湾仔・船街のAkrameといえば、パリの若手注目二つ星シェフ、アクラム・ベナラル氏のフランス外初の支店。前回そちらでランチを食べたときには、その何ともいえない清涼感、素材の美味しさを生かしたシンプルながら深い味わいで、どこか「これは日本人好みのフレンチだな」と感じたものです。
先日は同じ船街に続いてオープンしたAtelier Vivandiは、同じくアクラム氏の手がけた、パリで人気のビストロなのです。つまりAkrameと比べると、カジュアルで手頃にいただけるお店、ということで期待に胸を弾ませながらやってきました!
もう前菜からいきなり興奮。ビストロということで、確かにプレゼンテーションはカジュアルに気軽感を出しているけれども、まあ一品ずつ食材が良くて美味しいこと!
たとえばこの紙に乗せられた50日熟成したスモークビーフ、そして30カ月もののパタネグロはイベリコ豚の中でも最高品質というベロータ、そしてアクラム氏お気に入りのオールド・コンテチーズにはマダガスカル産の黒胡椒がふりかけられています。
さらっと紙袋に入れられた焼き立てパン、そして添えられているオリーブオイルは、アクラム氏特製で、肉に相性がとてもいいとか。アクラム氏お気に入りのイタリアのサンレモのオリーブに、同じくマダガスカル産黒胡椒を加えていて、何だこれは?という美味しさなのです。このボトルだけで購入可能なので、この日は予定があったので買って帰らなかったのですが、次回通りかかったら買って帰って、家でニヤニヤしながらいただこうと思います。
ちなみにボトルに描かれているのは、アクラム氏の掌の上に載ったオリーブの木。これは「心を込めて作りました」という気持ちの象徴なのだそうです・・・・・・アクラム氏、泣かせるじゃないですか(T^T) ←情が移りやすいタイプ。もう、こうなったら私のこの胃袋で、あなたの真心をしっかり受け止めてみせますwww
なんでも余計な味が入っていなくて、すっきり端正。ストレートに味覚に染みこんでくる感じがツボです。あーあのチーズを一口、今、かじりたい。
さあ、美味しいものが続きますよ! これはFacebookやインスタグラムに出したら、友だちからすごく反応のあったリゾットのようなパスタ。赤い色はビーツで、ハドック(鱈の一種。イギリスにいたころよく食べました)も使われています。リゾットのつもりで食べると、かすかにプチプチした食感で意外性があって、ほどよい甘味でいやー、癖になる!!
こちらは仔牛のカルパッチョ! 入っているとその料理をいつも気に入るパッションフルーツと、そしてなんとコーヒーのエマルジョンが入っているという不思議な組み合わせながら、まったく違和感なし。美味。アクラム氏、伝説のエル・ブジでも働いた経験があるのだそう。分かる気がします(行ったことないけど、笑)
このダックテリーヌも美味しかったな~チビチビとワインと一緒にいただきたい。
中がなんともきれいな赤だったのに、うっかり切ったところを撮るのを忘れたブラックアンガスビーフ(最近、毎回忘れている、いかん!)。肉のうま味がもうたまりません。
そうして、「これがとっても肉に合うのよ」と勧められたカクテル・・・・・・え、赤ワインじゃないの? そう、赤ワインにラムが合わせてあるのだそうです。独特の渋みが焼いた肉にぴったり! 強いしそれだけで飲むとちょっと癖があるのに、お肉と一緒だと、あらら?? 魔法にかかったような味わいです。
これもFBに上げたら「ちょっと止めてよ、お腹空くから」と怒られた(そんなこと言われるともっとアップしたくなる、笑)サンドイッチ。アクラム風サンドイッチということで、焼き立ての田舎風パン、特製挽肉(ワケ分からなく美味しかった、笑)、コンテチーズ、フランス風マヨネーズ的な伝統のグリビッシュソース、レタスの組み合わせ。
ちなみに!! 前菜、主菜、デザート、そして副菜のセットでランチは298香港ドル、ディナー448香港ドルというお値段なわけですが、なんと副菜のお芋料理とグリーンサラダは食べ放題!(嬉しいけど、そんなに食べられない) また、上のサンドイッチとポテト1種類の組み合わせで188香港ドルというセットもあるそうです。
その問題の(笑)お芋料理とサラダです! さすがフレンチ、じゃがいもにこんなにいろいろな料理があるなんて知りませんでした。これとサラダとパンでもいいぐらいの充実ぶり。
そしてデザート♪♪♪♪♪
もう全部いらないから、これだけでも十分幸せな、シンプル・イズ・ビューテホーな美味しさ~(だんだん頭がおかしくなってます、汗)。悔やまれるのはあまりに食べ過ぎてさすがの別腹機能も弱り気味だったこと。ティータイムがあったら、絶対食べに行きたい。
ちなみにカクテルも、充実していて、アクラム氏の食事にしっかり合った独創的なものばかり。これはFrench Shiso Swizzle。ウォッカや紫蘇シロップ、グレープフルーツソーダなどが入ったさっぱり味。
インテリアはAkramと似たミニマリストながら、ビストロということで、ちょっとインダストリアルな雰囲気をたたえています。
この外を眺めるカウンター席はお一人様に好評なのだとか。
外はこんなです。すっきり、さっぱり、しっかり、美味しいお料理たち。試食で忙しくてなかなか再訪できないけれど、ゆっくり食べに行きたいお店が増えました。
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