5年位前に「香港をモダンアートのアジアでのハブにする」と政府が高らかに謳っていたときは「んなこと言ったって無理でしょー」と実は思っていた私。香港っていうとやっぱりビジネス志向現実志向でアートと結びつかなかったのです。
でもここ数年の動きやら何やらで、あー何だか随分アートが根付いてきたんだなーと思わせられています。
そして香港の次なる野望は「アジアの流行発信地」。今は東京がそんなイメージなのでしょうか? というわけで今年とても気合いが入ったイベントになっていたのが、HKTDC主催の香港ファッションウィークです。
もともと繊維業が強くて、今は中国に工場は移っているようですが、かつてはヨーロッパのブランドの製品をがんがん作っていた土地柄、長年高水準の要求に応えてきて、質の高いものを作るノウハウがある! とローカルのアパレルメーカーの方に聞いたことが何度かあります。
やるときはやる香港。何だかんだ言っていつの間にか、そういえば、ということになっているかもしれません!?
ということで、先日お誘いを受けて行ってきたのが、香港ファッションウィークのメインイベント(?)かな、のExtravaganzaというショー。香港、北京、NY、スウェーデンから招いた4人のデザイナーが登場しました。
とても残念なことに、痛恨のカメラのメモリーカード忘れで、iPhoneで撮るのがとっても難しかったのですが、雰囲気だけでも分かるといいな。
Audiがスポンサーということで、香港の街を駆け抜けるAudiのカッコイイ映像から始まりました。朝早く撮影してるんでしょうねー。
トップバッターは香港代表「Ground Zero」。デザイナーはEri Chu & Philip Chuという二人組み。異素材をがんがん組み合わせて、カラフルでサイケデリックなデザインです。
元気いっぱいのデザイン!
帰り際にインタビューを受けているお二人を発見。兄弟?ですよね、たぶん。
二番手はニューヨークのLoris Diran。シャネルやヴェルサーチで働いた後、独立。都会的でエレガント、シンプルで上品。すぐに着て出かけたくなる軽やかなデザインです。
3番目は北京のBeautyberry。デザイナーのWang Yutaoさんは文化服装学院にも留学していたことがあるそう。暖かで美味しそうな(?)色合いとちょっとお茶目なデザインが、好みでした!
この中で一人恐ろしく歩き方の美しい人がいて。同じプロモデルでもこんなに違うのかとうっとり。
こちらがご本人!
最後はスウェーデンのLars Wallin。本物のプリンセスのウェディングドレスを作ったりしているオートクチュールのデザイナーです。いやはや本当に静寂、幻想的、魔法の森のような雰囲気がとたんに会場に漂いました。
音楽もそれぞれの個性にぴったりあっていて、とても素敵なイベントでした。香港でもっとファッションショーが盛んになってくれるなら、それは大歓迎!
湾仔のコンベンションセンターで開かれていました。
East meets Westが染みこんだ、素敵なデザインをする香港デザイナーがたくさんいるから、今後の発展に期待できると思います!
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