清潔自慢な香港のレストラン、マッサージ、ホテル




最近たまたま「香港で現地のサービスや仕事の仕方が、日本に比べていい加減で腹が立った」という意見をブログなどで連続して目にして、確かにそういう面は大いにあるものの、そうではない面を目にすることも頻繁にあるな~と思って、こんなお題で書いてみることにしました。

香港で一番多い取材は、やはりレストラン。混んでいる時間にはできませんから、大抵はランチの後でディナー前の15:00~18:00位の間に店を訪問します。これから夜勤となる従業員さんがソファで毛布かぶって寝ていたり、やたらに美味しそうな賄いをみんなで食べていたりと、営業時間中とは違う姿を垣間見られるところがなかなか面白いのです。

先日取材した尖沙咀の映月楼は一日中営業しているのですが、お客は数組というこの時間帯。2名の店員さんが手袋でせっせと細長いシャンデリアを一本一本拭いていました。やっぱりこういうことをしないとシャンデリアってたちまち埃だらけになって、豪華なはずがかえって貧乏くさく見えたりしますよね~(我が身を振り返って、汗)。さすがマキシムグループだと感心してしまいました。



庶民的な店であっても、だから必ずいい加減とか不潔だとかいう訳ではありません。以前に取材した銅鑼湾のローカルな海鮮料理店・越華會では、開店前の時間にキレイ好きなおじさんが隅から隅までピカピカに磨き上げていて、円卓に載せたガラスの回転台まで裏返して拭いていました。そういえば壁の鏡に指紋1つついていないぞ! 料金は安くて美味しくてしかも清潔というのは嬉しいですよね。

レストラン以外でも、キレイ好きに遭遇することはあります。るるぶなどでよく紹介される足マッサージで有名な尖沙咀の康達。ここは四角い部屋を丸く掃くことが当たり前な香港では珍しく、すみずみまでピカピカ。取材中にも店長さんが、畳んで積んであるタオルが曲がっているのに気づくとすっと立って直したりしていたので、彼が潔癖症なほどキレイ好き&整理整頓好きなのではないかと思います。その前に取材した巨大なマッサージ店が、目を背けたくなるほど不潔だった(ムーディな薄暗い照明なのでよく見えないというのがまた・・・・・・)ので、ここを訪ねてつくづくほっとしましたっけ。

そして最後にあげるのは、清潔なのが当然といえば当然な最高級ホテルのプール。リッツカールトン香港のプールを撮影中、プールの水質チェックをしているお兄さんに遭遇。聞いてみると1日4~6回はこうして水質チェックを行っているのだそう。高級ホテルのプールが気持ちいいのは、インテリアがきれいだからだけじゃないんですねー、とまたこれも感心してしまいました。

超ゴージャスなリッツカールトン香港のプール。IFCの頭が窓から見えますね。

たまたま遭遇した水質検査の様子。

そして日々つきあいのある香港やマカオの高級ホテルやレストランのPRさんたち、もちろん中には例外もいますが、ほとんどの人が本当に熱心に働いています(あまりに忙しくて燃え尽きてしまって他業界に転職というのもあるようですが)。

香港で残念な想いをしている人達も、彼らに会えば少しは気分がよくなるだろうに、と思ったりするのでした。




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