最近本当に、香港と日本のバー業界の距離が縮んでいることを実感しています。
というのも、ポップアップバーやゲストバーテンダーとして、日本の有名バーやバーテンダーの方が香港を続々訪れては、大人気を博しているのです。
中でもこのBar de Luxe(バルデリュクス)は! 先日発表のあったアジアトップ50バーでも3位につけている世界的な人気バー、Ginza High Fiveを率いる伝説のバーテンダー上野秀嗣さんが初めて海外でプロデュースをしているバーということで大変話題になっています。
先日、このバルデリュクスについての上野さんへのインタビューを含む記事を、バー業界とカクテルラバーのウェブサイト、Drink Planetに紹介しました。(このサイトは会員制なので、会員でない方が見られるのは、記事の最初の方のみです)
上野秀嗣さん海外初プロデュース 香港の「バルデリュクス」へ!
場所はこのビル!と言えば、見覚えのある方が多いのではないでしょうか。最上階のアタイアハウスというとても素敵なメンズセレクトショップのさらに上にある、隠れ家的立地。
4ヶ月に一度、上野さんが香港を訪れるとき、上野さん目当てのお客さまが押し寄せるので、なかなかじっくり上野さんの目の前に座って、伝説のバーテンディングを眺めてお話するだなんて、大変な贅沢なわけですが! そこはラッキーな職業柄の役得で!!
この日は上野さんの腰の入った、パワフルなシェイクを目の前で堪能。日本のカクテルは材料同士が完全に融合した味わいが特徴、ということで、本当にしっかり溶け合うんだな、と納得の行く迫力のシェイクなのですー!
日本のバーテンディングは所作が美しい! と香港で学んだニワカな私ですが(日本では、大人なバーにほとんど行ってませんでした、お恥ずかしい)、本当に絵になります!!
フルーツのフレッシュな味わいを生かしたカクテルも上野さんならではだとか。
これはニッカウィスキー、巨峰リキュール、バイオレットリキュールなどを使ったFruitful Eraを作っている上野さん。
この氷の美しさも、日本のバーならでは!とみんなが憧れる技術なのです。美味しかった~このカクテル。
バルデリュクスのヘッドバーテンダー、長沼由利子さん。上野さんが来ているときは、いろいろな確認や技のさらなる習得でますます大忙し。
アールヌーボーっぽいインテリアって、日本でヨーロッパ趣味という風に思っていたけれども、とても日本で愛されてきた(私もこういうのに憧れて育ちましたっけ)ので、何だかむしろ香港では、日本的なものととらえられたりもしていることを感じています。中環のど真ん中ですから景色も最高。
記事の中にも書いていますが、この夜景が見える側にはカウンターを置かなかったところが上野さんのこだわりの1つ。カウンターはバーテンダー、景色は景色と、主役をはっきりさせているのです。
写真がぼけちゃったので小さく・・・・・・落ち着いて素敵な空間です。
この夏のカクテルも記事で紹介しています。とても感動したのが、このピニャコラーダ。スラッシャーというのでしょうか、かき氷マシーンみたいなもので作るものなのですが、こちらでは材料を氷にして、少しずつ手で削って作るという愛がこもった作り方をしているそうで、そんな優しさと深みが感じられつつ、洗練された大人の味になっています。
そうです、やはりレジェンドをインタビューしたら、記念撮影をお願いせねば <3
このギラギラ感のない、落ち着いているけれども重厚すぎない、いい感じのバランス。
これがいろいろな文化を取り入れつつ行き着いた日本らしさなんだなーと改めて実感しました。
こんな素敵な笑顔の長沼さんが、しっかりとカクテルを作ってくれますので、ぜひおたずねください。