、この入り口もよく見えなかったことが分かりますが、今ではまあ、すっかり見えやすくなってます! ご夫妻は何年か前に四川に戻ってしまいましたが、今も夫妻の弟子がシェフを続けていますし、王さんの絵も変わらず飾られていて、昔の雰囲気を残そうという努力が注がれています。

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ではではさっそくお料理を。

最初はこれ! おなじみの口水鶏。鶏肉がとっても新鮮で柔らかくて、骨も丁寧に取り除かれていて、まー食べやすいこと。外は確かに辛いですけれども、これだけ鶏肉自体が美味しいと、私でもちゃんと楽しめました。酸・麻・辣の3種類の辛さが揃っている一品だとか。

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これがとっても好みでした、酸辣粉というヌードル。スープを冷たく冷やしておいて、熱湯で茹でた麺を入れると、麺が引き締まってこの何とも言えない食感が生まれるとか。辛い!でも美味しい! やっぱり少し酸っぱさがある辛さが私は好みのようです。麺の透明感と食感、たまりません。DSC09666

こちらはレタスで包んでいただく、豚挽肉とセロリ。湖南の胡椒というのが使われています。ごま油が効いていて、とても食べやすい一品でした。DSC09674

こちらは麻川雞煲という一品。チキンが本当にいい味! 一羽を揚げて、さまざまなチリやスパイス、豆板醤や湖南胡椒などを合わせたスープとともに鶏をローストしているとか。柔らかいし、これもきちんと鶏肉の風味が引き出されていました。とっても技ありなんです。

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こちらはやはり、面白い組み合わせのスパイスやチリと共に蒸した海老。ナッツが入っているのかなと思ったら、クミンの味なのでしょうか。食欲の沸く風味です。

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さあ、ここで本来ならディナーで歌ってくれる歌手のMs. Li Yilinが今日は特別にランチに来てくれました。かつて王夫人が歌ったように、素敵な歌声を披露してくれました。

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うっかりインテリアの写真を忘れてしまったので、これで雰囲気が少し分かりますでしょうか。左にかかっているのが、王さんの油絵。東西の異なる文化が融合する香港を描いているそう。

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ビデオも入れてみました♪

思わぬ長編になってきました(笑)。こちらは桂花魚の水煮。とてもクラシックな料理です。魚がやっぱりとても新鮮で柔らかくて臭みもなく、チリと上手に組み合わされてなかなかの美味しさ! どうも赤いと辛そう!と思ってしまいますが、そういえば四川のチリの種類はいろいろあるので、色と辛さって関係ないんですよね。今日はいつもより、チリの風味の微妙な違いまで何とか味わえた気がします。へたするとすぐ、口の中の感覚がなくなってしまって、全部同じ味に思えてしまうのですが、ちゃんとしたバラエティがあって、素材の味をチリで消すのではなくて、引き出しているというところまで、何とか分かりました(でもタラコ唇にはすでになっている、笑)。

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これこれ! 蓮根と海老の辛い揚げ物。これ、最初口に入れて「あれ、意外と辛くないじゃな・・・」ぐらいのところで、キーーーーン!と後から喉に来ます(笑)。かなり塩もきかせているようで、蓮根の中がとても甘く感じました。 DSC09723

これはもう良く下ごしらえして散々煮られて、ホロホロになっていたビーフ。王夫人のスペシャルなんだとか。

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こんな付け合わせも出てきました。緑が目に鮮やか。

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正直、このランチを私が生き延びられたのは、甘くて美味しい豆乳のおかげです。これとってもお勧めです。

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四川をこんなに丁寧にいろいろ食べたのは初めてかも。そういえば大昔、ハッピーバレーの駿景軒で10品ぐらい出してもらって、色々なチリの種類の違いやらを教えてもらう、とても面白い取材をしたのに、その日、風邪で喉をやられていて声がでなくてほとんど筆談状態で、さすがに全然食べられなくてとても残念だったことを思い出しました(無理しないでね、っていって、代わりにあっさりしたお粥を出してくれたっけ、優しい~)。

美味しいけど、やっぱりその日の夜からちょっと肌の調子悪いし(敏感肌なので刺激物は避けなさいと言われている通り)、そう頻繁に食べはしないと思いますが、次回は白い御飯と一緒におかず的に食べたら満足できそう。

そうそう、今は私房菜ではないので、普通にランチセットやディナーセットもあります。なんと5品のランチは120香港ドル、10品のディナーは380香港ドルで、ものすごくお得です!

四川は、アルコールと一緒で、私の体質的に極めるのは無理そうですけど、ものすごく奥が深くて面白いですねー♪

ということで、辛いもの得意じゃない私でもギリギリ楽しめる(油っぽくなくて、食材の味が生かされている、いい食材を使っている)お店でした!辛いもの大好きな方の感想も聞きたいですね。

そういえば最近あんまり広東以外の中国料理を食べていなかった! ので、何だか新鮮で書くのも楽しんでしまいました♪ 今度は久々に上海料理を食べに行きたい!
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